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第58話 返事はまだ?

デートの翌日はいつも、少しぼんやりしてしまう。
昨日の余韻が頭から離れないからだ。
そして慎也と離れていることが、
半月後まで会えないことが、やはり寂しい。

いや、こんなことじゃダメだ。
バレンタインのカードにも
「仕事をがんばる」と書いたばかりなのに。

わたしは小さく首を横に振ると、
各部署へのメールの返信を書き始めた。
すると、ポケットのスマートフォンが鳴る。
問い合わせの電話だ。
この後、ショーウィンドウのディスプレイを、
確認する作業も残っている。
今日もたぶん、とても慌ただしいだろう。

……そんな風に一日も過ぎて、
帰りの電車に乗れたのは22時も過ぎた頃だ。
疲れにため息をつきながらスマートフォンを出し、
昼休みに慎也に送ったLINEの返事を読もうとした。
「あれ?」
思わず独り言が出た。
既読なのに、慎也から返事がない。
こんなこと……今までなかった。
胸にズンと、鈍い痛みのようなものがおりてきた。

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