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人に見られると力が湧いてくる心理「観察効果」「見物効果」

あなたは、誰にも見られていない一人のときと、人に見られているとき、どちらがやる気が出ますか? 例えばスポーツ選手なら、観客で満員のときとちらほらしか観客がいない試合、がぜんやる気が出るのは前者でしょう。

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スポーツ以外のシーンでも、一人きりのときの方がやる気が出ちゃう、という人はあまりいないのではないでしょうか。これは一体なぜなのか調べてみました。

ズバリ「見物効果」

別名「観察効果」とも言われますが、言葉どおり「人に見られていることで出ちゃう効果」のこと。例えば同じ仕事量をこなすとき、グループで取り組むときとひとりで取り組むときとではグループの方が効率がいいという実験結果が出ています。

これはなんだかうなずけますよね。それに加え、一緒にやらずとも、見られているだけで早く仕事をこなせる事も実は実証済み。見られているだけで仕事がはかどるなんて、ちょっと信じがたいですよね? でも、上司から単純作業を頼まれたとき、上司がそばにいる場合といない場合で同じように作業に取り組めているかを振り返ってみると、「あ、なるほど!」という人も多いのでは?

やる気コントロール

この心理を上手に活用すると、自分のやる気のコントロールが出来るようになります。仕事を早く片付けたいけれどなんだかやる気が出ない、そんなときはあえて人に見られる環境づくりをしてみるといいかも。例えば会議室ならあえてブラインドをあげて、周囲の人から見えるようにしてみるとだらけたムードも一新されるかもしれません。

使用上の注意!

この比較的簡単に応用できそうな「見物効果」ですが、場合によってはマイナスに作用することもあるので要注意。例えば、単純作業なら一定の効果を発揮するのですが、逆に集中力を必要とする複雑な仕事の場合、人に見られていると気が散ってしまう結果にもなるのだとか。

確かに、誰にも邪魔されない一人の空間で集中しないとできない仕事もありますよね。こういう仕事をするときに見物効果は逆効果。かえって仕事のスピードや質が落ちてしまいます。

この見物効果、要は「他者からの評価を重んじる人」、もっとくだけた言い方をすれば「人の目が気になりやすい人」に発揮されやすい効果。人からどう思われるかなんてちっとも気にならない!というツワモノのあなたの場合、効果の発揮は望めにくいかも?!

※この記事は2013年12月02日に公開されたものです

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