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【マネーレッスン】未婚女性が知っておきたい想定外の出費

ヨダヒロコ/六識

風呂内 亜矢

将来を考えるとき、お金の悩みはついてまわるもの。結婚・出産、転職など、ライフイベントによってマネープランの見直しは必須。だけど、何から手をつければいいのかわからない! そんな働く女子のお悩みを、FP風呂内亜矢先生に相談。知っておきたいお金のキホンや無理なく実践できるテクニックをマスターして♪

今回のお悩み

今回の相談者:るみさん

「いい人がいればそのうち結婚したいと思っていますが、現在はお付き合いしている人はいません。今後どのような人生を歩んでいくのか読めないため、将来いくらお金が必要になるのかわかりません。今後、未婚女性に起こりうる想定外の出費にはどんなものがあるのか、対策も含めて教えてほしいです」

想定外の出費① 失業する

編集部 るみさんは、今後自分に起こりうる想定外の出費を気にしているようです。考えればキリがないかと思いますが、編集部のほうで4つ例を挙げますので、それぞれにいくらかかり、またその出費に備えて今から対策を講じておくべきかどうかをアドバイスいただければと思います。

まず働いている人にもっとも起こりうる可能性が高いのは、転職や突然のリストラ、倒産などで収入が途絶えてしまうことかと思いますが……。

風呂内亜矢(以下、風呂内) まず大前提として、転職とリストラでは、雇用保険から給付される「失業手当」の支給開始日と受給日数が変わります。また、基本手当(失業している間に受給できる一日当たりのお金)として、離職日以前の6カ月分の税込月収を180日で割った金額の50~80%が、1ヶ月分ごとに支給されます。土日や祝日を除くため1ヶ月分の支給額が25日分などのこともあるので、31日分と期待しているとがっかりこともあるかもしれませんね。

リストラや倒産は退職理由が「会社都合」になりますので、離職時の満年齢と被保険者期間によって90日~330日分の失業手当がすぐに支給されますが、転職は「自己都合」にあたるので、3カ月の待機期間を経て、ようやく90日~150日分の失業手当が支給されます。つまり、自己都合の場合は、離職した時点でいきなり無収入の期間が3カ月もやってくるわけです。その上、会社都合・自己都合ともに離職日から7日の待機期間がありますので、実質、4カ月くらいは耐えられるように備えておく必要があります。

そう考えると、もし1カ月の生活費に20万円かかっているとすれば、自己都合の場合は20万円×4カ月=80万円は貯蓄しておきたいところ。また、生活費とは別に転職のコストも考えると100万円程度はあったほうがいいでしょう。また会社都合についても、すぐに支給されるとはいえ、タイミングよく次の仕事が見つかるとは限らないため、やはり100万円程度はあったほうが安心かもしれませんね。万が一、社宅などに住んでいると、離職すれば今よりも家賃の高い物件への引っ越しも余儀なくされますから。

編集部 確かにそうですね。

●失業したときに知っておきたいお金のこと

リストラや倒産⇒「会社都合」

失業手当(離職日以前の6カ月分の税込月収を180日で割った金額の50~80%が、25日分などが1ヶ月ごとに支給)が7日の待機期間を経て支給される。ただし、すぐ次の仕事が見つかる保証もないうえ、社宅などに住んでいると引越しなどの出費もあるため、100万程度のお金は用意しておきたい。

転職⇒「自己都合」

失業手当が3ヶ月間は支給されないので、4カ月ぐらい無収入で耐えられるお金を用意しておきたい。また、転職のコストもあるので、トータルで100万程度あったほうがよい。

あわせて読みたい⇒本当に自分のためになる? 「転職」にまつわるマネー事情

 次ページ>突然の出費② ケガや病気

★るみさんプロフィール

一般事務の正社員として働く、社会人4年目の27歳。神奈川県在住で、ひとり暮らしをしている。手取り月収約24万円、手取り年収約300万円。給料日に自分で貯蓄用口座に毎月3万円を移しているほか、普段の生活でもお金をあまり使わないため、結果的にお金が貯まってしまうタイプ。現在の自分名義の貯蓄額は、200万円以上~250万円未満で、33歳までに400万円以上の貯蓄を目標にしている。今お付き合いをしている人はいないが、いつかは結婚したいと思っている。

(ヨダヒロコ/六識)

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