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あなたはどれ? 皮膚科専門医が教える、毛穴悩み3タイプと対策法

亀山孝一郎

多くの女性が気になる毛穴の悩み。でも、毛穴とひと口にいっても、その症状は人によってさまざま。毛穴ケアを改善するためにさまざまな方法を実践しているのに、よくならない! という人も少なくないかもしれません。そこで今回は、青山ヒフ科クリニック院長の亀山孝一郎先生に、毛穴悩みのそれぞれの特徴と対策法について教えてもらいました。

■毛穴悩みの種類は主に3つ

毛穴のトラブルについては、大きくわけて以下のタイプが挙げられます。

・開き毛穴

皮脂の分泌が過剰になっていて、毛穴が大きく丸く開いている状態です。オイリースキンの人は、この「開き毛穴」になりやすい傾向にあります。また、顔全体に赤みが目立つことも。キメもないように見えてしまいます。

・黒ずみ毛穴

角栓や汚れが毛穴につまり、酸化し、黒くなっている状態です。開き毛穴の人は、この黒ずみ毛穴の悩みを持つことも多いです。

・たるみ毛穴

皮膚の老化現象が影響してきます。加齢とともに起こるコラーゲンの減少により代謝が落ち、肌のハリが失われ、肌のたるみに伴い毛穴の形が徐々に楕円形に伸び、毛穴がシワッぽく目立つ「たるみ毛穴」となります。

■毛穴悩みの原因、対策法は?

どのタイプも、肌のバリア機能が低下し、毛穴の皮脂分泌がうまくいっていないことが主な原因と考えられます。バリア機能は、乾燥すると低下してしまうので、保湿をしっかりすることを心がけるようにしてください。

また、ストレスを感じやすい人は血行不良になりやすく、肌のバリア機能も低下しがちです。「はぁ……」とため息をつくことが多くなったら、ストレスケアをすることも重要です。

加えて、それぞれの毛穴悩みでは、以下の対策が有効といえます。

・開き毛穴

皮脂の分泌をおさえ肌のバリア機能を高める効果も期待できるビタミンCを積極的にとるように。食事や外用薬だけでなく、スキンケア製品を選ぶときも、ビタミンCを含む製品かどうかをチェックするようにしてください。黒ずみ毛穴、たるみ毛穴にも有効な対策法です。

・黒ずみ毛穴

超音波、ケミカルピーリングなどで不要な角質の排出をスムーズにさせ、黒ずんだ角栓をとるといいでしょう。加えて、保湿を心がけましょう。

・たるみ毛穴

肌のハリが失われている状態なので、弾力をアップさせるためにビタミンCなどのコラーゲン産生をアップさせる成分配合の化粧品の使用をオススメします。いわゆるエイジングケアを意識することが、たるみ毛穴の解消につながります。

■さいごに

毛穴悩みのタイプは人によってちがいますが、主な原因は「バリア機能の低下」で共通していることがわかりました。肌のバリア機能を高め、毛穴悩みを解消していきましょう!

(取材協力:亀山孝一郎/青山ヒフ科クリニック、文:マイナビウーマン編集部)

※画像はイメージです

※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.06.21)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

※この記事は2016年06月30日に公開されたものです

亀山孝一郎

青山ヒフ科クリニック院長 皮膚科専門医 医学博士
1980年に北里大学医学部を卒業後、北里大学皮膚科に入局。その後、世界最大の研究所・米国立保健衛生研究所(National Institutes of Health, NIH)にてメラニンの生成について最新研究に没頭。米国から帰国後、皮膚科専門医、医学博士などの資格を取り、北里大学皮膚科の講師に。1994年に自由が丘クリニックの皮膚科部長に就任。1999年、世界に先駆けて“ビタミンCのニキビに対する効果”と題して論文を執筆。この研究をきっかけに、ビタミンCとニキビ、テカリ、オイリー肌との関係をくわしく分析し、「ビタミンC療法の第一人者」と呼ばれるようになる。1999年に独立し、青山ヒフ科クリニックを開設。そして2002年、オリジナル化粧品「ドクターケイ」を発表した。

●青山ヒフ科クリニック公式HP
http://aoyamahihuka.com/

●亀山先生オフィシャルブログ
http://ameblo.jp/aoyamahihuka/

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