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あなたの肌は何タイプ? 皮膚科医が教える「日焼け」予防&ケア方法

石部千晶/六識

吉田貴子

シミも心配だし、絶対日焼けしたくない! とは思っていても、きびしい紫外線から肌を守り抜くのは至難の業。ヒリヒリと赤く痛くなってしまったり、真っ黒になってしまったり、日焼けの悩みは尽きないものです。そこで、世の女性たちは日焼けに関してどのようなトラブルを抱えているかを徹底調査。また、日焼けケア方法について、渋谷スキンクリニックの院長・吉田貴子先生に教えてもらいました。

Q.日焼けによる「肌トラブル」を感じることはありますか?

※マイナビウーマン調べ。調査日時:2016年5月11日から16日 調査人数:159人(22歳から34歳の働く女性)

 

まず、日焼けによる「肌トラブル」の経験について聞いてみると、約4割の人が、肌トラブルを感じることがある、という結果に。それでは、“ある”という人はどのような悩みを抱えているのでしょうか。具体的に聞いてみました。

<日焼けによる「肌トラブル」って?>

真っ黒になってしまう

・「黒くなる上に、乾燥して粉吹きが発生する」(31歳/情報・IT/技術職)
・「黒くなったら戻らない」(23歳/人材派遣・人材紹介/事務系専門職)

肌が黒くなってしまうことに悩んでいる人が多数。美白とはほど遠い色になってしまいガックリ……。そのままシミになりそうなのも心配です。

酔っ払いのように全身真っ赤になる!

・「赤くなってヒリヒリ痛い」(32歳/自動車関連/技術職)
・「肌が色白なのですぐに真っ赤になる。日焼けというよりやけど状態」(29歳/医薬品・化粧品/秘書・アシスタント職)

肌が真っ赤になってしまうという悩みも多いよう。黒くはならないけれど、やけどをしたかのようにヒリヒリとしてしまうみたいです。

シミが気になる

・「シミが増えてきた」(31歳/金融・証券/専門職)
・「将来のシミ、ソバカスが不安」(27歳/電力・ガス・石油/営業職)

日焼けをしたことで、実際にシミがあらわれてしまったという悲しい声も……。なかには、まだ形には出ていなくても今後のシミが心配という人も。その気持ちがあるのとないのだけでも、将来の結果が変わってきそうです。

<皮膚科医に聞く、日焼けの種類とそれぞれのケア方法>

赤くなってしまう人、黒くなってしまう人では、日焼けの症状にもちがいがあるみたいです。原因やケアの方法も、肌タイプによって変わってくるのかも気になるところ。そこで、日焼けの原因やケアの方法を、吉田貴子先生に教えてもらいました。

日焼けには2つの肌タイプがある

吉田先生「日本人には、日焼けすると“赤くなって白くもどる”タイプと、“赤くなってから黒くなる”タイプの2つのタイプが見られます。それは生まれ持った肌質や、個人が持つメラニンの量が関係していますが、日本人は特に“赤くなってから黒くなる”タイプのほうが多いですね」

肌は2つの紫外線の影響を受けている!?

吉田先生「肌が赤くなるのは、紫外線のひとつ“UVB”が原因とされています。主に肌の表面に吸収され、浴びすぎると肌が熱を持ち、やけどをしたようなヒリヒリとした状態になってしまいます。エネルギーが強く、シミやソバカスの原因にもなりますね。

一方、肌が黒くなってしまうのは“UVA”といわれる紫外線が原因です。肌の奥のほうまで届いてしまうので、シミはもちろんですが、シワやたるみなど肌の老化を促進させてしまいます。症状としては、赤くなってしまうときとちがって、痛みを感じるということはありません」

日焼けの予防&ケア方法は?

吉田先生「2つのタイプとも、予防方法に大きなちがいはありません。日焼け止めや帽子、日傘、サングラスなどで紫外線から肌を守りましょう。日焼け止めに表記されている“PA”の+の数は、“UVA”の防止効果をあらわしています。肌の赤みがひどい人は、そこに着目して日焼け止めを選択するのもいいですね。

もし日焼けをしてしまったら、肌の水分が失われている状態になっていますので、しっかり水分をあたえて保湿をすることが大事です。特に肌がヒリヒリ痛む場合は、一過性のやけどをしてしまっているのと同じなので、クーリングをして、熱を逃がしてあげてください。また、たくさん日焼けをしたときは実は体も疲れているので、休息をとるようにしてくださいね」

<さいごに>

日焼けの症状はちがっても、対策やケアの方法に大きな差はないことがわかりました。シワやそばかす対策のためにも、まずは日焼けしないことが一番! 日焼けしてしまった場合は、体にも肌にもたっぷりと水分をあたえてあげることが重要。日焼けしてしまった場合は、少しでも早く改善されるようにしっかりとケアをしていきましょう!

吉田貴子先生
皮膚科・美容皮膚科医。2004年に渋谷スキンクリニックを開業。一般皮膚科と美容皮膚科を開設し、あらゆる肌の悩みに向き合っている。なかでもニキビ治療を得意とする。また、肌トラブルだけでなく、ダイエットやアンチエイジング、発毛治療など、美容にまつわるさまざまな悩みに対応してくれる。テレビや雑誌などのメディアでも活躍中。

(取材協力:吉田貴子、文:石部千晶/六識)

※画像はイメージです

※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.06.21)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

※この記事は2016年06月19日に公開されたものです

石部千晶/六識

「こんな情報がほしかった!と思ってもらえるような情報をお届けしたい」という想いから、舞台照明の仕事を経てライターに転職。昔から書くことが好きで、小学生のころから日記を書きためている。現在は、主にグルメや旅をテーマにした取材・執筆を行う。プライベートでは動物との触れ合いが何より好きで、牧場に行ってはムツゴロウさんのようになっている。

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吉田貴子

皮膚科・美容皮膚科医。2004年に渋谷スキンクリニックを開業。一般皮膚科と美容皮膚科を開設し、あらゆる肌の悩みに向き合っている。なかでもニキビ治療を得意とする。また、肌トラブルだけでなく、ダイエットやアンチエイジング、発毛治療など、美容にまつわるさまざまな悩みに対応してくれる。テレビや雑誌などのメディアでも活躍中。

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