お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

使うタイミングがわかりづらい!? 専門家に聞くおりものシートの“正しい使い方”

喜田直江

おりものなどで下着を汚したくないときに便利なおりものシート。エムティーアイが運営する、女性のカラダとココロの健康情報サイト『ルナルナ』の会員を対象に実施した調査によると、7割の女性が「使ったことがある」と答えたそう。一方、使ったことがない女性の約半数は「使用するタイミングがわからない」と回答。おりものシートはいつ、どのように使うのがいいのでしょうか。なおえビューティークリニックの喜田直江先生に聞きました

おりものシートを快適に使うコツ

トイレに行くごとに取り替えるのが理想的

「おりものシートは基本、下着につくおりものが気になるときに使えばOKです。ただし、同じものを長時間つけておくと雑菌が繁殖しやすくなり、かゆみなどの原因になります。よく生理のときにナプキンでかぶれるというのも、この雑菌の繁殖が原因です。
トイレに行くごとに取り替えるのが理想的ですが、難しい場合も1日2~3回は取り替えるよう、心がけましょう」(喜田先生)

毎日使用すると、肌に負担をかけてしまうのでしょうか。

「おりものが気になるようなら、毎日使っても構いません。おりものが多い方や蒸れやすい方は、シートをこまめに取り換えるほうが同じ下着ですごすより肌への負担は軽くなることも。ただし、デリケートゾーンの角質層はまぶたよりも薄く、わずかな肌ストレスにも敏感に反応します。もし、かゆみや赤みが出たら、いったんおりものシートの使用をストップしましょう」(喜田先生)

生理前後や排卵前など、おりものが増える時期は、おりものシートを使用することで肌への負担が軽くなることもあるそう。

おりものシートを快適に使うためのコツ

おりものシートと一口にいっても、においが気になる人向けに香りがついたものやオーガニックコットンを使用したもの、トイレに直接流せるもの、布製シートなど、さまざまなタイプが登場しています。

「肌が敏感な人は“肌にやさしい”を基準に選ぶのがおすすめです。ガーゼやオーガニックコットンを使用した布製おりものシート(布ナプキン)を選ぶのもいいでしょう。また、おりものシートが肌に合わないときは、コットンなど天然素材の下着を1日のうち何度かはきかえるという選択肢もあります」(喜田先生)

おりものは女性の健康のバロメーター。おりものが増えたり、においが気になるのは、多くの場合、疲れがたまり、免疫力が落ちているサインだとか。さらには、おりものが黄色や茶色っぽく変化し、においもキツくなった場合は性感染症や子宮頸がんなどの可能性もあります。

まとめ

「まずはなるべくストレスや疲れをためないよう心がけ、デリケートゾーンを清潔に保ちましょう。もっとも、石けんでごしごし洗ったり、ビデで洗浄しすぎるとかえって腟内を正常に保つ働きをする乳酸菌を洗い流し、かぶれやすくなることも。ぬるめのお湯でやさしく洗うよう心がけて。『おりものがいつもと違う』と気になるときは、早めに婦人科を受診しましょう」

(取材協力:喜田直江、文:渡邊宏美+ガールズ健康ラボ)

※画像はイメージです

※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.07.05)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

※この記事は2014年08月22日に公開されたものです

喜田直江

平成13年京都府立医科大学卒業後、産婦人科医として多数の分娩・手術症例を経験。また形成外科医として、形成外科の基本から縫合の技術まで幅広く習得。大手美容外科を経て平成23年10月、東京銀座で「なおえビューティークリニック」を開院。女性のデリケートな悩みを解決する稀少なクリニックとして、婦人科系の美容手術は日本でも有数な症例数を誇る。http://www.naoe-clinic.net/

この著者の記事一覧 

SHARE