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聞く・聴く・訊く……3つの「きく」ってどう違うの?

「きく」という行動にはいくつか種類があるもの。特に普段からよく使う「聞く」「聴く」「訊く」の3つは、上手に使い分けられるようにしておきたいものですよね。そこで今回はこれら3つの違いと、使い方のポイントについてご紹介しましょう。

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「聞く」は意識しないで耳を傾ける

最も一般的な「聞く」は、意識せずに何となく聞くことを意味しています。この場合、自分にとって関心のあることは耳に入るものの、そのほかのことに関しては聞いていないことも。会話シーンなどでよく使われますが、どの程度聞いているかはそのときの状況や人により異なります。

例えばお店などで流れているバックミュージックは多くの人の耳に入りますが、ほとんどの場合は意識することはないはず。しかし好きな曲や気になる曲であれば、より耳を傾けたくなることでしょう。

「聴く」は相手の様子を感じ取る

「聴く」は特に意識して、対象の音を感じ取ろうとすることを意味しています。相手のしぐさや表情を読み取り、言葉と気持ちにあわせて「聴く」ことになります。音楽鑑賞などによく使われますが、スピーチや相手の事情を聴くなどといった場合にも用いられます。

「訊く」は自分の疑問を明確にする

「訊く」という字は常用漢字ではないため、ややなじみがないと感じる人も多いかもしれません。しかしその意味にあわせて、あえて分けて使っているケースも見られます。自分のわからないことを明確にしていくという意味を持っているため、何かを尋ねる場合などに最適。

考え方次第では「聞く」や「聴く」よりも、より一層「きくこと」への意識が強いといえるでしょう。

3つの「きく」を使い分けよう

ただ単に「聞く」、相手の立場を理解しながら「聴く」、答えを明確にするために「訊く」の3つを状況に応じてうまく使い分ければ、より効率よく聞き手に徹することができます。そうなれば人間関係やビジネスもスムーズにいくことでしょう。

ひとつの会話の中でも、これら3つの「きく」すべてが使われることもありますから、常に冷静な立場で「きく」ことに集中してみてください。

まとめ

普段何気なくきいている会話や音も、3つの「きく」を意識することで、とらえかたが異なってくるはず。ぜひ今日から実践し、3つの「きく」の奥深さを実感してみてくださいね。

※この記事は2014年10月22日に公開されたものです

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