お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

第38話 微妙な関係

「結婚はぜんぜんピンとこない」という慎也と、
将来を考え「おれと付き合う気ない?」
という武藤主任。
通勤中も頭にふたりの言葉が渦巻いて苦しい。

やはり悩みすぎる時は、体を動かすに限る。
というわけで、催事で借りっぱなしのマネキンを、
婦人服売り場に返すことにした。
上半身だけのマネキンを2つ抱え、
バックルームを後にする。

「持つよ」
振り返るとそこには、笑顔の武藤主任がいた。
でもいつもだったら「ありがとうございます!」
と二つ返事でお願いするのだけれど。
「いえ、大丈夫です」
どうしてだか素直になれない。
それでも主任は、無言でマネキンを一体、
抱きとってわたしの後から付いてくる。

返し終わって、ふたりでバックルームに帰ると、
挑む様な、にらみつける様な、小百合先輩の視線。

あれから小百合先輩とは、ほぼ口をきいていない。
こんな雰囲気の中ずっと仕事を続けていくのかな。
なんか、ものすごいストレス。

お役立ち情報[PR]

おすすめコンテンツ