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濡れたまま放置は絶対NG! ニオイや傷みから髪を守る「正しい髪の乾かし方」

池田園子

齊藤あき(美容師・毛髪診断士・美養研究家)

お風呂あがりに濡れた髪を放置して、自然乾燥している人はいませんか? 濡れた髪のまま、眠りにつく人はいませんか? ドライヤーは熱で髪を傷めるから……と使わないのは考えもの。逆に髪が傷んでしまいます。

そこで今回は、「正しい髪の乾かし方」を毛髪診断士の齊藤あき先生に伺いました。

 「『自然乾燥のほうが髪にやさしそう』といったイメージを持っている人もいますが、ドライヤーを使って乾かすほうが正解です。シャンプー後の濡れた状態で放置していると、頭皮にいる常在菌が繁殖してしまいます。さらに放置して寝てしまうと、ニオイやベタつきの原因にもなるのです」と齊藤先生。せっかく洗髪をしたのに、頭がニオう……なんてショックですよね。

さらに、髪を濡れたままにしておくと、髪の美しさを語るうえで外せない髪表面の組織「キューティクル」の状態にも影響を及ぼしてしまうのだとか。

「髪が濡れた状態のとき、キューティクルは開いています。開いたまま放置しておくと、せっかくトリートメントでケアした成分が外に出てしまうのです。つまり髪を濡らしたままにしておくのは、頭皮にも髪にもよくないこと。お風呂から上がって15分以内を目安に、なるべく早めに乾かしてください

ドライヤーをかける前に、水分をきちんと取り除いておくことも大事。齊藤先生はお風呂あがりに「吸水性の高いタオルをしばらく髪に巻いています。水気が取れるので、ドライヤーの時間を短縮できますよ」と話します。髪の水分を取るときに気をつけたいポイントについても聞きました。

「まず、濡れた髪をゴシゴシこするのはNG。そっとおさえるようにして拭いて水気をとったら、ドライヤーの前にアウトバストリートメントを使います。ドライヤーの熱から髪を守る効果が期待できるので、どんな髪の長さの人でもトリートメントをつけることをオススメします」

次に髪の乾かし方については以下のとおり。

「最初に乾かすのは髪の根元から。ドライヤーとの距離は15cmくらい離して、1箇所だけに当てることがないよう、ドライヤーを動かします。次第に根本から毛先におりていくイメージです。とくに毛先は傷みやすく乾きやすいので最後でOKです」

大事なのは髪の毛ではなくドライヤーを動かすこと。髪の毛をかきわけながら下のほうにも風が当たるようにします。では温風から冷風に切り替えるタイミングは?

「8〜9割方乾いたところで冷風を当てます。冷風を当てるとキューティクルが閉じるのでツヤが出ます。キューティクルは上から下に向かってウロコ状に生えているので、上から30度くらいの角度でドライヤーを当てると、キレイに整いますよ」

まとめ

今までドライヤーを面倒くさがっていた人は、お風呂あがりにすばやく乾かすことを習慣化させましょう! 新生活はもうすぐ。傷みのない美髪で迎えたいものですね。

(池田園子)

※この記事は2015年03月25日に公開されたものです

池田園子

ライター/編集者。Webニュースメディア、企業のオウンドメディアを中心に執筆・編集を行う。ジャンルはIT、エンタメ、マーケティング、企業・人物取材など。著書に『フリーランスで食っていきたい!』『今からはじめるNAVERまとめ』(奥田園子名義)がある。好きなものは読書、ヨガ、気の合う人とおいしいごはんを食べに行くこと。

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齊藤あき(美容師・毛髪診断士・美養研究家)

美容師。毛髪診断士認定講師。日本アロマ環境協会アロマセラピスト。日本エステティック協会正会員。某大手化粧品会社で経験を積んだ後、2008年美肌・美髪専門店スキンケアサロン・ティナロッサ(http://tinarossa.com/)を開業。東洋医学やアロマテラピーなどの豊富な知識を取り入れ延べ3万人以上もの施術やアドバイスを行う。豊富な知識と優れた審美眼を持ち、どんな肌や髪でも輝くようになれる美肌・美髪作りのスペシャリストとして活躍中。

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