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第2話 同期会

「ひえ、それって最悪じゃん」
「修羅場ってやつ?」
同期の女子組、真由と紗良が軽い調子で話を促してくれる。
「修羅場よ修羅場。もうわたし、
自分が昼ドラの主人公になったかと思ったもん」

昼ドラ、見たことないけど。仕事してるし。
でも、どういう感じかはわかる。
ドロドロして、人の醜いところが晒し出されるような、
そんな感じだ。
「で、彼氏はどうしたのよ」
「最初、寝たふりしててさ」
「ひどっ、男子どう思う? ひどいよね?」
紗良が「男子」と言いながら、
恋人の裕也に直接聞いている。
「サイアクだな。そいつ」
裕也はしれっと同意し、
自分は浮気しないことをアピールした。
比呂も同意している。
紗良も2人のこの反応に満足したようだ。

「それで、彼を取り合ったりしたの?」
「ううん」
それはなかった。
寝たふりしていた彼を起こして、
ふわふわパーマの彼女とわたしで、
どっちが本命なのかを問いただして、
どっちつかずで煮え切らない彼に
三下り半をつきつけて出てきたのだ。
彼女は、後に残っていたから
どうしたのか、わからない。
怒っていたけど、許したのかもしれない。
下着姿だったから、
外へ出られなかったのかもしれないけど。

「あーあ、別れる時って、一瞬なんだな」
つぶやいて、思わず涙がこぼれた。
「奈緒?」
「大丈夫?」
あれ? わたし。
どうしちゃったんだろう。

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