大量に購入したパンはアルミホイルに包んで冷凍すると良い理由―アルミホイルは空気の約1万倍、鉄の約3倍の熱伝導率
パンを余らせてしまったとき、冷凍庫に保存している人は多いと思いますが、そのときどんなものにパンを包んでいるでしょうか。ラップ? ポリ袋? フリーザーバッグ? もちろんこれらのものも冷凍に使えますが、パンを冷凍するときに一番いいのが実はアルミホイル。
その理由をご紹介します。
アルミホイルの熱伝導率を使えば、急速に冷凍ができる!?
アルミホイルは空気の約1万倍、鉄の約3倍の熱伝導率があります。そのため冷凍をするときにアルミホイルでパンを包んでおけば素早く冷凍ができ、さらに解凍もスムーズなのです。食品のおいしさを損なわずに冷凍をするには、この素早さが鍵。
なぜなら家庭用の冷凍庫では冷凍スピードが遅く水分が結晶化しやすいからです。結晶化した水分は食品を傷つけやすく、劣化した部分から水分が飛んで乾燥が進んだり、風味が落ちてしまったりしやすくなります。
パンのおいしさを損なわずに冷凍をするには、なるべく素早く冷凍&素早く解凍するのが大事。そこに役立つのが熱伝導率の高いアルミホイルなのです。
アルミホイルなら冷凍中の乾燥も防げる
またアルミホイルは水分や空気を通しにくい性質があり、冷凍中のパンから水分が飛んでいくのを防ぐことができます。よく加工食品の包装にアルミホイルが使われていますが、それもこの水分や空気を通しにくい性質がアルミホイルにあるからなのです。
冷凍庫内は乾燥しているため、食品から水分が抜けやすく、乾燥しやすくなっています。食品から水分が抜けると、そこに空気が入り込むため食品の劣化が進みやすくなってしまいます。しかしアルミホイルなら水分も空気も通しにくいため、食品の乾燥も劣化も防ぎやすいのです。
冷凍したパンはアルミホイルにいれたまま自然解凍しましょう。アルミホイル解凍は自然解凍よりも時間が早く、また電子レンジの解凍よりも風味がよく残るためお勧めです。また冷凍食パンをトーストにする場合は、アルミホイルをとって冷凍したまま焼けばOK。
「何かを焼くときに下に敷くもの」位のイメージしかないアルミホイルですが、実は冷凍・解凍を完璧にしてくれる優れものアイテム。ぜひアルミホイルを使って、パンだけでなくいろいろなものを冷凍・解凍してみてください。
※この記事は2014年10月20日に公開されたものです