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お金を一銭も使わず、稼がず、幸せに生きる方法

あなたは何のために働いていますか?生活できるよう、お金を稼がなくてはいけないから?

【お金で買える「人生のシアワセ」5つ 心理学者が勧めるお金の使い方】

親子3人で生きていくために、お金はいりません。お金を稼がず、一銭も使わず、2歳になる娘と幸せに暮らす夫婦がいます。

お金を一銭も使わず、稼がない生き方を選んだラファエルさんは、1983年生まれのドイツ人男性。スペイン人の奥さんとの間に2歳になる娘さんがいます。

彼は家賃もガス代も電気代も払わずに生きています。食費も一切かからず、奥さんのお化粧品代、娘さんのおむつや洋服も一切お金を使わず手に入れています。

彼の人生の哲学は「アンチ消費社会」。消費を抑えることで、環境を害する生産活動を少なくし、地球を大切にしていこうという考えです。

例えば、スーパーでは毎日山のように食料品を捨てています。ラファエルさんはそれを集めて、自分の食べる分を確保したあと、インターネット上で提供できる食品リストをアップデートしたり、貧困地区の街角にある冷蔵庫に入れます。

地元のスーパー経営者も、まだ十分に食べられる食料品を捨てなければならないという罪悪感がなくなり、大喜び。

ラファエルさんは家賃どころか、水道代も電気代も支払いません。その代わりに教会関係施設のメインテナンス業務をしたり、掃除をしたり、ときには奥さんがスペイン語の無料レッスンを提供します。現在の住処は、高級住宅街に住む医者一家、3人の子供がいる家庭です。

ラファエルさんは、「各自が持っている能力を交換すれば、お金なんて稼ぐ必要はない」と断言します。

つまり、「物々交換」や「助け合いの精神」があれば、お金がなくても十分生きていけるというのです。ラファエルさんが出版した『お金がなくても幸せ』という本は、お金目的に執筆したわけではありませんから、もちろん無料。

「お金を稼いでいる人は、一言も言葉を交わさず、スーパーで買い物を済ます。お金を使わないで生きると、人と会話をし、交流する機会が増える」と自分のホームページで語るラファエルさん。

飽食の時代、消費社会にどっぷり使った私たち。若いうちから環境を守る思考を身につけてほしいと願うのか、ラファエルさんを道徳の授業にゲストスピーカーとして迎える学校は多数あるようです。

参考:Der Mann ohne Geld.
『Frankfurter Allgemeine Sonntagszeitung』12月22日付

※この記事は2014年01月15日に公開されたものです

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