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新入社員もベテランも!敬語で恥をかかない話し方のポイント13―『「大丈夫です」は別の言葉に言い換える』『「お」「ご」の使いすぎに注意』

話し方というものは、人の印象を大きく左右します。特にビジネスシーンでは、プライベートでは使わないような丁寧な言葉が求められるもの。電話対応や取引先との会話の中で美しい敬語が使える女性は、それだけで「上品で魅力的」に見えることがあります。

【ビジネスシーンで心得ておくべき、敬語はたった3種類】

何気なく職場で使っている言葉を少し変えてみるだけで、周囲からの評価も大きく変わるのでは? そこで、仕事中に使いたい美しい敬語のポイントについて、中央話し方教室の代表講師・栗原君枝先生にお話をうかがいました。

『「大丈夫です」は別の言葉に言い換える』『「お」「ご」の使いすぎに注意』

1:二重敬語に注意!ついついやっちゃう言葉遣い

「お客さまがお越しになられました」「社長がおっしゃられていました」など、つい言ってしまいがちなフレーズですが、これらは二重敬語です。

「お越しになる」や「おっしゃる」はそれだけで敬語となっていますので、「お客さまがお越しになりました」「社長がおっしゃっていました」が正解。

2:「大丈夫です」は別の言葉に言い換える!意味が変わる場合アリです!

「大丈夫です」はいろいろな場面で使える、便利なフレーズです。上司から「質問はありませんか?」と聞かれたときや、お客さまから「予約できますか?」と聞かれたときなど、「大丈夫です」で済ませたくなってしまいます。

しかし、「大丈夫」という言葉は、ビジネスシーンで使うには少しフランク過ぎる印象です。「質問はありません」や「はい、ご予約いただけます」と言い換えるだけで、とても丁寧な印象になります。

3:「お」「ご」の使いすぎに注意!不快感を覚える場合も

「ご来社された」「ご遠慮された」など、目上の人について話すときにはできるだけ丁寧に話すことを心がけている人は多いでしょう。しかし、むやみに「お・ご」を使用すると、かえってまわりくどい印象に。「来社された」「遠慮された」とシンプルに言った方が、上品に聞こえます。

4:依頼するときは「おそれいりますが」と切り出す!ビジネスには必要不可欠な言い回し!

誰かに頼みごとをしたいときは、「おそれいりますが」と切り出し、「○○をしていただけませんか?」「××をお願いしてもよろしいでしょうか?」といった疑問系にすると、丁寧な印象を与えます。

5:目上の人に対して、「ご苦労さまでございます」は間違い!敬語と丁寧語は違うんです!

「ご苦労さま」は目上の人が、部下などの苦労をねぎらう言葉です。目上の人に対して使うのは間違い。「ございます」をつけて丁寧に言っても同じです。挨拶がわりに使いたい場合には、「お疲れさまです」が良いでしょう。

6:断るときは「できません」「わかりません」と言わない!一撃で不快感マックスに!

「できません」「わかりません」でも意味は通じますが、より丁寧に話したい相手には、「いたしかねます」「わかりかねます」という言い方が適しています。

7:「了解しました」は目上の人に使わない!職場のマナーです

「かしこまりました」「承知いたしました」などの言い方に変えてみましょう。堅苦しい言い方を避けたい場合には、「わかりました」でも構いません。

「了解」には、話を聞いて、その内容を「認める」といった意味合いがあるため、目上の人に対しては使いません。

8:ビジネスの場では「申し訳ございません」と言えるようになろう!

「ごめんなさい」「すみません」でも謝意は伝わりますが、少しくだけた言い方ですので、ビジネスシーンには適していません。謝罪の際には、「申し訳ございません」を使えるようになりましょう。

9:自分のことは「わたくし」会話中に自然に出せたら印象度アップ!

「わたし」「あたし」と言っている女性をよく見かけますが、ビジネスシーンでは「わたくし」と言った方が適切。上品で洗練された印象になります。

10:目上の人や社外の人を、「あなた」「そちら」と呼ばない!不快感を与える可能性アリ

「そちらがおっしゃった内容によると……」などと言いたくなりますが、目上の人や社外の人を、「そちら」「あなた」と呼ぶのはNGです。○○さまと、丁寧に名前を呼ぶようにしましょう。上司であれば、名前のあとに役職をつけて呼びます。

11:「どっち」ではなく、「どちら」!意味は同じでも印象が良くなる

「あっち・こっち・そっち・どっち」は「あちら・こちら・そちら・どちら」にあらためましょう。

12:反論の前にクッションになる言葉を!コミュニケーション上手になれる!

相手の話に対して反論したい場合、突然「しかし、それは……」と言うのは控えましょう。「おっしゃるとおりですが」「大変申し上げにくいのですが」といった、クッションになる言葉をはさむと、キツイ印象を与えません。

13:お辞儀は言葉のあとで!このマナーはマスターしたい!

よく「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」と言いながら、お辞儀をしている人を見かけます。しかし、言葉を言い終わってからお辞儀をした方が、丁寧な印象に。相手をきちんと見て言葉を発し、言い終わってから頭を下げる習慣をつけましょう。

日々の業務に追われていると、言葉遣いにまで気が回らないかもしれません。しかし一人の女性として、上品さは失いたくないもの。正しく、美しい敬語を意識してみてはいかがでしょうか。

(OFFICE-SANGA 森川ほしの)

※この記事は2013年12月24日に公開されたものです

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