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「主語と述語」「修飾語と被修飾語」は近ければ近いほど読みやすい文章になる

読みやすい文章を書くためには、主語や述語、修飾語や被修飾語の使い方に気をつけることが大切です。順番が変わるとなんだかチグハグな印象のまとまりのない文章になってしまいます。

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主語、述語、修飾語、被修飾語の意味とは?

小学生の時に国語の授業で習ったという人も多いと思いますが、ここで一度、それぞれの意味についておさらいしてみましょう。

主語……述語の示す動作などの主体の部分を表す言葉。「○○は」というように使う。

述語……主語について、その動作の部分を表す言葉。「川が流れる」では「流れる」の部分が述語にあたる。

修飾語……その言葉の通り、文章に飾りをつける言葉。「川が流れる」に修飾語の「ゆっくり」を付け加えることによって「川がゆっくり流れる」と川の状態がより分かりやすく伝わる。

被修飾語……修飾語によって説明される文節。「甘い大きなケーキが焼けた」なら「甘い」「大きな」が修飾語。「ケーキが」が被修飾語。修飾語によって、どんなケーキが焼けたのかがよく分かる。

修飾語は、置いた位置によって意味まで大きく違ってくる

修飾語は、それを文章の中に使うことでより細やかな表現ができる便利なものですが、使う位置を誤ると本来の意味が読み手にきちんと伝わらなくなってしまいます。例えば「カヨコさんはいつものようにダッシュをして電車に乗り込み、会社の始業時間に間に合わせた」という文章があったとします。

これをそのまま読むと、カヨコさんがいかにも常に遅刻ギリギリの時間に電車に飛び乗っているように思えますが、実際はカヨコさんはとても真面目な女性で、遅刻ギリギリどころか始業1時間前には会社に着いてお花を生け替えたり、机を拭いたりする人なのです。

たった一度のことで、カヨコさんの信頼が地に落ちてしまっては大変です。このような場合は「カヨコさんはダッシュをして電車に乗り込み、いつものように会社の始業時間に間に合わせた」と書くのが正解です。

※この記事は2013年12月25日に公開されたものです

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