チーズの向き不向き冷凍保存―チーズは保存できる
たくさん買うと冷凍したくなる食材と言うと、何を思い出すでしょうか。お肉やごはんはメジャーですが、チーズはどうでしょう。お徳用スライスチーズやピザ用シュレッドチーズが冷凍できたら便利だと思いませんか? それが、できるのです。
チーズの冷凍に関する雑学をご紹介します。
チーズは冷凍保存できる
チーズは保存できる食材の一つです。ただし、冷凍したチーズは、加熱しないと美味しくありません。加熱調理が前提である場合にのみ、チーズを冷凍しても構わないと考えましょう。
チーズを解凍することによって、チーズの組織が崩れてしまいます。溶けてしまった市販のアイスを再冷凍しても美味しくないのと同じですね。チーズは特に食感が変わってしまい、なめらかさがなくなってボソボソになってしまいます。
チーズの冷凍方法
食感が変わってしまうため、チーズの冷凍には注意するポイントがあります。基本的に、小分けにして冷凍し、凍ったまま加熱調理に使用しましょう。
スライスチーズやシュレッドチーズは、1回分ずつに小分けしてラップし、密閉できる袋に入れて冷凍しましょう。取り出してそのままトーストやグラタンに乗せることができて便利です。シュレッドチーズは薄い板状にするかパラパラにしておくと使いやすいです。
ハードタイプのチーズ、例えばパルメザンやチェダーといったなじみのある塊タイプのチーズの場合も、スライスして冷凍すれば良いでしょう。加熱調理が基本ですが、もともとボソボソした食感のものはそのまま食べても良いかもしれません。
チーズの冷凍あれこれ
チーズを冷凍する場合、急速冷凍を心がけましょう。1回分に小分けにし、熱伝導の良いアルミトレーなどに乗せて冷凍庫に入れると、冷凍されるスピードが上がります。
また、それぞれの大きさを揃えておくことで、加熱調理の際に全体に一気に熱が伝わりやすくなるため、食べても美味しいチーズになることができます。塊のチーズをまるごと冷凍してしまうと、そこから切り分けることも難しく、解凍すると食感が変わってしまうため、おすすめできません。
まとめ
冷凍したチーズは1カ月を目安にして使い切りましょう。冷凍したからと言って、いつまでも美味しく食べられるわけではなく、冷凍庫内でもどんどん水分が抜け続けていってしまいます。加熱調理してもうまく溶けなくなることもあるため、早めに使うようにしましょう。
チーズは身近な食材ですが、冷凍保存している人は少ないのではないでしょうか。この機会に試してみると、料理のバリエーションが増えて楽しいものですよ。
※この記事は2015年02月24日に公開されたものです