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耳鼻咽喉科専門医が教える! 花粉症の症状とオススメ対策法

山本櫻子/ナナネール!

大河原大次

同じ花粉症でも、その症状は人によってさまざま。みなさんはどんな症状で悩んでいるのでしょう? アンケート結果を見ながら、傾向を探っていきたいと思います。花粉症の人は思わず「あるある!」と共感してしまうかも。また、正しい対策法について、日本橋大河原クリニックの大河原大次先生に聞いてみました!

Q.花粉症の症状でもっともつらいものは?

花粉症が「ある」と答えた女性の中で、一番つらい症状は、「鼻水」という結果が出ました。それぞれのお悩みについてのエピソードを聞いてみました。

「鼻水」がつらい理由

・「仕事中も鼻をかみつづけなくてはいけない」(29歳/金融・証券/専門職)
・「満員電車とか手も動かせないところで鼻水が出るとかめないから最悪。接客をしているときに垂れてくること」(29歳/小売店/販売職・サービス系)
・「かんでもかんでも出るため、鼻のまわりがヒリヒリして乾燥してしまうから」(25//建築・土木/事務系専門職)

鼻をかんでも数分後にはまた、たらり。花粉症の人の悩みのもっとも多い悩みのひとつ、鼻水問題。何度もティッシュを使うことで、鼻の下の皮膚はヒリヒリ、ファンデーションがあっという間に落ちてしまう、といった悲しさも。

「目のかゆみ」がつらい理由

・「かくと目が赤くなってしまい恥ずかしいのと、コンタクトをしているので薬が使いづらい」(29歳/人材派遣・人材紹介/事務系専門職)
・「目をこすってしわになる」(28歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
・「仕事中、手が塞がっていることが多いのでかゆくてもかけないのが辛い」(27歳/その他/専門職)

目をこすってもこすってもかゆみはとれず、涙は次から次に流れてくる。メガネやコンタクトの人にとっては、さらに問題は大きくなります。あまり触り過ぎると細菌が入って結膜炎になるという二次被害が起こる可能性も。目のかゆみも困った問題です。

「くしゃみ」がつらい理由

・「連続で物凄く出て嫌だな、と思うから。人前でくしゃみが出て恥ずかしい」(32歳/不動産/専門職)
・「仕事中くしゃみがたくさん出てしんどい」(27歳/機械・精密機器/事務系専門職)
・「くしゃみの音が人より大きく、何回も連続してしまうので恥ずかしい」(28歳/ソフトウェア/販売職・サービス系)

電車の中、会議室とどんな場面でも空気を読んでくれずに出るのがくしゃみ。連発することも多く、まわりへの迷惑が気になりながら、我慢が難しいもの。くしゃみの対処法はぜひ知りたいものです。

花粉症対策でしていることって?

「鼻水」対策

・「市販の薬を飲む、飛散前から甜茶を飲む」(31歳/金融・証券/販売・サービス系)
・「マスクの着用と症状が出はじめた時点で耳鼻科に行って薬を処方してもらうこと」(34歳/小売店/販売職・サービス系)

「いい」と言われているものは、まずやってみる。花粉症緩和への第一歩と言えますね。

「目のかゆみ」対策

・「目薬で洗い流します!」(28歳/金属・鉄鋼・化学/秘書・アシスタント職)
・「下を向かない」(29歳/その他/販売職・サービス系)
・「病院へ行く」「33歳/生保・損保/専門職」

つら~い目のかゆみ! みなさん、なるべくこすらないように対策をしているのですね。

「くしゃみ」対策

・「薬をのんだりマスクをしたりしている。多少は改善されるかな、と思うから」(32歳/不動産/専門職)
・「花粉をよせつけないためにマスクをつけて出歩くこと(25歳/建設・土木/事務系専門職)

藁にもすがる思いでみなさんいろんな対策を試しているようです。また「睡眠時間の確保や心身のリラックスに努めればいいらしいのですが、そんな簡単なことではないような気が……」と、世間で言われている対処法の信ぴょう性に疑問を持つ意見もありました。

花粉症の症状とオススメ対策法

日本橋大河原クリニックの大河原大次先生に、花粉症の症状とオススメの対策法を教えてもらいました。

 

 

人によってくしゃみや鼻水など症状に差が出るのはなぜ?

大河原先生「人によって症状の出方にちがいがあるのは、個人差だと思ってください。こうしたからこうなった、ということではありません。ちなみに、出るものは出したほうがいいので、こまめに鼻をかむなどしてキレイにしてあげることは大切です。ずっと鼻づまり状態だと、そこに細菌が繁殖して新たな風邪をひいてしまうこともあります」

オススメの対策は?

大河原先生「すべての症状における対策としては、なるべくアレルゲンに触れないこと! 厚生労働省の発表やテレビのニュースで花粉の飛散状況を確認してみてください。外出はなるべく花粉が飛んでいない日を選ぶとか、たくさん飛んでいる日に外に出るときは必ずマスクやメガネを着用しましょう。マスクは鼻やのどの粘膜の防御と保温を同時にしてくれるもので、いつもいい状態を保つという面で大変いいと思います。ほかにも鼻の粘膜を傷めないように部屋の加湿をしたり、極端な寒さを避けたりするといいですよ」

まとめ

花粉症対策は、花粉を極力遠ざけること。シンプル イズ ベストです。やはりマスクは、その中でも手軽な対策方法として最強アイテムのようですね。

(取材協力:大河原大次、文:山本櫻子/ナナネール!)

※画像はイメージです

※マイナビウーマン調べ
調査日時:2016年2月5日~2月8日
調査人数:130人(22歳~34歳の女性)

※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.07.12)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

※この記事は2016年03月10日に公開されたものです

山本櫻子/ナナネール!

編集プロダクション「ナナネール!」所属ライター。美容師、メイク部員として10年美容業界にいた経験を活かし、ハサミとブラシをペンに持ち替え執筆中。特にアラサー女性の流行に敏感。ナナネール!ではビューティー、ヘルスケアを中心に雑誌「Can Cam」「Ranzuki」WEB「美的.com」「@cosme」「KADOKAWA 魔法のiらんど」他を担当。会報誌、カタログ、広告、Web動画なども制作している。

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大河原大次

耳鼻咽喉科 日本橋大河原クリニック院長。1959年、東京都生まれ。帝京大学医学部卒。日本医科大学耳鼻咽喉科入局・助手、伊勢崎市民病院耳鼻咽喉科医長として経験を積み、神尾記念病院副院長を経て日本橋大河原クリニックを開業。患部をモニターに映しながら説明する、丁寧なカウンセリングが特徴的。

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