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専門家 不調

第1子を産むと有害物質が排出できる!? 出産デトックスの正体は?

子どもを産むのが、体内の有害物質を排出するデトックスに大いなる効果があるという話を、女性誌やネット上でよく見ます。でも、これって本当? いま不摂生している身としては、こっそり、将来に大きな期待をかけているものの……。噂の真相を婦人科医の船曳美也子医師に聞きました。

―第1子を産むのがデトックスになるというのは本当?

そもそも、デトックスというのはあまり医学的な概念ではありません。もともとは鉛中毒の治療などで用いられるキレーションという点滴療法を、アンチエイジングのためにしたり、美容のために大腸洗浄を行ったりするクリニックもありますが、確実な科学的効果が検証されているわけではありません。

分娩で赤ちゃんが生まれたときに羊水や胎盤が出ると、それだけで約2キロ減ります。妊娠中に子宮が圧迫してくるので胃の不快感がありますし、仰向けに寝ると血管が圧迫されて低血圧で気分が悪くなったりします。また、うっ血で痔になることもよくありますし、坐骨神経が圧迫されて痛くなったりします。

また、妊娠中と分娩後ではホルモンの状態も激変します。分娩前は、胎盤から出る女性ホルモンは非妊娠時の400倍、黄体ホルモンは10~20倍も出ますが、分娩後どちらも急速に減少し、正常に回復するのは産後1.5カ月ごろ。妊娠中は胎盤からのホルモンの影響で、むくんだりで体重が必要以上に増加したりします。

そういった症状が分娩とともに一気に改善されるので、デトックスされた感じがするのかもしれませんね。

(聞き手:小池直穂)

監修:船曳美也子

1983年 神戸大学文学部心理学科卒業、1991年 兵庫医科大学卒業。産婦人科専門医、認定産業医。肥満医学会会員。医療法人オーク会勤務。不妊治療を中心に現場で多くの女性の悩みに耳を傾け、肥満による不妊と出産のリスク回避のために考案したオーク式ダイエットは一般的なダイエット法としても人気を高める。自らも2度目の結婚で43歳で妊娠、出産という経験を持つ。2013年10月9日、「婚活」「妊活」など女性の人生の描き方を提案する著書「女性の人生ゲームで勝つ方法」(主婦の友社)を上梓。

現在は、オーク梅田レディースクリニックを中心に診療にあたっている。
医療法人オーク会HP http://www.oakclinic-group.com/

取材協力:En女医会
En女医会は全国で150人以上の女性医師が参加している、女医が医師としての仕事をしながら、プライベートも社会貢献も楽しみながら活動しようという会です。定期的な会合で、会員同士の親睦を深めるとともに、ボランティア活動や、医療知識や経験を活かしてさまざまな企業との商品開発を行い、利益の一部を寄付したり、雑誌やテレビ、ラジオ等に出演して健康や美容についてよりよい情報を発信したりしております。

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