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恋愛専門家が教える、彼氏とけんかするときに「NGワード」を言わないために必要なこと

生活をともにする同棲中カップルは、日々暮らす中、話し合う機会が多くあるだろう。しかし、感情が高ぶりすぎて「話し合い」ではなく「ケンカ」になってしまったケースもあるのではないだろうか。

冷静でなくなると相手を思いやる余裕もなく、うっかり傷つけてしまう言葉を出してしまう。彼を傷つけずに自分の思いや考えを伝える方法を恋愛企業家の大木隆太郎さんにうかがった。

なぜ話し合うつもりが、ケンカになってしまうのでしょうか?

男性にとってのNGワードも種類

男性にとってのNGワードの種類

大木さんによると「男性と女性は基本的にわかりあえないもの」だという。同じことを話すにしても、女性は「結論を出すより、共感してほしい」、男性は「過程はいいから結論を出したい」。女性は「なぜわかってくれないの?」と不満になり、理論で攻める男性は「結論出さずに何ウダウダやってるの?」となる。そのうち話がかみ合わなくなり、感情的になってしまうケースも多いのだそう。

感情的になると、つい口がすべり相手を傷つける言葉を発してしまう。編集部が20代~40代の男性118名を対象に「彼女とケンカするとき絶対に言われたくないNGワードはあるか」と尋ねたところ、78%は「ある」と回答した。具体的にどのような言葉か聞くと、「デブ」「ハゲ」「容姿のこと」といった身体的コンプレックスが22.4%で最も多い。次いで「稼ぎが少ない」「低収入」(13.3%)など収入に関することが続いている。

男性とのケンカのとき、避けたほうがいい言葉とはどんなものですか?

  • 「低収入のくせに。これはどうにもならないしプライドが傷つく」(37歳男性/機械・精密機器/販売職・サービス系)
  • 「頼りない・男らしくない。売り言葉に買い言葉になりやすいから。反射的なものと解っていつつ、カチンと来る可能性がある」(35歳男性/自営業・フリーランス/その他)
  • 「人として最低。全部を否定された気がするので」(34歳男性/情報・IT/技術職)
  • 「結婚するなら○○な人がいいよね。性格的な面はナカナカ直せないから自分でもわかっているが、怒りのついでに言われると余計にイライラするから」(28歳男性/自動車関連/技術職)

※『マイナビウーマン』にて2015年9月にWebアンケート。有効回答数120件(22~39歳の社会人男性)

「アンケート結果にもあるように、容姿のことや収入のことは触れるべきではないですね」と大木さん。「多くの男性は毎日、仕事で戦い、その結果として収入を得ている。収入をけなすのは、精一杯戦った彼を否定しているのと同じです」と語った。生まれつきで変えようもない容姿を攻撃するのもフェアではないし容姿が嫌なら別れたほうが良い、とバッサリ。アンケートの回答者からは「(彼女にそれらの言葉を言われると)信用をなくす」という声もあった。どんなにこみあげてきても、ぐっとこらえたほうがよさそうだ。

また、男性は基本的に「女性を守りたい・強くありたい」という気持ちを持っているという。それを否定する「男のくせに」「頼りない」なども避けたいフレーズだ。「一番守りたい存在で、いいところを見せたい彼女から「役に立たない、頼りにならない」と言われるのだから、ダメージは大きいです」(大木さん)。

「他の男の人と比較する」も避けたほうがいい言葉だ。「前の彼の方がよかった」「付き合うんじゃなかった」「結婚するなら○○みたいな男の人がいい」などだ。これらの言葉は、真っ向から彼を否定しているようなもの。男性はとてもプライドが高い生き物であるのだから、傷付ける言葉を発していたら、とても冷静に話し合いはできない。

つい彼に憎まれ口をたたいてしまうのは何故でしょうか?

つい彼に憎まれ口をたたいてしまうのは何故でしょうか?

つい彼に憎まれ口をたたいてしまうのは何故でしょうか?

ここまでは、男性が言われて傷つく言葉を紹介してきたが、大木さんは、そんな言葉を発してしまう隠れている気持ちに気づくことも大事だという。「例えば「デブ」「ハゲ」だったとしたら、(彼に)もっとかっこよくなってほしいという気持ちの裏返しではないでしょうか」。

また「ゲームばっかりして!」「オタク」など「趣味をけなされる言葉」にも同じ傾向が見られる。大木さんによると、外で働く=戦う男性にとって、趣味は心のよりどころ。それをけなされるのだから、面白いわけがない。「この言葉も、根底には休日は彼といっしょにいたいのに、彼が趣味に没頭して寂しいという気持ちが隠れているのではと思います」。

  • 「ハゲとデブ。気にしている部分を言われると腹が立つ(29歳男性/医療・福祉/専門職)
  • 「ゲームばっかりやって!アニメばっかりみて!など。家事育児をやった上で、自分の時間を作っているのだから、放っておいてほしい。」(37歳男性/公務員・団体職員/技術職)

※『マイナビウーマン』にて2015年9月にWebアンケート。有効回答数120件(22~39歳の社会人男性)

「大好きな彼だから、いつもかっこよくいてほしい」「一緒の時間を楽しみたい」。そんな自分のこうしてほしいという気持ちに気づき、認めるだけでも対応は変わってくる。彼に歩み寄り、趣味に理解を示すこともひとつの方法だ。例えば、彼と同じ趣味を共有するなど。どうしても一緒に趣味を楽しめない場合は「ほどよく関知しない」ことも必要だという。

「同棲生活で大切なのは、フェアであることと相手に関知しすぎないこと。無関心や放置ではなく、関知しない。相手の気になるところが目に付くと、どんどん見てしまってストレスになる。良いところだけを見て嫌なところは見ないようにするというトレーニングをするだけで、ケンカも少なくなります」。

話し合いの最中、爆発しそうになったときはどうしたらいいですか?

恋愛企業家 大木隆太郎さん

恋愛企業家 大木隆太郎さん

大木さんは、彼と話すときの秘訣として「宇宙人や外国人と話していると考えるといい」と教えてくれた。意思疎通が難しい宇宙人や外国人と話すとしたら、相手の気持ちを考えて、ちゃんと伝わるように話すだろう。「そもそも、女性と男性は分かり合えない」ととらえて会話すれば、すれ違いも少ないという。

「相手は変わってくれません。ならばこちらがおおらかになって、相手に歩み寄ることが大切です」と大木さん。男性の特徴である「プライドが高い」「話は過程より結論」などを理解するだけでも、ケンカは減るし、傷つける言葉を発せずにすむ。

とはいえ、話し合いの過程でカッとなって頭に血がのぼり、冷静になれない時もあるだろう。もしも、言いそうになってしまったらどうしたらいいのだろうか。

大木さんは、「頭を冷やす期間を設けること」と話す。冷却期間といっても、そんな大げさなことではない。「1晩が無理なら、1時間でもいい。部屋の外に出るとか、ちょっと外出するなどして、相手との距離をとると冷静さを取り戻せます」。

「男性とは考え方も捉え方も違う」を前提に話し合いをすること、NGワードはぐっと飲み込む、それでもこみ上げてきたら、距離を取る。これで傷つけ合うケンカは減るはずだ。

(松原圭子/フォルサ)

※この記事は2015年10月20日に公開されたものです

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