お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。
コラム 働き方

休日出勤・月残業40時間は働きすぎ? 仕事好きを襲う「過労」の罠3つ

やりがいのある仕事があるのはすばらしいことです。 けれど、気が付いたら「残業や休日出勤は当たり前。一週間を振り返っても、仕事以外に何をしたかほとんど思い出せない」なんてことにはなっていないでしょうか?

どんなに仕事好きであったとしても、生活のすべてを仕事にささげるような働き方は、知らず知らずのうちに体や心の疲弊を招き、ひどくなると心身の病気や過労死などにつながってしまうことがあります。 疲れやストレスを溜めずにベストの状態で仕事を続けるためにも、ここでは、知っておきたいワーク・ライフ・バランスの目安や、仕事の質を保ちながら残業を減らす方法などを紹介していきます。

 

「月残業60時間」は過労死ライン一歩手前!

日本の官公庁や一般企業では、1日8時間の週5日労働、すなわち週40時間労働が基本とされています。
しかし、自身の働き方はもちろん、友人・知人を見渡しても、「このとおりに働いている人なんてほとんどいない」というのが実感ではないでしょうか。

就職や転職のための企業口コミサイト「Vorkers」が集計した「約6万8000件の社員クチコミから分析した‘残業時間’に関するレポート」によると、月の平均残業時間が「30時間」と答えた人が14.5%と最も多く、次いで「40時間」が13.7%、「20時間」が13.0%となっています。勤務日数の平均を20日程度であると想定すると、1日あたり1~2時間程度の残業をしている人が多いことがわかります。
また、「0時間」と答えた人の割合はたったの4.0%、「100時間以上」と答えた人は12.9%という結果となりました。なお、全体の平均月間残業時間は、約47時間となります。

このように、残業が当たり前になっている中では、「働く時間が長すぎる」という感覚は麻痺しがちですが、月残業40時間だと1日の平均残業時間は約2時間。80時間なら約4時間で、一般的な労働時間の1.5倍働いていることになります。
残業月80時間とは、健康障害が起きた場合に「発症前2ヵ月間ないし6ヵ月間にわたって、1ヵ月あたり概ね80時間を超える労働が認められる場合は、業務と発症の因果関係を認めやすい」とされる、いわゆる「過労死ライン」の基準にあたるレベルです(※)。月の残業時間が80時間に達した事業所は、労働基準監督署の立ち入り検査の対象にもなります。また、脳・心臓疾患の発症について、厚生労働省の通達では、1ヵ月あたり概ね45時間を超えて時間外労働時間が長くなるほど、業務との関連性が徐々に強まると評価できるともされています。

これらを合わせて考えれば、月80時間残業は完全に働きすぎです。そして、たとえそこまではいかなくても、月の残業が45時間を超える状態が続くようなら、「働きすぎ」だということができるでしょう。

※厚生労働省労働基準局の通達(基発第1063号 平成13年12月12日)の「脳血管疾患及び虚血性心疾患等(負傷に起因するものを除く。)の認定基準について」による。

仕事大好き! でも休息を取ったほうが良い理由

月の残業が45時間ということは、1日の労働時間は約10時間強ということになります。
仕事がおもしろく、やりがいを感じている人の中には、「短すぎる! 毎日遅くまで働いても全然苦にならないのに、それでも休息を取らなきゃいけないの?」と思う人もいるのではないでしょうか。 結論からいえば、それでもやはり休息を取る必要はあります。それは、長時間労働により、知らないうちに疲労やストレスを溜め込んでしまうと、疲れを感知する機能が麻痺してしまい、深刻な状態になるまで気が付かない可能性が非常に高いからです。

通常の状態では、体や心の疲れは食事や十分な睡眠、気分転換の外出などによって回復します。どんなにやりたい仕事でも、十分な休みなしに働けば回復が追いつかず、徐々に疲労やストレスが溜まっていくことは避けられません。
疲労やストレスの蓄積に回復が追いつかない状態になると、まずは心拍数が速くなり、血圧が高くなるなど、体に小さな症状が現れ始めます。しかし、過労状態が日常的になってしまっていると、これらのサインや少々の疲れ、だるさを感じてもそういうものだと思ってしまい、自覚がないまま過ごしてしまいがちです。
そうして放置し続けた疲労が限界を超えれば、自律神経の乱れから来る睡眠障害や免疫系の低下、めまい、体の痛み、出血、そしてうつ病といった心の不調が起こり始めます。さらにひどい場合には、過労死や自殺にもつながってしまう可能性があるのです。

また、仕事だけにのめりこみすぎるもう1つの弊害として、仕事をしていないと落ち着かない「ワーカホリック」状態になってしまう可能性が高まることも挙げられます。何よりも仕事優先、友人や家族との会話でも話題は仕事のことばかりというのでは、人とうまくやっていくことも難しくなりますし、何より人生の楽しみをみずから狭めてしまうことにもなりかねません。
幅広い興味と視野を持ち、仕事を離れて趣味を楽しんだり、友人や家族、恋人といっしょに過ごしたりすることは、豊かな人生を送る上で欠かせないことなのです。

仕事の質を保ちながら残業を減らすには?

毎日の残業や休日出勤を減らし、働きすぎを解消するためには、仕事を効率化して、より少ない時間で成果を上げることが必要となります。仕事の質を保ちながら残業時間を減らすために、個人で実践できる具体的な方法を5つ紹介します。

・優先順位を明確にする

最も簡単で効果が大きいのは、仕事に優先順位をつけることです。月単位、週単位、日単位で逆算して、いつまでに何をやらなければいけないのかを明確にし、スケジュールに書き込みましょう。前日の退社時間までに明日の分のスケジュールを作っておけば、翌日はスムーズに仕事に取り掛かれます。

・ルーティン化できる部分はルーティン化する

メールの返信やアポ取り、営業先に持っていく書類をそろえるなど、ルーティンワークは予め準備しておくことで大幅に時間を短縮することができます。シーンに応じてメールの定型文を作っておく、アポ取りのマニュアルを作っておく、営業先に持っていく書類のリストを作っておくなど工夫して、無駄な時間を省きましょう。

・デスクをきれいに片付ける

デスク周りが汚く、何がどこにあるのかわからない状態だと、物を探すだけで時間がかかってしまいます。デスク周りは常に整頓し、資料の場所もきちんと把握しておきましょう。ほかの人にもわかる状態にしておくことで、仕事を1人で抱え込むのを防ぐこともできます。

・時間の価値を見直す

「残業代が支払われるし、まぁいいか」と考えがちな場合に有効な方法です。「仕事が1時間早く終われば、気になっていたあの本を読む時間ができる」など、時間にお金以外の価値を感じられると、時間を有効活用しようというモチベーションが高まります。

・アフター5に予定を入れる

例えば彼とのデートや見たかった映画を見に行くなど、アフター5に楽しい予定を入れてしまうのも、何が何でも時間内に終わらせるというモチベーションのアップにつながります。

 

自分にとって効果的な効率アップ方法がわからなければ、3日ほど自分がどのように時間を使っているのかを、ノートにすべて書き留めてみるのもおすすめです。自分が何に時間を使っているのかを把握することで、改善点が見えてくるでしょう。

【まとめ】

一生懸命仕事に打ち込むのはもちろん良いことですが、仕事一筋では体に大きな負担がかかることは避けられません。仕事の効率アップの方法も参考にしながら、自分に最適なワーク・ライフ・バランスの形を見つけて、充実した毎日を過ごしてください。

お役立ち情報[PR]

おすすめコンテンツ