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働く女性はキケン!? 専門医に聞く「エコノミークラス症候群の原因と対策」

阿保義久

他人事じゃない!? 働く女性がエコノミークラス症候群に注意すべき理由

ずぼらで動かない人、あまり水分補給をしない人のほか、太っている人や生活習慣病を患っている人が一般的にエコノミークラス症候群を発症しやすいと言われています。もちろん、男性でも発症しますが、ホルモンの影響で血管が柔らかく伸びやすい女性のほうが発症のリスクが高いと言われています。さらに、ピルを服用中の人、妊娠中や出産直後の人も注意してください。長時間座りっぱなしで水分補給を怠りがちという観点では、デスクワーク中心の働く女性も気をつけるべきだと言えます。仕事に集中するあまり、休息をとらず、姿勢を変えずにデスクワークを行っているという人は、注意が必要です。

エコノミークラス症候群を予防するには?

さきほど指摘をした、働く女性のみなさんは、(1)長時間座りっぱなしでいない、(2)足の筋肉をしばしば動かす、(3)十分な水分を補給する、(4)深呼吸する、という4点をデスクワークの最中に意識をして取り入れることが重要です。特に、作業中でも簡単に取り入れられる深呼吸は、横隔膜を含む呼吸筋群を動かす作用があり、脚の血液を心臓のほうに吸い上げて、血栓が生じるのを防ぐのに役立ちます。また、アルコールの摂りすぎはNG。大量飲酒は、アルコール分解のために体の中の水分が使われるので脱水を誘発してしまいますよ。

このほか、「太らないこと」も予防のひとつ! 自身の生活習慣や体形に不安のある人は、この機会に他人事だとは思わず、日々の生活をぜひ見直してみてくださいね。

(取材協力:阿保義久、文:マイナビウーマン編集部)

※画像はイメージです

※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.07.19)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

※この記事は2016年05月12日に公開されたものです

阿保義久

東京大学医学部卒業。医学部卒業後、外科医となることを選択。2000年に北青山Dクリニックを設立し、外科医としてのスキルを生かして日帰り手術を行うほか、病気を作らない予防医療、治癒が可能な段階で早期発見するための人間ドックの実施、生活の質を高めるための坑加齢医療・アンチエイジング療法まで、質の高い医療サービスの提供に励んでいる。

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