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【医師監修】おりものが大量に出るのは病気? 疑われる3つの病気と原因

【医師監修】おりものが大量に出るのは病気? 疑われる3つの病気と原因

おりものについては気軽に相談できる話題でもないため、人知れず悩んでいる人もいるでしょう。いつもより量が多いのは病気のサインなのでしょうか。おりものの量が多い時に考えられる原因を知り、適切に対処できるようにしていきましょう。


この記事の監修ドクター
パークサイド広尾レディスクリニック  内山明好 院長
浜松医科大学医学部卒業。医学博士。同大学整形外科学入局、ハーバード大学骨疾患研究所留学。その後エーザイ株式会社、グラスソ・スミスクライン株式会社にて臨床開発、薬事、薬剤安全性等の部門長、 担当役員を歴任後、株式会社アーテイジ代表取締役社長として遺伝子検査やサプリメントを用いた健康増進事業に取り組む。
現在、医療法人社団宗友会パークサイド広尾レディスクリニック理事長・院長。
http://www.ladies-clinic.or.jp/

そもそも、おりものってみんな出るもの?

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おりものは女性の体にとっては必要で、誰にでもあるものです。量が多いことやニオイを気にする人も多いようですが、おりものの状態は個人差がとても大きく、また体調の変化やストレスなどによっても大きく影響をうけます。また、多いと感じるか少ないと感じるかも人それぞれの感覚によって違うため一概に比較することは難しいものです。自分が思うほど心配がないケースがほとんどでしょう。

おりものが出るのは異常ではない

おりものは健康な女性であれば誰でもあるもので、おりものが出ること自体は異常なことではありません。正常な量を自分で判断するのも難しいところですが、ひとつの目安としてはおりものシートでカバーできている状態であれば、基本的に悩む必要はないと言えるでしょう。例えばおりものシートではあふれてしまい、生理用ナプキンで対応しなければならないほどの量が常に出る場合には、何かしらの異常がある可能性があります。その場合はなるべく早く婦人科を受診するようにしましょう。

また、おりものは生理周期や体調の変化はもちろん、精神的ストレスによってもその状態が変化していきます。過度に心配をしてさらにストレスを加えるような状態に陥っていると、そのことがおりものの量を増やす原因にもなりかねません。「人より量が多いかも」、「急に量が増えてきたような気がする」など心配な場合は、一度婦人科に相談するのも1つの方法と言えるでしょう。

おりものの役割

おりものは子宮頸管から出ている粘液や膣の分泌物がまじり合った粘液性のものを指します。唾液や涙と同じように、おりものは膣のうるおいを保ち、病原菌などの雑菌が子宮内に侵入するのを防ぐ働きがあります。膣の自浄作用という、体を守るために欠かせない役割を担っているといえます。また、性交の際の痛みを防いだり、排卵後に精子が膣から子宮を通って卵子にまでスムーズにたどりつくための潤滑油となる役割もあります。おりものは妊娠する上でも重要な働きをしているのです。

正常なおりものの量・状態とは?

一般的に正常な状態のときのおりものは透明か乳白色で、量は多くてもおりものシートでカバーできる程度です。量は特に個人差や体の状態によって変化が大きく、何の異常がなくても女性ホルモンのバランスの影響を受けて増えたり減ったりの増減はあります。特に女性ホルモンの1つである卵胞ホルモンが増える排卵期におりものの量が増えることは、いたって正常な反応ですので心配はいりません。また、妊娠中もおりものの量が増えるのが一般的です。自分が健康な時のおりものの量や色、状態を把握しておけば、異常時を見分ける際に役立ちます。自分のおりものの様子をこまめにチェックするようにしましょう。

生理周期でおりものの量は変わる

生理周期とおりものはとても密接なかかわりがあります。またおりものの量は女性ホルモンと深く関係しており、生理周期に応じて増えたり減ったりを繰り返すのが普通です。逆に、おりもののパターンを把握しておけば、自分の体調の変化や生理の時期にいち早く気づくことができるともいえます。

生理直後

生理が終わった直後はその影響で少量の血液が混じる場合があります。色はその血液の影響で茶褐色となる場合が多く、量は徐々に減っていきます。また、おりものの状態もサラサラした感じになることが多いでしょう。

卵胞期〜排卵期

排卵期の2、3日間は精子を卵子に送り届ける作用の影響からおりものの量が最も増えます。透明なゼリー状で、さわると糸を引くように良く伸びる状態になります。まれに少量の血液が混じることもありますが生理現象なので問題はありません。また、ニオイはそれほど強くありません。

黄体期

黄体期になると、量は減少傾向になります。排卵期に透明状態だったものがだんだん白っぽい色になり、粘り気が増していきます。下着について乾いた状態になると、黄色っぽく見えることもあるでしょう。

生理前

次の生理の直前になってくると、再びおりものの量は増えていきます。色は白っぽく白濁し、下着についた状態だと黄色っぽく見えることもあります。また、酸っぱいようなニオイが気になり出すのもこの時期です。生理直前になるとおりものに少量の血液が混じることもありますが、大量でなく、痛みが伴わないようであれば問題ありません。

おりものが大量に出た時に疑われる3つの病気

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おりものがいつも以上に大量に出た、生理の周期に関わらず常に量が多いなどの場合には、感染症や異物があるなど病気が隠れている場合もあります。いつもと違うと思う場合には、早い段階で婦人科を受診するようにしましょう。

子宮膣部びらん

量は多いけれど、色やニオイは特に異常がないという場合には「子宮膣部びらん」である可能性があります。子宮膣部びらんとは、子宮頚部の表皮が損なわれ、下にある血管が透けて赤く見える現象をさします。子宮膣部びらんは病気というわけではなく、成人女性の約8割にみられると言われるものです。ほとんどの女性は痛みなどの症状がなく、特に治療の必要もありませんが、分泌物が多いびらん面が大きいことからおりものの量が増えます。

また刺激に弱いのでタンポンや性交渉の際に出血しやすいということもあります。症状がひどい場合には、膣の洗浄や抗生物質の膣錠を使用し、症状を緩和させることもあります。また、注意したいのは子宮頸がんの初期段階と非常に似た症状であることです。見分けが難しいため、診察をうける際にはがん検診もあわせて受けるようにしましょう。

胃腸の不調

水っぽいおりものが大量に出る場合は、胃腸が弱っているということもあります。赤っぽい色身で、ニオイが少々気になるようなときはストレスが影響していることもあります。逆に水気や量が極端に少ないようなおりものの時にも注意が必要です。体内の水分が足りていないのかもしれません。これらの症状があった場合には、たっぷりと休息をとってリフレッシュしたり、水分補給を心がけたりなどのケアをすることが大切です。

クラミジア頚管炎

おりものの量が多く、水っぽく、ピンクや茶褐色といった色の場合には「クラミジア頸管炎」の疑いもあります。クラミジアという寄生性の細菌が子宮頚管に増殖して発症する病気です。クラミジアによる感染症は日本で感染者数の多い性感染症の1つで、感染力が非常に強いのも特徴です。パートナーへ感染させてしまう危険が高いやっかいな病気でもあります。不正出血があったり、下腹部の痛みを伴ったりする場合もありますが、ほとんどの場合自覚症状があまりなく、おりものが増えた事で気づく場合もあります。症状に気づかず悪化してしまうと、発熱やひどいお腹の痛みを引き起こすこともあります。処置としては抗生物質を服用しますが、対処が遅れると不妊症の原因になってしまう場合もあるので注意が必要です。

おりものと上手に付き合おう

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おりものは不快感ばかりが目につきますが、女性の体にはなくてはならない大切な役割を担っています。また、自分の健康を知る上でのバロメーターともなるので、おりもののパターンをしっかり把握するなど上手に付き合っていくことが大切です。

おりものをチェックする習慣をつけよう

おりものは、生理周期はもちろん、体調の変化やストレスなどによってもその量や色、ニオイなどが変化します。自分のおりもののパターンを知っておくことで、体調の変化を予測しやすくなるのは言うまでもありません。通常、おりものの色は透明か乳白色、少しクリーム色がかっている場合もあります。下着について乾燥すると黄色っぽく見える場合もあります。普段からトイレに行ったとき、おりものをチェックする習慣を身につけ、自分のおりものの様子を把握するようにしましょう。生理の時期はもちろん、ストレスがたまっているかどうかや、病気のサインなどにいち早く気づくきっかけになるかもしれません。

量が多いときはおりものシートもおすすめ

おりものが下着について乾いた状態になると、洗濯してもなかなかきれいな状態に戻すことが難しくなります。今はおりもの用の専用洗剤もありますので、頑固な汚れにはそういった洗剤を上手に利用するのも良いでしょう。また、量が多いときにはおりものシートもおすすめです。汚れたら取り換えるだけで下着を手洗いする手間もなく、常に清潔に保つことができます。おりものシートの種類はたくさんありますが、直接肌に触れるものですので、選ぶ際には肌に優しい素材が良いでしょう。また、つけっぱなしは菌の繁殖を増やしてしまいます。トイレに行くたびに交換するか、少なくとも日中の間に2、3回は取り換えるようにしたいものです。最近では防臭効果のあるシートも販売されていますが、こまめに取り換えればにおいも抑えることが可能です。

まとめ

おりものの量は個人差が大きく、排卵期には量が増えるなどの変化は常にあるものです。まずは、自分のおりものの状態が正常なのかどうかを把握するためにも、自分のおりものの様子やパターンをこまめにチェックすることが大切でしょう。ただし、いつもと明らかに違うような大量のおりものが出たり、出血や下腹部痛、痛みやニオイなどが強い場合には何らかの病気のサインである場合があります。異常を感じたら早い段階で病院を受診し、きちんとした判断で処置をしてもらうようにしましょう。

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