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2017年12月28日 10:00 更新

在宅ワークと内職って違うの? 生活に合った仕事の探し方・働き方

在宅ワークと言えば、自宅での仕事というイメージが強いですが内職とは別物なのでしょうか。また、在宅ワークって具体的にどんな事をするのでしょうか。今回は、在宅ワークと内職の違いや、在宅ワークについてご紹介します。

在宅ワークとは

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通勤がなく、自宅が職場となる在宅ワーク。そもそもどのような仕組みの元で仕事が成り立っているのでしょうか? まずは、在宅ワークの仕組みと在宅ワークの職種例について見てみましょう。

在宅ワークは「雇用されない」働き方

在宅ワークとは、どこにも雇用されておらず、自宅を作業場として仕事をするスタイルのこと。一般的には個人事業主としての扱いとなります。上司の指示のもとで作業する会社とは違い、在宅ワークの場合は基本的に依頼者との直接のやり取りとなります。

雇用されないスタイルということは、仕事の管理はもちろん、労働時間やお金のやりくりも全て自己管理・自己責任となります。働く時間や仕事の量は、育児や家事、介護など自分の生活に合わせながら調整できるので、とても自由度の高い働き方と言えるでしょう。

どのような仕事があるの?

在宅ワークには、実際どのような仕事があるのでしょうか?一般的には「データ入力」が知られていると思いますが、その他には次のような職種で働いている人も多いようです。

・ライティング
・音声起こし
・システム開発
・ウェブデザイン
・DTP

また、自宅でネイルアートやスクール、エステなどのサロンを営むといった、「パソコンを使った仕事」にとらわれない職種も増えているようです。

在宅ワークは内職とは違う?

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自宅で仕事をするのなら、内職と同じなのでは?と疑問に思う人も多いはず。しかし、在宅ワークと内職は似ているように別物なのです。次は、内職の仕組みも含め、在宅ワークと内職の違いについて説明します。

内職の定義って?

内職とは、「家内労働」と呼ばれるスタイルで、内職を斡旋する会社に登録した働く流れとなっています。内職の場合には「家内労働法」という法律で労働者は保護されており、内職を依頼する立場となる会社側に関する決まりも定められています。会社側は管轄の労働基準局に委託状況届を提出する事になっており、社内でも家内労働者別に帳簿を備え付けないといけないなどの決まりもあります。賃金についても、最低賃金が各地域ごとに設定されています。

内職の定義は、「委託を受けて、物品の製造又は加工等に従事する者」となっています。そのため、仕事の内容も商品や製品などを手作業で組み立てる、宛名を書いていく、などといった単調な作業が多いのも特徴です。具体的には、土産などの品物の組み立てやうちわなどの取手付けや紐付け、封筒のシール貼りなどがあります。

自宅で仕事をするという面では在宅ワークと似ているイメージもありますが、雇用されて働くという意味ではパートやアルバイトのスタイルの方がやや近いと考えられるでしょう。

内職には法律があるが在宅ワークには法律がない

「家内労働法」が適用されている内職に対して、在宅ワークには、法律がありません。在宅ワークの場合は、代わりに「在宅ワークの適正な実施のためのガイドライン」といった規定があります。これは、主に発注者との契約条件について触れた内容となっており、契約条件の文書明示や報酬支払いについてなどが記されています。

ガイドラインの内容は、発注者よりも在宅ワーカーに有益な取り決めが多いのが特徴。まずは、自分自身がよく読み理解することが大切といえます。ただし、ガイドラインはあくまでも法律とは別物です。結局のところは法的な力はなく、在宅ワークにおいて身を守れるのは自分自身だけということになります。怪我・病気などの健康面に加え、仕事においての賠償問題や責任についても、全て自分自身で何とかしなければならない事は頭に入れておきたいところです。

在宅ワークと内職の給料の違い

在宅ワークと内職では、支払われるお金の扱いについても大きく異なります。まず、支払われるお金の呼び方からそれぞれ異なり、在宅ワークの場合には「報酬」、内職の場合には「工賃」となっています。在宅ワークの場合は、依頼者が求める成果物を納品し、取引が完了したら依頼者へ請求書を発行するスタイルとなっています。実際に銀行に振り込まれるまでには、2ヶ月程度かかることが多いようです。

一方で内職の場合には、会社が管理する家内労働手帳にある受入伝票などの記載に応じて工賃を受け取る仕組みになっています。支払いのタイミングも、物品を受領した1ヶ月以内までと法律で決まっています。

在宅ワークはどうやって探すの?

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在宅ワークを始めてみたいけれど、どうやって始めればいいのか分からない人も多いですよね。始め方・仕事の探し方には、実は様々な方法があるのです。次は、在宅ワークを始める方法についてご紹介します。

セミナーに参加する

まず、在宅ワーク初心者にはセミナー参加がおすすめ。セミナー選びのポイントは、講師の情報を調べておくことです。プロフィールなどで実績や経歴などを参照し、参考になる話が聞けるかどうかを判断しましょう。できれば、お金を取るような所よりは公的な機関が行うセミナーを選びたいところです。

マッチングサイトで探す

マッチングサイトとは、サービス提供者とサービスを必要とする事業者や個人とを仲介するサイトのこと。同サイトでは、自分が提供できるサービスをウェブ上で出展できるスタイルとなっています。基本的には、依頼者から依頼が来たら見積書を提示し、お互いに取引の意思が確認できたらやり取りを開始するといった流れとなっています。

エージェントを利用する

エージェントでは、保有している得意先からの仕事を在宅ワーカーに振り分ける形で業務を提供しています。即戦力としてのスキルを持っている人には、エージェントを利用するのがおすすめ。エージェントから受注した仕事は、同企業に納品し、報酬もそこから受け取る形となっています。

エージェントの利用においては、悪徳内職商法まがいの企業も存在するため、企業選びに十分な注意が必要です。

生活スタイル別おすすめの在宅ワーク

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生活スタイルは人によってさまざま。在宅ワークを始めるのならば、まずは自分自身の生活スタイルに都合の良い仕事を選ぶことが大前提となります。そこで今度は生活スタイル別のおすすめの仕事についてご紹介します。

子育てや家事に影響が出ないように働くなら

労働量は子育てや家事に支障をきたさない範囲内で働きたい、お小遣いを稼ぐ程度に働きたい、という人には次のようなスタイルの仕事や作業がおすすめです。

・納品までの期間が長い仕事
・空いている日を活用できる短期集中型の仕事
・短い文章のライティング

これらは全て、自分で作業時間を調整しやすいことが共通していえます。自分の時間がなかなか取れない人は、まず自分自身で自分が1日のうちにどれぐらい作業ができるのかを把握することが重要。それを条件として踏まえて、どの仕事なら出来そうかをインターネットなどの情報を参考に考えてみましょう。

がっつり本格的に働くなら

本格的にスキルをつけていきたい、持っているスキルを活かしたい、将来的に会社を作りたい、などといった本格的な仕事を希望している人には、

・専門性の高い仕事
・取材や外まわりが中心の仕事・チームのリーダーとして任される仕事

などが適しているでしょう。具体的には、編集や営業、DTPやシステム開発などが挙げられます。

職種が明確に決まっている人は、さらに専門性の向上を図りましょう。これからスキルを磨きたいという人は、少しラクになって軽い仕事から引き受けてみることから始めます。

在宅ワークを始めるうえでの心得

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在宅ワークは気軽に出来るイメージがありますが、心得ておかないとトラブルの原因になってしまったり継続が困難になることもあります。在宅ワークを始めるにあたっては、次の事を心得ておきたいところです。

家族に了承を得ておく

在宅ワークは、自宅が作業場となります。そのため、同じ屋根の下で生活をするパートナーや子供たちからの理解は必要不可欠。実際には家族からの了承を得ないままで仕事をスタートさせようとする人も多いようです。しかし、これは後々にトラブルの原因となるので、きちんと解決しておきたいところです。

仕事をスタートさせる前なら時間的にも余裕があるタイミングであるからこそ、家族とゆっくりと相談する時間を持ち、自分の意思や気持ちを説明していくことが大切です。話をする際には、相手に対して謙虚な姿勢を見せること、自分の気持ちを明確に伝えることを心がけましょう。

仕事に当てられる時間を把握しておく

自分自身が1日においてどの時間帯にどれぐらいの間まで仕事ができるかを大方把握しておく事も、在宅ワークを始めるにあたって必要です。これは、自分が仕事を受注し打ち合わせをする際にも参考になります。

まずは、自分の生活スタイルを振り返ることから始めて、そこから時間配分を考えます。在宅ワークのメリットは時間の自己管理ができるところなので、自分の都合を優先した上での配分でも良いでしょう。とにかく、無理のない時間配分を考えることが大切です。仕事の受注がない間は、スキルアップの時間にあてるのも有効です。自分自身で仕事と家事・育児をうまく調整していきましょう。

自分の得意分野をアピールできるようにしておく

在宅ワークをスタートするにも、まずは依頼されなければ始まりません。そこで、自分を売り込むために自分の強みをアピールできるようにするのも大切な事です。

何をアピールすれば良いのか迷ってしまった場合には、まずは自分自身の「個性」について考えてみます。どうしても思い浮かばないという場合には、白紙を用意し、自分の長所を書き出してみます。家族に自分の長所を聞いてみるのも良いでしょう。個性や長所をたくさんアピールできることは、仕事をうまく受注することができる近道です。

まとめ

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自分の生活スタイルを優先した上で仕事ができる、在宅ワーク。お金を稼げるだけでなく、もともと持っていたスキルを発揮させるチャンスでもあります。個人事業であるため、トラブルは自分で解決しなければならないというリスクもあるので、十分に注意を払いながら取り組みたいですね。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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