お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

第65話 しあわせの形

その小さな男の子はとても楽しそうに、
笑いながら駆けていた。

それを「待て待て」とお父さんらしき人が、
やはり笑いながら追いかけ、
腕を伸ばして捕まえる。

捕まえられた男の子は満面の笑顔で、
くるりと宙を舞って肩車をしてもらい、
本当に幸せそうだ。

そのうしろから、かわいらしい赤ちゃんを抱いた、
お母さんらしき人が、
お父さんと男の子を目を細めて眺め、
やはり幸せそうに微笑んでいる。

「わたしね、あんな風に暮らしたいの。
いつか、慎也と」

言ってしまってから、思わず口を押さえた。
その家族連れがあまりに幸せそうで、
思わず本音が出てしまったのだ。

慎也もその家族連れのほうに目をやり、
「うん。瑞葉と将来あんな風になれるなら、
そういう未来もいいかもしれないよね」

お役立ち情報[PR]

おすすめコンテンツ