【マネーレッスン】老後も不安だけど結婚もしたい！　婚活にあててOKな金額って？

老後資金を婚活費用に回してもいいの？

編集部　一方で、彼女は老後のために貯蓄型の終身保険と個人年金に月々5万円をかけており、この支出が出会いの幅を狭めているのでは？とも思っているようです。これらの保険料を減らして婚活費用にあてるという選択もアリなのでしょうか？

風呂内　それはナシですね。保険以外に月々の貯蓄はしていないようなので、月々5万円の保険料は老後に備えるという意味では過剰な金額ではありません。また老後は誰にでも来ますが、婚活はお金をかけたから成功するというわけではないため、今の貯金額の範囲であれば老後資金を減らしてまで婚活費用に割くのは合理的な判断ではないでしょう。

ただ、月々の貯蓄をすべて保険でまかなっているのは気になります。いざというときに引き出すことはできませんから。また現在の自分名義の貯蓄額が900万円以上～1,000万円未満となっていますが、かけている保険料がすべて積み立てになっていると思ってこの金額を選んでいるとすれば要注意です。保険料には当然、保障分の掛け金が含まれているということを忘れてはいけません。

編集部　貯蓄型保険に入っているのは、解約返戻率の高さと節税対策がポイントになっているようですが……。

風呂内　解約返戻率は、解約するタイミングが重要になってきます。先ほどもお話したとおり、保険料には保障分の掛け金が含まれているので、最初は元本が割れている状態からスタートしています。ですから、解約のタイミングによっては払い込んだお金よりも少ない金額しか戻ってこない場合もありますので、返戻金については定期的に確認したほうがいいですね。

また節税対策とのことですが、たしかにそれぞれ1年間に8万円までの保険料であれば、所得税と住民税が安くなります。しかし彼女の保険料は、それよりもはるかにオーバーしていますから、解約返戻金の推移によっては、このまますべてを保険でまかなうのか、貯金に切り替えるのかを検討する余地はあるかと思います。

編集部　総合的に判断しないといけないわけですね。

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りぼんさんの家計簿チェック

編集部　最後に、婚活費用とは関係なく、現在の家計簿で気になるところがあれば、教えてください。

風呂内　やはり「交際費」「旅費・レジャー費」「習いごと」のコストが目立ちますね。現状は合計で4万円かかっていますが、せめて3万円までに抑えたいです。りぼんさんは医療・福祉関連企業で専門職として働いているとのことですので、もしその習い事が仕事のスキルアップのためのものであるなら、学費の一部を負担してくれる雇用保険の教育訓練給付制度を利用するのもいいかもしれませんね。

（ヨダヒロコ／六識）

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※この記事は2016年07月13日に公開されたものです