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“金欠”を言い訳にしない! 知っておきたい「婚活」費用の話

ヨダヒロコ/六識

風呂内 亜矢

将来を考えるとき、お金の悩みはついてまわるもの。結婚・出産、転職など、ライフイベントによってマネープランの見直しは必須。だけど、何から手をつければいいのかわからない! そんな働く女子のお悩みを、FP風呂内亜矢先生に相談。知っておきたいお金のキホンや無理なく実践できるテクニックをマスターして♪

◆今回のお悩み

相談者:水無月さん
「あと2年待って彼氏ができなかったら、結婚相談所なりの婚活をしようと思っているのですが、婚活をすることになった場合、どのくらいのお金が必要になるのでしょうか。パーティとかに参加するとしたら、ドレス代もかかりそうで不安です」

編集部 水無月さんは社会人6年目の27歳。年齢的なことも考え、2年後をめどに“婚活”を意識しているようです。ひと口に婚活といってもピンキリだとは思いますが、一般的に「婚活資金」として、どのくらい費用がかかるものなのでしょうか。

風呂内亜矢(以下、風呂内) 彼女は結婚相談所への入会も考えているようですね。さまざまな結婚相談所の相場を調べてみたところ、各社でばらつきはあるものの、1年間活動した場合、入会金、月会費、成婚料の合計で30万円前後はかかるようです。また、これ以外にも相談所主催のパーティやイベント、セミナーなどに参加すれば、それぞれ数千円単位の料金が別途発生することも想定しておかなくてはなりません。

編集部 なるほど。しかも本格的な婚活となると、ひとつの結婚相談所に登録して終わり、ではなく、街コンや婚活パーティなど単発で行われている出会いの場に顔を出すこともあるでしょうから、その都度、参加費もかかってきそうですね。

風呂内 そうですね。なので、水無月さんの家計簿では「交際費」が2万円となっていますが、婚活をはじめるとなると、ここから費用を捻出する必要があります。

編集部 婚活中は、必然的に美意識もグッと高まるかと思います。水無月さんも、いざ婚活をするとなると、ドレス代などがかかりそうだと心配しているようですが……。

風呂内 結婚相談所でマッチングされた男性と1対1で会う分には普通にワンピースを着たりしますし、パーティもよほどハイクラスなものでない限り、ワンピースでOKです。そのため、着回しのきく上質な1着を買っておけば、そこまで大きな出費になることはありませんよ。

編集部 それなら安心です。ただ、ドレス代だけでなく、化粧品や美容院代など“自分みがき”のお金もこまごまとかかるイメージがあります。それらの出費を抑えるテクニックなどはありますか?

風呂内 服飾代は、定価で買えば1万円以上するようなものが10分の1程度で売っていることもあるフリマアプリを利用して購入するのもいいでしょう。ハイクラスなパーティに行かなければならないなら、レンタルもおすすめです。

化粧品代は、たとえば美容液だけ高価なものにして、あとはプチプラなものでそろえる“一点集中”スタイルにすれば、節約になりますよ。また、出かけるたびにヘアやメイクをプロに頼む方もいますが、全部をお願いすると高くつきますから、できるだけ自分で行うなど、少しでも安くする方法を模索しましょう。

編集部 ほかにも、より賢く婚活できるようなテクニックはありますか?

風呂内 実は、全国の自治体の多くが婚活や結婚の支援をしています。非営利の事業なので民間サービスよりも費用が安く済みますし、中には無料で相手探しのお手伝いをしてくれる自治体もあります。居住地近くの自治体ではどんなサービスを行っているのか、調べておくといいかもしれません。

編集部 自治体主催ということで安心感もありますね! さて、ここまでの話で、真剣に婚活をしようと思うと意外にお金がかかることがわかりましたが、水無月さんの貯蓄は50万円以上~75万円未満で、かつ定期的な貯蓄をしていない状況。このままでは2年後に婚活をはじめた場合、婚活費用で貯蓄が底をついてしまいそうです。しかし彼女は、3年後をめどに200万円以上の貯蓄をめざしています。今ある貯蓄は婚活費用のために取っておくと考え、それとは別に3年後に200万円以上を貯蓄するのは現実的に可能でしょうか?

◆水無月さんプロフィール
食品・飲料の会社で事務職の正社員として働く、27歳。千葉県在住。手取り年収約300万円、手取り月収約20万円。定期的な貯金はしておらず、現在の自分名義の貯蓄額は50万円以上~75万円未満。3年後の30歳までに200万円以上貯めることを目標にしている。お金の管理方法として家計簿アプリを利用しているものの、手持ちのお金をあるだけ使ってしまうタイプで、仕事中はお茶のペットボトルを毎日1本、タバコを週に1箱、仕事で疲れたときには週に2~3回の頻度で1杯約300円のコーヒーを喫茶店で飲むなど、細かい出費が日常化。今、彼氏はいないが結婚願望はあり、今後は婚活も視野に入れている。

(ヨダヒロコ/六識)

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