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雑学 ビューティ全般

アルコール分解能力は「爪」でチェック!その方法は?

年度末を迎え、歓送迎会の季節となった。学生時代はまったく飲めなかったのに、社会人になってからは、わりと飲めるようになったひとも多いだろう。

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お酒は飲むほど強くなると言われているが本当なのか? 残念ながらアルコールに対する強さは遺伝子レベルで決まっているので、酒量を増やしても鍛えられることはない。強くなったと感じるのは感受性の低下で、「脳が鈍感」になり、酔っていることに気づかないだけだから、決して喜ばしい話ではないのだ。

人種によって異なるアルコール分解能力

お酒を飲むと、程度の差こそあれ、顔が赤くなったり、気分が悪い/頭が痛いなどの症状が現れる。これは「フラッシング反応」と呼ばれ、激しく現れるひとほどお酒に弱い/体質的に合わない証拠で、医学的にも立証されている。

お酒に含まれるエチル・アルコールは、胃や小腸での吸収を経て血液に取り込まれ、肝臓に移される。ここで分解されると毒性の強いアセトアルデヒドという物質が発生し、その後移動しながら酢酸、最終的に水と炭酸ガスに分解されて排出される。

分解しきれず体内に残ってしまったアセトアルデヒドがフラッシング反応の原因物質となり、麻酔作用や粘膜の刺激、二日酔いをもたらすのだ。

ひとによって二日酔いの程度に差があるのはなぜか? 原因は持って生まれたアセトアルデヒドの分解能力の差にほかならない。分解するために必要な「アルコール脱水素酵素(ALDH2)」は、

・お酒に強い … 活性型(よく分解できる) … NN型

・お酒に弱い … 低活性型(NN型の1/16程度しか分解できない) … ND型

・ほとんど飲めない … 不活性型(ほとんど分解できない) … DD型

の3タイプがあり、これは第12染色体によって決まるため、酒量に関係なく生涯変わらない。

さらに国や人種によっても差があり、ワシントン大学医学部の資料によると、酒に強いNN型の比率は、

・ヨーロッパ系白人 … ほぼ100%

・アフリカ系黒人 … ほぼ100%

・フィリピン … 87.3%

・中国 … 59.0%

・日本 … 56.4%

で、日本人の「弱い」「ほとんど飲めない」率は40%強にもおよぶ。日本人は生まれつき酒に弱い人種なのだ。

アルコール分解能力は爪でチェック!

それでも「昔より飲めるようになった」的な話が根強いのはなぜか? これは、飲む機会を重ねるうちにペース配分できるようになるのも一因だが、アルコールによって脳神経細胞が変化し、感受性が低下しているのが真の原因だ。

この場合の感受性とは刺激に対する反応で、「低下」は刺激に慣れて気づかなくなっていることを意味する。例えるなら、薬を飲み続けると、だんだん効かなくなってしまうのと同じような現象だ。つまり、強いどころか「酔い」を自覚できない慢性・酔っぱらい状態なので危険きわまりない。

自分の体質を知らず、過度な飲酒を続けることは、体に負担をかけるばかりかアルコール依存につながるケースが多いので、決して「飲むほど強くなる」などと考えないで頂きたい。

自分はお酒に強いのか?を知りたいひとに朗報だ。画期的にも自分のアルコール分解能力が「爪」でわかるのだ。

これは「アルコール感受性遺伝子検査キット」などの名称で、採取した爪と必要書類を郵送すれば、自宅にいながら検査できる。ただ単にお酒が強い/弱いを調べるだけでなく、「将来どんな悪影響がでやすいか?」などの分析やアドバイスまでしてくれるのも有り難い。

予想外の結果がでてショック…なんてことにもなりうるが、自分にあった飲みかたを知れば、もっとお酒を楽しめるかもしれない。ストレス解消や食欲増進などの効能もあるお酒を上手に利用していきたい。

アルコール分解を左右するのは遺伝子

・アルコール分解能力は生まれつき。飲み続けても分解能力は上がらない

・飲み続けると脳が鈍感になり、酔いを自覚できなくなるため危険

・アルコール分解能力は、爪で検査できる

酒は百薬の長なんて言葉があるが、からだに負担がかかるのは確かだ。くれぐれも飲み過ぎに注意して、楽しいお酒を味わって頂きたい。

(関口 寿/ガリレオワークス)

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