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第66話 きっとずっといっしょ

カフェでは運よく、菜の花畑が見渡せる席に、
案内をしてもらった。

わたしはココアを、慎也はコーヒーを、
それぞれオーダーして、
カップで手のひらを温めながら、
ぼんやりと菜の花畑を眺めていた。

語るともなしに、慎也が話し始めた。
「あのね、瑞葉。正直まだやっぱり、
今すぐ結婚っていうのはピンとこない。
でも瑞葉とは、ともかく一生一緒にいたいし、
結婚するんだったら瑞葉以外は考えられない。
……それだけは、忘れないで」

窓の外にはやはり、
目にまぶしいくらいの美しい黄色い花と、
鮮やかでやさしい黄緑色の葉の畑が広がり、
その上を、やはり白い蝶が舞い飛んでいる。

そして目の前には、慎也がいる。
わたしは小さな声で「ありがとう」
とうなづいて、少しココアをすすった。

いつになるかわからないけど、
慎也を信じて待ってみよう。
誰でもいいから結婚したいっていうわけじゃない。
隣にいるのは、やっぱり慎也がいい。

窓越しに青い空を見上げると、
今までの不安と寂しさが、
ウソのように消え去っているのに気がついた。

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