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【新連載】結婚退職者がこれで3人目……私、どうなるの?

Story4 ★もっと自然に

夜、チャイムが鳴ってインターフォンに出た時、
正直がっかりしてしまった。
来てくれたのが林さんと木村さんだったからだ。
「気を使わなくていい」
と言ったのだけれど、心配してくれたらしい。

いや、がっかりするなんて罰当たりだ、
と思いながらお見舞いのイオン飲料をいただく。
飲むと体がスッと涼しくなっていった。
ありがたい。
「わたしたち柳瀬さんに甘えすぎていました」
ふたりとも……特に林さんはシュンとしている。
「ううん、わたしももっと、
みんなの力を借りるようにしていれば、
よかったんだと思う。
今日は来てくれて、本当にありがとうね」

口に出してから気づくことが、まれにある。
そうだ。わたしは自分が店長だ、
という気負いが強すぎたんだ。
もっと、みんなのお店、という意識があれば、
仕事も自然とおぼえてもらえたのかもしれない。

そこへ、もう一度玄関のチャイムが鳴った。
松波さんだった。

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