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【医師監修】妊娠4週目はどんな時期? 初期症状と赤ちゃんの状態、起こりうるリスク

【医師監修】妊娠4週目はどんな時期? 初期症状と赤ちゃんの状態、起こりうるリスク

妊娠4週目は、そろそろお母さんが「妊娠したのかな?」と気づき始める時期です。ここでは妊娠4週目の症状、お腹の中の赤ちゃんの状態、この時期に気をつけたいことなどをご紹介していきます。


この記事の監修ドクター
産婦人科医 岩木有里 先生
金沢医科大学卒。京都府立医科大学産婦人科、京都第二赤十字病院、済生会吹田病院を経て医療法人オーク会へ。東洋医学にも詳しく、 不妊治療での漢方薬処方も行なっている。産婦人科専門医、母体保護法指定医、日本東洋医学会会員、日本女性医学学会会員。

妊娠4週目のお母さんの体に現れる変化

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生理が遅れ、妊娠に気づき出す時期

妊娠数週は、妊娠前の最後の生理が始まった日を「妊娠0週0日目」と数えます。つまり妊娠4週目というのは、前回の生理が始まった日の約1ヶ月後、生理周期が安定している人なら、次の生理が始まる予定の週にあたります。このため生理が遅れていることがわかり、「もしかして妊娠したのかな?」と気づき始めるのがこの時期です。

体に妊娠のサインが現れ出す人も

妊娠4週目になると、早い人なら、妊娠を知らせるさまざまなサイン(妊娠初期症状)が体に現れ始めます。妊娠したことで、「hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)」とういうホルモンの分泌量が増えることが原因です。

hCGは、子宮の絨毛組織(胎盤になる部分)から分泌されるホルモンで、卵子と精子が受精し、子宮内に着床した頃から分泌量が急激に増えます。そして、このホルモンには、女性ホルモンの「黄体ホルモン(プロゲステロン)」と「卵胞ホルモン」エストロゲン)」の分泌を促す作用を持つため、その影響でホルモンバランスが変わり、体や心に変化がもたらされるのです。

妊娠4週目の症状

妊娠1ヶ月目である妊娠4週目に現れやすい主な症状には、次のものがあります。

【熱っぽい】
黄体ホルモンの分泌量が増え、体温が上がった状態が続くので、体が熱っぽくなったり、微熱が続いたりすることがあります。

【だるさ、眠け】
黄体ホルモンの影響で、だるさや眠気を感じたり、疲れやすくなったりすることがあります。

【胸の変化】
胸の張りやほてりを感じたり、乳首が敏感になって衣類でチクチクしたりすることがあります。

【つわり】
早い人なら、つわりも始まります。つわりの症状は、胃のむかつきや吐き気、嘔吐、つばがたくさん出る、眠気、だるさ、食べももの好みが変わる、匂いに敏感になる、イライラする、涙もろくなる、肩こり、頭痛など、人によってさまざまで、症状の重さにも個人差があります。

妊娠4週目の赤ちゃんの状態

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この時期の赤ちゃんの状態・大きさ

この時期の赤ちゃんは、まだ人間の形をしておらず、「胎児」ではなく「胎芽(たいが)」と呼ばれます。受精卵というたった1つの細胞からスタートした赤ちゃんは、ものすごいスピードで細胞分裂を繰り返し、妊娠3週目には平らな円盤のような形をした細胞の集まりになっていました。そして妊娠4週目になると、その円盤に、いずれ脳や脊髄をつくる「原始線条(げんしせんじょう)」という線が現れて、どこが頭やお尻になるのかが、なんとなくわかるようになります。

妊娠4週目は器官形成期の始まり

赤ちゃんの体の組織や臓器がつくられる時期を「器官形成期」といいます。妊娠4週目は、この重要な時期の始まりにあたり、細胞に「外胚葉」「中胚葉」「内胚葉」という3層の組織ができてきます。それぞれの胚葉は、やがて次のような器官や細胞を形成します。

【外胚葉】
脳や神経システム、脊髄、皮膚、髪の毛、目の水晶体、歯のエナメル質など。

【中胚葉】
筋肉、骨、リンパ組織、心臓や血管、肺、腎臓など。

【内胚葉】
胃腸などの消化器官、舌や扁桃腺、尿道、膀胱など。

心臓の原型ができていく

お腹の中の赤ちゃんの体で最初に機能するのは、心臓や血管といった循環器システムです。妊娠4週目には、心臓のもとになる心臓管という2本の管ができ、赤ちゃんの体に血液を循環させるようになります。完成するのはまだまだ先ですが、お母さんと赤ちゃんをつないで、栄養や酸素と不要な老廃物の交換行う胎盤も働き始めます。

妊娠4週目になれば妊娠の判定が下せる?

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まだ妊娠検査薬では正しく判定できないことも

生理の遅れや体調の変化を感じて、「もしかして妊娠したのかな?」と思ったら、すぐにでも妊娠検査薬で確認したくなる人が多いかもしれません。しかし、妊娠4週目の段階では、妊娠検査薬に陽性反応が出ないケースもあります。

そもそも妊娠検査薬というのは、所定の場所に尿をつけ、その尿の中にhCGが含まれているかどうかで妊娠しているかどうかを判定します。しかし、hCGは妊娠数週が進むに連れて分泌量が多くなっていくので、妊娠4週目の段階では、判定に必要な量がまだ分泌されていないことがあるのです。

一般的な妊娠検査薬できちんと検査ができるのは、生理予定日の1週間後、つまり妊娠5週目以降です。どうしても自分で早く確認したいという人は、生理予定日、もしくはその3〜4日前から検査できる早期妊娠検査薬を使ってみるのもよいかもしれません。

妊娠したかもと思ったら、すぐに病院へ

妊娠検査薬で陽性反応が出た場合は、すぐに産婦人科を受診することが大切です。というのも、妊娠検査薬では正常な妊娠かどうかまでは判定できないので、陽性反応が出ていても、子宮外妊娠(受精卵が子宮以外の場所に着床してしまう)や胞状奇胎(胎盤のもとになる絨毛組織が異常に増殖して子宮内に充満してしまう)などの異常妊娠の可能性があるからです。また流産していても、子宮内に胎盤が残っていたりすると、妊娠検査薬で陽性反応が出ることがあります。

これらのトラブルは見過ごすと、お腹の中で大量出血が起こるなど、お母さんの身に危険が及ぶこともあります。したがって妊娠検査薬で陽性反応が出たら、赤ちゃんが無事に育っていることを確認するために、なるべく早く医師の診察を受けましょう。また、たとえ陰性反応でも、生理が遅れているなど、妊娠の可能性がある場合は、やはり産婦人科を受診することが大切です。

まだ病院でも妊娠の診断ができないケースも

病院では、超音波検査で子宮内に胎嚢(赤ちゃんが入っている袋)が確認できるかどうかで妊娠の判断を下します。一般的に胎嚢が見えてくるのは、妊娠4〜5週目あたりからといわれていますが、妊娠4週目(妊娠1ヶ月)だと、まだ確認できないケースもあるようです。その場合は1週間後の再来院を指示されるので、焦らずに次週の診察を待ちましょう。

妊娠4週目に気をつけたいこと

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薬の服用に注意

器官形成期は、赤ちゃんの器官がつくられる非常に重要な時期です。このため、この時期(妊娠4〜9週末)にお母さんが薬を服用すると、薬の成分によっては、赤ちゃんに悪影響を及ぼすことがあるので注意しましょう。

【市販薬】
市販薬の場合は、用法用量を守り、短期間だけ飲むくらいなら心配ないといわれています。しかし、絶対安全と言い切れるわけではないので、妊娠中は自己判断で利用せず、医師に処方してもらうようにしましょう。

【産婦人科で処方された薬】
妊娠中に産婦人科で処方される薬は、妊娠の経過を良くするために医師が必要と判断したもので、安全性も確率されています。薬の影響を心配して服用しないでいると、かえって赤ちゃんに悪影響が出る可能性があるので、出された薬は、指示通りに服用しましょう。

【持病の薬】
リウマチ、高血圧、てんかん、ガンなどの治療に用いられる薬の中には、奇形の発生を促す性質(催奇形性)や赤ちゃんの発育や機能に悪影響をもたらす性質(胎児毒性)を持つものがあります。ただし、妊娠したからといって、勝手に薬の服用をやめると、持病が悪化してしまう可能性が考えられます。病院で処方されている薬がある人は、できれば妊娠前に妊娠の可能性があることを医師に伝え、妊娠中でも大丈夫な薬に変えてもらいましょう。

妊娠4週目に不正出血があると危険?

妊娠中に不正出血(生理以外のときの出血)があると、不安な気持ちになりますが、必ずしも危険な出血とは限りません。妊娠すると子宮粘膜の血液が豊富になり、ちょっとした刺激で出血することがあるからです。この時期の出血の中には、子宮外妊娠や胞状奇胎などの異常妊娠、流産など、注意が必要なものもあります。

危険な出血の場合は、強いお腹の痛み・張りがあったり、出血が長引いたり、だんだんひどくなったりするのが一般的ですが、自分では判断しづらいものです。少しでも出血があれば、病院に連絡して医師の指示に従うようにしましょう。連絡する際は、妊娠数週、出血の状態(量や色)、出血以外にどんな症状があるかを伝えると、医師の判断材料になります。

妊娠4週目は初期流産しやすい時期

この時期に、もっとも注意したいトラブルといえば「流産」があります。流産とは、赤ちゃんがお腹の外では生きていけない妊娠22週未満に死んでしまったり、流れ出てしまったりすること。妊娠12週未満に起こる「早期流産」と、妊娠12〜22週未満に起こる「後期流産」がありますが、流産の80%は早期流産が占めています。

流産の原因はさまざまですが、早期流産の場合は、その大半が赤ちゃんの染色体異常によって起こります。つまり、もともと育つのが難しい卵なので、お母さんが気をつけていれば避けられるというものではありません。ただ流産後は、子宮に残っている胎児などの組織を取り除くなどの処置が必要になるケースもあるので、流産の可能性がある場合は、すぐに病院を受診することが大切です。一般的に流産すると、下腹部の張りや痛み出血が起こります。

まとめ

妊娠4週目は、生理の遅れや体の変化らから妊娠に気づき始める時期。まだ、病院へ行っても、妊娠がはっきり確認できないケースもありますが、赤ちゃんにとっては大切な時期なので、焦らずにリラックスした気持ちで過ごしましょう。

妊娠4週目エコー写真/胎芽(たいが)の様子
提供:藤東クリニック

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