【新連載】何この子? 彼と親し気な彼女の存在が気になって……
Story3 ★どんな人が好き?
「大地は、ああいう女性が好みなのね」
わたしは小さく、でも、
衝撃を受けたことを悟られないため、
わざとイタズラっぽく大地に聞いてみた。
すると彼は小さく笑いながら
「うーん、微妙」と、
いかにも気のないような雰囲気で言う。
「だけどさ、自分のこと好きって言われると、
やっぱり情は湧くかな」
わたしは「なるほどね」と答えたが、
急に気持ちが落ち着かなくなる。
でもそのまま「じゃあね」と手を振り、
わたしたちは左右に分かれて、
おたがいの家に、帰っていった。
家に帰ってLINEを確認すると、
ひさしぶりに中学の同級生から、
メッセージがあった。
なんだろうと開けて見る。
「ごぶさたです。急で悪いんだけど、
同窓会の幹事の岡ちゃんが入院したので、
代わりをお願いしたいです」