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【医師監修】子どもの蕁麻疹で絶対に知っておくべき5つの疑問

【医師監修】子どもの蕁麻疹で絶対に知っておくべき5つの疑問

腫れ・赤みが全身に広がり、大変なかゆみが特徴的な蕁麻疹。今回は、子どもが蕁麻疹にかかった時に知りたい、5つの疑問にお答えします。


この記事の監修ドクター
秋葉原スキンクリニック 堀内祐紀先生
東京女子医科大学出身。東京女子医科大学病院、都内美容皮膚科クリニック勤務を経て、2007年4月に同院を開院。
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子どもの蕁麻疹

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急性皮膚病の一種である蕁麻疹(じんましん)は、強烈なかゆみを伴って、ぶつぶつや赤みがあらわれる症状です。一般的には「アレルギーが原因」と考えられていますが、そうではないケースもあります。蕁麻疹にかかる7割以上は、原因がはっきりしません。特に慢性蕁麻疹(症状が1ヵ月以上続く蕁麻疹)の場合は、原因がわからないことがほとんどです。

このように蕁麻疹はわかりづらい病気なので、詳しく説明していきます。

Q1.子どもの蕁麻疹ってうつるの?

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蕁麻疹は子どもでも大人でも、うつることはありません。蕁麻疹によって皮膚に赤み、発疹、むくみなどが発生するのは、血液成分(血漿成分)が血管の外へ漏れ出すためです。その原因となるのが、血管を拡張する働きを持つ「ヒスタミン」という物質です。つまり蕁麻疹の原因は、感染する病原体(ウィルスや細菌)ではありません。

蕁麻疹は、うつりません!

蕁麻疹は感染症ではないため、たとえ患部に触れても、うつる心配はありません。ウィルスや細菌の感染がきっかけで蕁麻疹が発生するケース(感染性蕁麻疹)もありますが、患部にはウィルスや細菌はいませんので触れてもうつりません。「蕁麻疹の人に触れたら自分もかゆくなった」という人もいますが、それは心理的なものと考えられています。

ちなみに、蕁麻疹を掻くと広がることがあります。これは掻いた刺激で新たな蕁麻疹の発疹が出現した、またはかきむしりによる湿疹化・皮膚へのダメージのせいだと考えられます。ただし、蕁麻疹の強さによっては、掻く・掻かないに関わらず範囲が広がるケースも珍しくありません。

蕁麻疹は遺伝するの?

蕁麻疹がうつらないのであれば、遺伝ではないかと考える人もいますが、蕁麻疹そのものの遺伝はありません。ただし、蕁麻疹そのものではなく、原因の1つである「アレルギー体質」が遺伝するケースはゼロではありません。

Q2.普通の発疹との見分け方は?

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蕁麻疹は、強烈なかゆみを伴って、大小の少し盛り上がった発疹(膨疹:ぼうしん)が出現することが特徴です。時に1箇所だけ出る場合もあれば、地図状に全身に広がることもあります。

強烈なかゆさ

蕁麻疹の大きな特徴の1つが、強烈なかゆみです。特に乳幼児や子供の場合は、我慢できずに掻いてしまうことが多く、それによって、皮膚トラブルがさらに悪化することもあります。乳幼児の場合は手袋(ミトン)などを装着するのも良い方法です。具体的なかゆみのケアは、後ほどご紹介いたします。

特徴的な皮膚の盛り上がり

蕁麻疹は、通常の発疹とは異なる皮膚の盛り上がりが見られます。これは「膨疹:ぼうしん」と呼ばれ、最初の症状は蚊に刺された時に出来る発疹に非常に似ていることがありますが、悪化すると、その発疹が頭から足の先まで、全身に広がることもあります。

Q3. 蕁麻疹の原因や予防策は?

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蕁麻疹を予防するためには、その原因を知らなければなりません。蕁麻疹の原因として挙げられるものを、紹介します。

そもそも何が蕁麻疹の原因?

蕁麻疹のかゆみや、膨疹(ぶつぶつ)、紅斑をもたらすのは「ヒスタミン」という物質です。「ヒスタミン」は、真皮の「肥満細胞」に蓄えられていますが、何らかの刺激が加わるとヒスタミンを放出します。前述したようにヒスタミン放出の原因となるのは必ずしも「アレルギー」ではありません。以下に、蕁麻疹の原因と言われているものをご紹介します。

■アレルギーに関係するもの
・食べ物
・動物
・金属
・添加物
・(洋服など)生地・布


■アレルギー以外のもの
・スポーツ(運動)
・汗
・寒暖差(温度差)
・皮膚への圧迫
・ひっかき
・日光(紫外線)
・ストレス
・感染症


突然、蕁麻疹が出た場合には、普段とは異なることをしていないかをチェックするとよいかもしれません。例えば、食べたもの(ピーナツや小麦、そばなどのアレルゲン)、猫などのペットを飼い始めたり、タオルや寝具を新しいものに変えたタイミングで、アレルギーや蕁麻疹を起こす子供もいるようです。また、寒い日に外で遊んでいて、急に顔や手に蕁麻疹が出た場合は、寒冷蕁麻疹という冷たいものに触れると出る蕁麻疹の可能性もあります。熱いお風呂に入るたびに蕁麻疹が出る場合は、温熱蕁麻疹かもしれません。

アレルギー検査も予防法の1つに

蕁麻疹の原因の1つにアレルギーがある以上、アレルギー検査を受けておくことも予防策の1つとなります。食べ物のアレルギー検査であれば、キットを買って自宅でも検査できますが、病院で検査してもらったほうがリーズナブルですし、検査項目も多めです。アレルゲン(アレルギーの原因物質)が特定された場合、それらを避けることが治療の一つになることもありますが、小児期の食事制限は専門医の指導のもと行うことが重要です。ただし、様々な対策を取っていても、蕁麻疹そのものを完全に予防するのはなかなか難しい可能性があります。

Q4.子供の蕁麻疹の治療法

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病院での治療は、薬の服用がメインです。蕁麻疹に効果が期待できる薬は、薬局(ドラッグストア)にも売られていますが、病院で処方される薬よりも薬効は弱く、効果が期待できない場合も多くあります。さらには、病院で処方される薬よりも副作用が多いとの指摘もあります。特に子どもの蕁麻疹の場合は、自己判断の間違ったケアよりも、病院で診察受けさせ、薬を処方してもらうことがベストです。

急性蕁麻疹の治療法

急性蕁麻疹は、適切な治療によって1ヶ月以内に治癒する蕁麻疹のことです。抗ヒスタミン薬を使って治療していきます。抗ヒスタミン薬はかゆみに対する効果が期待できる薬で、内服薬と外用薬(軟膏)の2つがありますが、基本的には内服治療を行います。症状が強い場合は注射や点滴が行われるケースもあります。

慢性蕁麻疹の治療法

慢性蕁麻疹は、症状が1ヵ月以上長引く蕁麻疹のことです。急性蕁麻疹と同じく、抗ヒスタミン薬を使って治療していきます。内服薬の量、服用期間などは医師が経過観察をしつつ調整しますので、定期的に診察を受けることが望ましいでしょう。慢性蕁麻疹の方で、薬の服用によって一時的に症状が改善したからといって、自己判断で薬の服用を止めてしまうのはNG。せっかくの治療が台無しになってしまうこともあるので、医師の指示に従ってください。

Q5.急に蕁麻疹になったら?

子どもや赤ちゃんに蕁麻疹が出たら、落ちついて適切に対処してください。対処法を間違えてしまうと子どもに余計辛い思いをさせてしまうので、確認していきましょう。

とりあえずの応急処置

まずは子どもを落ちつかせましょう。興奮やストレスで、痒みが悪化するケースが多いので、横にさせてリラックスさせましょう。続いて、かゆみの出ている部分を冷やします。温めてしまうと、血行が促進され痒みが増しますので、必ず冷やすようにしてください。(*ただし皮膚の冷えによる寒冷蕁麻疹だけは冷やすと逆効果です!)

アレルギー性の蕁麻疹である場合には、急速に複数の症状が現れる「アナフィラキシー症状」を示す場合があります。以下に、アナフィラキシーの症状をまとめました。


【全身症状/粘膜症状】
・蕁麻疹
・かゆみ
・皮膚の赤み
・口の中、唇下が腫れ
・まぶたの腫れ

【呼吸器系の症状】
・息切れ
・ヒューヒュー・ゼーゼーという呼吸音
・咳

【消化器系症状】
・ひどい腹痛
・嘔吐

【その他】
・倒れる
・血圧低下
・失禁

以上の症状がいくつか起きた場合には、アナフィラキシーの可能性が高いと考えられます。中でも、アナフィラキシーによるショック症状は「アナフィラキシーショック」として有名ですが、これは意識不明になるなど危険な状態です。すぐに病院へ連れて行ってください。アナフィラキシーショックではなくても、他の症状が出ていたり何か違和感を感じる場合には、早めに病院に連れて行くことがベストでしょう。

分からないことがあったら

蕁麻疹の初期症状は、虫さされやかぶれと区別がつかない場合があります。「この子の症状は本当に蕁麻疹なのだろうか?」「他に症状が出ているけれど悪い病気ではないか?」など、不安になる方も多いことでしょう。そんな時は、日本小児科学会のホームページ(*)が大変役立ちます。当てはまる症状にチェックを入れていくだけで、可能性のある病気などを教えてくれますので、ケアや病院搬送の参考にすると良いかと思います。

(*「こどもの救急」公益社団法人 日本小児科学会
http://kodomo-qq.jp/index.php?pname=butsubutsu

まとめ

蕁麻疹は、およそ2割の人が一生に1度は経験する疾患と言われており、乳幼児や子どもに発症することももちろんあります。強烈なかゆみが出るため、子どもに苦痛になりますが、蕁麻疹がおさまるまでは極力患部を掻かないように要注意です。蕁麻疹が治っても、念のため1度は病院へ連れて行って、医師にしっかりみてもらうようにしましょう。

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