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相性が悪い彼との結婚はNG! ケンカはコミュニケーションツールになるのか~結婚したい彼のいる女子の本音座談会~

昔から「ケンカするほど仲が良い」という言葉を耳にしますが、これから結婚したいと考えているカップルの場合はどうなんでしょうか? ケンカをすることで、お互いがより理解を深め合えるものなのでしょうか?

現在、結婚を考える彼氏のいる女性4人に、ケンカと相手との相性について、自由に語ってもらいました。

【出席者プロフィール】

千晶さん:26歳・会社員
アメリカ人の彼氏と交際1年7か月。すぐにでも結婚したい。

真利子さん:26歳・会社員
彼氏と交際2か月。2、3年後も付き合っていたら結婚したい。

奈津子さん:29歳・会社員
彼氏と交際3年。できれば結婚したい。

裕子さん:31歳・会社員
彼氏と交際2年。今のところ結婚願望なし。

ケンカするほど?はカップルでもなりたつのか?

司会:喧嘩するほど仲がいい?と言われていますが、実際にケンカは多いほうがいいと思いますか?「ケンカ」について思うところを聞かせてください。

千晶さん:私はしたほうがいい派です。本当の意味で意見も価値観も一緒ならばいいけれど、どちらかが我慢をしているのならば良くないと思う。一概には言えないですが、がっちり相性が合うカップルはまれだと思うので、ケンカはあって当然で、無いよりはあったほうがいいのではないでしょうか。

真利子さん:私はケンカをしたことがないんです。相手のことがあんまり気がならないから、ケンカにまで発展したことがないです。

裕子さん:私は、ケンカはコミュニケーションの一つとして有りだと思いますが、お互いに嫌な気持ちになる時間が長いのは辛いし、仲直りするための労力が面倒なので、事前に回避するほうが得策ではないでしょうか。

奈津子さん:前の彼とはよくケンカをいていました。でも最近は「ケンカの前にキチンと話しあう」ことができるようになったので、衝突が大きくなる前に何とか対処しています。

司会:結婚を前提に付き合っている彼氏とはケンカをしたい、したくないということはありますか?それともケンカにならない人と結婚するべきなのか?

千晶さん:私は自分の意見をはっきりと言って、解ってもらいたいタイプ。なので回避するという考えはあまりなくて、ケンカは必要なやりとりかと思っています。

真利子さん:私はケンカになる人とは無理かな。何もケンカで無くても、意思疎通や価値観を本気で解り合えると思うので。全て自分に起こることは自分のせいと思っているので、怒りの感情があまり沸かないというのもありますが?。(会場から「すごい」の声あり)

裕子さん:結婚して子どもや相手の家族が絡んでくると、二人きりの問題ではないので、感情のぶつけあいで解決することはできなくなってくると思います。なので、私は結婚するのなら、より穏やかな人のほうがいいかなと。

奈津子さん:ただ、ケンカの時は相手の本性がすごく出るじゃないですか。たとえば、自分がすごく怒っているときに、どんな対応をするのか、無視するのか、じゃあ話し合おうと言ってくれるのか。一緒になって怒ってしまって、激しく言い合う事態になったら、私は「この人とは一緒に入れないかも」と思いますね。

奈津子さん:私の場合は、今まで「言い合いになってしまう」ことが多くて「もう我慢しよう、言わないでおこう」と自分でルールを作り、よりひどく爆発することが多かったんです。今の彼は、きちんと私の意見も聞いてくれて、対応してくれる。ケンカが相手の誠意が見られる場所でもあるから、それもアリなのかもしれませんね。結婚する前に、大きなケンカがあってもいいかもしれないと思います。

司会:皆さんは、ケンカは見極めの場にもなるから、あってもいいけれど、あえてすることではなく、少ないのなら少ないほうがいい?と思っているようですね。

奈津子さん:ケンカの内容にもよりますよね。小さいことならいいけれど、友達の話とか聞いていて、毎回ケンカする話ばかり聞かされると不幸せそうだなと思ってしまいます。あ、うまくいっていないんだなと。

(一同納得)

ケンカしても、内容によるのでは?

司会:ケンカするほど仲がいいという思想は危険なんでしょうか?

千晶さん:旦那さんに使う言葉ではなくて、兄弟に使う感じじゃないですか?

真利子さん:そもそも、「ケンカするほど仲がいい」とは、どういうことなんだろうとずっと考えているんですが、言いたいことが言い合える、ぶつけ合えるということですか?

千晶さん:ケンカが多くなる人は、相手を自分の考えと同じになるように、変えようとしているところが大きいのではないでしょうか。相手に求めすぎるからケンカは起きるのでは?

司会:実はケンカの8割から9割は、女性のほうから起こしているという話を聞いたことがあります。

奈津子さん:それは女性のほうが、日常の中で気になってしまうことが多いからではないでしょうか。時間とか部屋が汚いとかちょっとしとことを「おや?」っと思ってしまう。男性は、自分が思っているほど、気にならないし、気がつかないんだと、最近学びました。
私がすごく忙しくしていて、洗濯物を干してほしいなという期待をもって、目の前においてみたけれど、そのとき彼はTVを観てました。しばらくして、自分で干し始めると「あ、干すの?手伝うよ」と言ってくれた。気づいて欲しいではなくて、きちんと伝えなくてはダメですね。

結婚を意識した相手とのケンカの意味は

司会:結婚を意識した時にどういうケンカが起こりうると思いますか。

千晶さん:彼は結婚後、女性には家庭に入ってもらいたいという考え方で、どうしても仕事をやめて欲しいと言われました。自分は辞めたくなかったので、大きな衝突になってしまって、結局私が仕事を辞めました。でも、その後自分がすごく元気がなくなってしまい、それに彼が気がついてくれたので、仕事に復帰することができましたが。

司会:人生において大事なこと、価値観を共有するためにするのは、どうなんでしょうか?

千晶さん:自分の家庭では父親が亭主関白だったので、男の人はみんなそうかなと思っていましたが、仕事から帰宅後の食事について、彼は無理はしないでいい、疲れているなら作らなくてもいいよ..というタイプの人だったので、うまくやっていけると思いました。家事について完璧を求められても、ご飯は絶対作っていないとダメとか?、ちょっと無理かも。

真利子さん:私の場合、衝突するのなら実家の格差が大きいことかも。彼の家がけっこう裕福で、私の家はそうでもないので、実際に相手の家族に対して萎縮してしまうと思います。彼は自分の家をみて驚いてしまうかもしれない。その対応を見た時に、ちょっと悲しくなるかもしれないと思います。お互いの実家のことでは、ケンカまではいかなくても、ちょっとの衝突はあるかもしれません。

裕子さん:お互いの実家の家族とか人物が増えていくことによって、2人の考えているとおりに進まないことがたくさんありますよ。彼に「そこは言っておいて欲しかった」とか「ちゃんと根回ししておいて欲しかった」とかは絶対にあると思う。あと、家事分担について、自分は半分はやって欲しいのだけれど、やっていけるのか不安。ケンカの原因にもなりそうです。

奈津子さん:私は家事は全部やるので、お金は払ってという分担がいいです。もし、家賃が半々なら、私がいろいろやっているのに何故?と思ってしまう。だったらお金で解決する手もありではないかと。それで心に折り合いをつけないとやっていられない気がします。

(皆さん同意。)

司会:結婚するとなると決めなくてはいけないことが増えるので、揉める要因も増える。結婚式についてが要因にもなるようです。

千晶さん:彼と結婚したいという気持ちでケンカになることはありませんか?

奈津子さん:私の彼の場合は、結婚に対して「ずっと一緒にいるんだから、それだけでいいんじゃないか、それで幸せ」という考え方で。私が泣いたことがあるんです。私たちはいつ結婚するの?みたいに。その時はうまく流されてしまったけど、今は、仕事が楽しいし、今後子供ができたりとか、何かのきっかけで、彼が結婚する気持ちになってくれればいいかなと思っています。というふうに自分の中では整理しましたが、この後もきっと、それが原因でぶつかることは有ると思いますけど。

裕子さん:自分は前の彼と、結婚するしないでモメて別れたんです。今の彼とは、そこにこだわりすぎても良くないと思って、お互いのタイミングがあったら結婚すればいいかなという感じでしたが、彼がいずれは結婚しようと言ってくれました。まあ、安心しつつ、でもいつするの?ってところはありますが。男性のいつかはスパンが長いみたいで?。今は遠距離なんで、お互いのタイミングをみている感じです。

司会:では、「価値観が違うカップル=ケンカが多いカップル」は、将来うまくやっていけるんでしょうか? それがケンカの原因になっていましたか?

奈津子さん:私たちは価値観の違いが大きいので、最初は自分の考えを押し付けて衝突もしましたが、今はそういう考え方もあるんだというくらいに捉えるようにしています。相手を妖精とか違う生き物と思っています。そうすると、自分では絶対思いつかないような考え方や捉え方をするので面白い、世界が広がったと考えられるようになりました。

真利子さん:私の場合、大きく衝突する前に別れてしまうので。原因を考えてみると「自分がないがしろにされたとき」ですね。そうなるともう絶対この人とは無理だと思ってしまう。連絡しているのに、仕事が忙しいとかいう些細な理由で放置されたら、ああ、そんなもんなんだなと。彼にとって、私は放置されるような女でした、ハイ、サヨナラって感じですかね。

裕子さん:なんで連絡くれなかったの?にはならないんですね。

真利子さん:男の人は「仕事で忙しかった」とかいう言い訳を絶対言うし、自分としてはそれこそ、1分ですむ話なのにと思う。自分が、それさえできない価値の女なら、この先絶対無理と思うんです。

千晶さん:やはり、仕事の価値感についてのケンカが一番大きかったですね。彼はアメリカ人なので、仕事も残業は嫌いで、プライベート重視。彼は家庭を築く上で一番うまくいくのは、男は稼いで、女は家庭を守るという古典的なもので、それが役割分担としてはうまくいくという思考がありました。
でも、私が仕事を辞めることがきっかけで、お互いが歩み寄ることが出来たと思う。私は、女性はある程度家庭にいたほうがうまくいくかもと思えるようにもなったし、彼は女性も仕事に限らず、家庭以外にも生きがいをもっていたほうか社会のつながりをもっていたほうがいい考えるようになったみたいです。
私たちの場合は、ケンカがお互いの違いがわかるきっかけになったと思います。それを埋め合わすことができるチャンスでもあり、それができなければ別れるし、できればもっといい関係が作れると思います。

奈津子さん:ケンカをすることよりも、その後が大事なのでは。相手を理解しようとする、認めるということをしないと意味のないケンカになってしまう。
前の彼と結婚することになった時に、彼が挨拶にきたとき、父親が娘を養うという気持ちでやって欲しいと言ったら、彼が「彼女は働きたいと言っていますが?」と言ったことで、父親と彼の関係が悪くなってしましました。彼が毎日のように家族の悪口をいうようになり、この人との結婚は辞めたほうがいいかなと。何か問題が起きた時に、相手を理解しようとする人とでないとやっていけないと思いました。

司会:結婚するまえに、価値観はぶつけあったほうがいいということでしょうね。

真利子さん:それが必ずしも「ケンカ」である必要はないけれど、お互いに感情的になる前に、理解をするための話し合いはするべきではないでしょうか。

千晶さん:結果的に別れることになっても、次のステップに進むことができるのではないでしょうか? 違う価値観をもった相手と、そのまま理解できずに行くのか、少しづつでも認めていくのとは全然ちがうと思います。お互いに向かい合ったまま進むのではなく、同じ方向を向いて進んでいければいい。そういう作業のためのツールとしての「ケンカ」であれば、いいと思います。

専門家が今回のテーマについてコメント

大木隆太郎さん(恋愛企業家)

大木隆太郎さん(恋愛企業家)

街コンの仕掛け人でもあり、多くのカップルの誕生・別れを間近で見てきた大木さんによれば、「離婚原因の1位は“性格の不一致・価値観の違い”です。男性と女性は基本的にわかりあえないものです。問題に対して、女性はとにかく自分の気持ちを「聞いて欲しい」だけなのに、男性は答えとなる結論を求めるので、途中の話はどうでもいい。そうすると、女性は「なぜわかってくれないの?」と不満になり、感情的になりケンカに発展してしまいます。

「そもそも、女性と男性は分かり合えない」ととらえて相手の気持ちを尊重することを忘れずに会話すればいいのですよ。男性はプライドがあるので変わるのは難しいが、女性の共感して欲しい気持ちを忘れずに、女性は男性のプライドを理解する努力をして、お互いに相手に歩み寄ることが大切です」とのことです。

(松原圭子/フォルサ)

※この記事は2015年10月27日に公開されたものです

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