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生理周期、きちんと把握してる? 「基礎体温」をつけることが大事な理由

有江 さとみ/ナナネール!

福山 千代子

私たちの体をコントロールする「女性ホルモン」は正常な月経周期や生殖機能を支える役割を担っています。体で女性ホルモンがどのように働いているかを知るには、「基礎体温」をつけることが大切です。しかし、面倒だからとつけていない人が大多数のよう。今回は、基礎体温の大切さと活用法を、アヴェニューウィメンズクリニックの福山千代子先生に教えてもらいました。

Q.あなたは、基礎体温をつけていますか?

「つけていない」が約9割と圧倒的多数。やはり面倒だと感じる女性が多いのでしょうか? それぞれの理由を見ていきましょう。

 

 

◆つけている

・「体調管理の一環」(32歳/医療・福祉系/専門職)
・「子どもがほしいから」(29歳/ホテル・旅行・アミューズメント/販売職・サービス系)
・「生理周期や生理のはじまる日を把握するため」(31歳/学校・教育関連/秘書・アシスタント職)

体調を知るためや、妊活のためにつけているという女性が多数。月経がはじまるタイミングがわかれば、体調を把握する助けとなり、スケジュールをコントロールしやすくなるのもうれしいですよね。

◆つけていない

・「朝起きてすぐに測るのは時間がないし、面倒だから」(23歳/その他/秘書・アシスタント職)
・「子どもを作るときにつければいいかと思っているから」(27歳/建設・土木/事務系専門職)
・「よくわからないし面倒なのでつけていない」(32歳/建築・土木/事務系専門職)

やはり、起床したときに測るのは難しく続かないことが多いみたいです。まずは1週間だけでも続けてみようかな……という心持ちでスタートするのもいいかもしれませんね。

基礎体温はどう活用してる?

では、「つけている」女性たちは、どのように基礎体温を活用しているのでしょうか?

・「生理が不定期なので次がいつ来るかは分からないが、基礎体温を見ると、高温期が来ればもうすぐ生理が来ると予想できる」(34歳/金属・鉄鋼・化学/事務系専門職)
・「PMSの症状がひどいので、いつごろそうなるか前もって予測でき、心の準備ができる」(32歳/食品・飲料/事務系専門職)
・「旅行の予定やデートの予定を立てたり、VIO脱毛の予定を立てるのに活用している」(29歳/機械・精密機器/技術職)

基礎体温をつけていると自分の体のリズムや調子を知ることができます。薬などに頼らず、自然に体調や気持ちをコントロールできるようになりそうですね。

基礎体温管理の重要性と効果的な活用法

今回は、基礎体温を管理する大切さと効果的な活用法を、アヴェニューウィメンズクリニックの福山千代子先に教えてもらいました。

 

 

◆基礎体温で生理周期を管理することが大切な理由

福山先生「月経の周期が安定しない人は、その原因がわかることがメリットです。来院された際は、検査だけで生理不順の原因を探ることになります。でも、1カ月基礎体温をつけていれば、排卵したかどうか、妊娠しているのか、はたまたほかの原因があり遅れているかなどがすぐにわかります。月経の前にイライラしがちな人は、基礎体温をつけることで次の“イライラ期”がいつ来るのか、自分の目安にもできますね」

◆基礎体温管理でチェックすべきポイントと効果的な活用法

福山先生「排卵の周期が正常なら、基礎体温のグラフは低い部分(低温期)と高い部分(高温期)があらわれますが、これを2相性と言います。低温期はグラフが少しガタガタしていても問題はありません。ただ、2相性があらわれていない場合は、妊娠、または無排卵などの可能性があるので、検査を受けましょう。今はスマートフォンと連動するアプリや短い時間で測れるものなどもあるので、簡単に基礎体温はつけられます。低温期の間に2~3日つけ忘れたりしても、あまり影響はないですよ」

まとめ

基礎体温は妊娠を考えているときだけつけるのではなく、日常をより快適に過ごすためにもオススメです。多少つけ忘れた日があっても問題ないので、あなたも実践してみてはいかがでしょうか?

(取材協力:福山千代子、文:有江 さとみ/ナナネール!)

※マイナビウーマン調べ
調査日時:2016年1月20日~1月25日
調査人数:108人(22歳~34歳の女性)

※画像はイメージです

※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.07.12)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

※この記事は2016年02月25日に公開されたものです

有江 さとみ/ナナネール!

編集プロダクション「ナナネール!」所属ライター。大学在学中に関東カープファンをつなぐフリーペーパー「Capital」の制作に携わる大の野球好き。現在はビューティー、ヘルスケアを中心に雑誌「CanCam」「Ranzuki」WEB「美的.com <http://xn--hxyt6q.com/>」「@cosme」「KADOKAWA魔法のiらんど」他を担当、特にティーンの流行に敏感。会報誌、カタログ、広告、Web動画なども制作している。薬事法を守りながらピン! とくる表現が得意。

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福山 千代子

日本産科婦人科学会専門医。アヴェニューウィメンズクリニック院長。金沢医科大卒。女性ホルモンに影響されさまざまな不調や悩みを抱える女性の生き生きとした生活を応援している。

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