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2021年04月29日 14:00 更新

【2021年4月】絵本のプロが選ぶ 0~3歳年齢別おすすめ3冊「パンふわふわ」ほか

東京は神保町にある絵本専門店「ブックハウスカフェ」が全面協力! プロが選ぶおすすめの絵本をセレクトして、毎月紹介します。

0歳向け

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【写真左】『1,2,3どうぶつえんへ』(作・絵:エリック・カール/偕成社)

ゾウやカバ、キリンなどの動物たちが列車に乗って、動物園へ。文字はありませんが、ページをめくるごとに動物の数が増えていくので、自然と数への興味が湧いてくるような絵本。

この絵本は、『はらぺこあおむし』で人気の、エリック・カールのデビュー作。いろんな読み方ができ、最初に絵を楽しんだら、次は動物の名前を覚えたり、どのページにも登場するネズミを探したり、動物の数を数えたり……。赤ちゃんのころから何度でも楽しめます。ボードブックで紙が厚く、頑丈な作りなのもおすすめポイントです。

【写真中】『けんけん ぱっ』(作・絵:にごまりこ/福音館書店)

初めはネコが出てきて「けんけん ぱっ」。次に、イヌが出てきてネコと一緒に「けんけん ぱっ」。そのうちクマやリスなどの動物たちが加わってきて「けんけん ぱっ」。

動物たちが「けん」のときに横をむいていて、「ぱっ」のときに正面を向く動きが、まるで「いないいないばあ」の動作のようで、とってもリズミカル。最後のページに向かうにつれて盛り上がりがどんどん加速するので、楽しい気分になりたいときにおすすめの絵本です。

【写真右】『パンふわふわ』(作:彦坂 有紀 もりと いずみ/講談社)

ミルクパンはふわふわ。バターロールはふーわふわ。ベーグルはもちもち。いろんなパンとその食感を柔らかく描いた絵本です。

木版画で描かれるパンがとっても優しく、思わず触ってみたくなります。「ふわふわ」や「もちもち」、「さくさく」などいろんな音が出てくるので、ぜひ赤ちゃんにも食感が伝わるように読んでみてください。読んでいるうちに、なんだか焼き立てのパンのいい香りがしてくるようで、あったかい気持ちになれます。

1歳向け

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【写真左】『たべたのだーれだ?』(作・絵:たむら しげる/福音館書店)

チーズを たべたの だーれだ? 誰かが穴から覗いています。ページをめくると、ねずみの家族が顔を出しました。はっぱを たべたの だーれだ? さくらんぼ たべたの だーれだ?

穴開きのしかけが楽しいこちらの絵本は、穴からちらっと見える動物たちの顔がとてもかわいい作品です。穴の部分は赤ちゃんが触っても痛くないよう、鋭利な部分は丸めてあるので、安心して遊べます。

【写真中】『にちにち らんらん』(著:tupera tupera/白泉社)

成長と繋がりをテーマに「にこにこ あぶあぶ」から始まって、「おいでおいで よちよち」や「もやもや ざわざわ」を通り、「にちにち らんらん」へ。

『はらぺこあおむし』をオマージュして制作されたこちらの絵本は、主人公の成長する姿が絵とオノマトペで表現され、短編アニメを見終わったあとのような気持ちになります。タイトルは「光り輝く(らんらん)日々(にちにち)」という意味の造語だそうです。誕生のお祝いや、入園入学などのプレゼントにもおすすめです。

【写真右】『こりゃ まてまて』(作:中脇 初枝、絵:酒井 駒子/福音館書店)

「こりゃ まてまて」とチョウチョを追いかけますが、「ひらひらひら」と逃げられてしまいました。次にトカゲを「こりゃ まてまて」。やはり逃げられてしまいます。最後に手を伸ばしてきたのは……。

「こりゃ まてまて」というフレーズは口が気持ちよく、何度も言ってみたくなる不思議な魅力の言葉。春になると街中で見かける、小さい子が虫や鳥を追いかける姿。その思わずほほが緩んでしまう愛らしい姿を酒井駒子さんが見事に描いています。

2歳向け

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【写真左】『たべたの だあれ』(作・絵:五味 太郎/文化出版局)

2頭のゾウの絵に「さくらんぼ たべたの だあれ」。片方のゾウをよく見ると、絵の中にさくらんぼが隠れています。次は3匹のライオンといちご。その次は、4頭のウシとめだまやき……。誰が食べたかさがしてみよう。

身近な食べ物が隠れており、小さな子でも挑戦しやすい探し絵の絵本です。作者の五味太郎さんが初めて本の判型を意識して作ったというこの絵本は、お子さんの手にもぴったり馴染む小さな正方形サイズ。同じシリーズの『かくしたの だあれ』もおすすめです。

【写真中】『たいこ』(作・絵:樋勝 朋巳/福音館書店)

ひとりが「トントン」とたいこをたたいていると、「なかまにいれて」ともうひとりやってきました。ふたりでたいこをたたいていると、「なかまにいれて」と、さらにもうひとり。さて、次は誰が来たかな?

最終的にはひとつのたいこをみんなでたたく、ノリノリな1冊です。登場人物によって「トントン」や「ポコポコ」、「ペタペタ」とたいこの音が違うのも楽しいポイント。ぜひ、声に出して読んでみてください。

【写真右】『しゃっくりくーちゃん』(著:竹下 文子、絵:岡田 千晶/白泉社)

ねこのくーちゃんは、朝ごはんの最後のひとくちを食べてから、しゃっくりが止まりません。その後、いろんな方法でしゃっくりを止めようとしますが……。

子どものころ、まわりの大人たちがしゃっくりを止めるための、いろいろな方法を教えてくれたことを思い出しました。文章は短いですがストーリーがあるので、お話のある絵本に挑戦したいお子さんにもおすすめ。しゃっくりをとてもキュートに描いた岡田千晶さんの絵にも注目です。

3歳向け

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【写真左】『チリとチリリ』(作・絵:どい かや/アリス館)

ある日、チリとチリリは自転車に乗って森の中へとお出かけすることに。喫茶店やサンドイッチ屋さんに行き、おひさまが沈みかけてきたころ、森のホテルに到着して……。

カラフルで、絵を見ているだけでもワクワクする一冊です。絵をよく見ると、動物や虫たちのサイズに合わせた家具が描かれているなど、細かくかわいらしい工夫が随所にあふれています。シリーズで全7作出ていますので、ほかの作品もぜひチェックしてみてくださいね。

【写真中】『こどもたちは まっている』(作:荒井 良二/亜紀書房)

こどもたちはまっている。ふねがとおるのをまっている。あめあがりを。おいわいのひを……。

大きな絵本を開いた途端、開放的な絵に詩的な言葉が添えられ、全身に気持ちのよい空気が流れるようです。色鮮やかな世界を見ていると、すべてが新鮮だった子どものころに戻ったような、わくわくする気持ちを思い出します。子どもと、かつて子どもだった大人とで一緒に読みたい絵本です。

【写真右】『おおきくなったらなにになる?』(文・絵:ディック・ブルーナ、訳:まつおか きょうこ/福音館書店)

ギターを弾く人、サッカー選手、裁判官、植木屋さん、サーカスのピエロ……おおきくなったらなにになる?

さまざまな職業がシンプルなイラストで描かれた絵本です。この絵本をきっかけに、子どもたちといろんな会話ができるでしょう。将来なりたい職業から始まって、いつかやってみたいこと、行ってみたい場所など、読後のおしゃべりをぜひ楽しんでください。

まとめ

あたたかい日が増えてきたので、そんな日に読みたい色鮮やかな絵本を集めてみました。

4月になり、新生活が始まった人も多いと思います。新しい環境に少し疲れを感じたときは、カラフルな絵本を読んで、大人も子どもも気分転換できるといいですね。ぜひ毎日の生活のなかに、絵本を取り入れてみてください。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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