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第8話 黒髪さんが好きなのは

初めてのパーティでカップル成立しちゃうかも……と、
ウキウキしながら投票用紙には18番と書いた。

ところが。

「カップリングが成立したのは4組です!
男性1番と女性23番、男性9番と、女性3番、男性……」

わたしの番号は呼ばれなかった。
なんでだろう。18番の黒髪さん、落ち着いて話しできたし、
感触もよかったと思ったのに。

入口付近では、誰からも指名されなかったスッポン男が
通りがかりの女の子全員に声をかけている。
あれに捕まらないよう
コソコソと端っこから帰ろうとすると、
「あの!」
今日、一番よく聞いた声が後ろから聞こえきた。
振り返ると、18番の男性だ。茶髪の男性も一緒。
どういうことだろう。

彼は紗良に名刺を差し出すと、
「よければアフター行きませんか? 僕ら、おごりますし」
と声をかけてきた。

そっか。彼、紗良狙いだったのか。
そういや、もともと声をかけられたのは紗良だった。
長い黒髪に白い肌。華奢な体型の紗良と、
背が高くがっしりとしたスポーツ体型のわたしでは、
タイプが違いすぎる。

外見の印象で決まるパーティだと、
まずは、そうなるのかな。

がっかりした気持ちを隠しつつ、
紗良に「行ってきなよ」と促すと、
紗良は「奈緒子も行こう?」という。

たかだか数時間の関係とはいえ、振られたばかりだ。
一緒に行く気にはなれず、首を横に振る。
すると。
「ごめんなさい」
紗良がきれいなお辞儀をして、18番さんの誘いを断った。

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