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4月入園をめざすなら、どのタイミングから動くべき? 具体的な保活方法

認可外保育園はもちろん、認可保育園も年度途中で入園することはできます。が、待機児童の多い地域は特に、よほどのことがなければ厳しいもの。実際には募集人数の多い4月入園をめざすママが多いようです。そこで、All About「子育て」ガイドである山下真実さんに、4月に子どもを入園させるための具体的な保活方法を教えてもらいました。

 

入園時期に関係なく、情報収集は早ければ早いほどいい

 

認可保育園に4月入園させたい場合、申し込み時期は12月〜1月という自治体がほとんど。そのころまでに希望する保育園の優先順位を決めておけばいいのですが、大事な子どもを預けるのですから、事前の見学は必須。そして、私のオススメの見学順は、認可→認可外。認可外が先着順の申し込みであることを考えると、保育園の情報収集と見学は、なるべく早くやるべきです。

 

意外と大変なのが情報収集。認可保育園であれば、役所に行けば説明してもらえますし、保育園の住所や連絡先、定員などが表になった冊子を配布してくれるのですが、問題は認可外保育園。自治体によっては、認可外保育園のリストまでつくってくれているところもありますが、そうでない自治体がほとんど。いちばん早くて確かなのはご近所住んでいる先輩ママに聞くこと。それが難しければ、自分でネットや足を使って地道に調べるしかありません。そのためにも、早めの行動が大切なのです。

 

保育園見学は、子どもが歩き出す前、赤ちゃんを抱いて一緒に移動できる時期には済ませておきたいですね。ただ生まれてからだと、授乳やお昼寝など1日で動ける時間が限られてしまうので、本当は生まれる前の産休期間に見学をはじめるのがベスト。産休前にネットなどできる範囲でリストアップし、事前に見学の予約を無駄なく入れ、産休に入ったら回るようにすれば完璧です。

 

安心して仕事するために。保育園選びのポイントとは?

 

では、保育園を見学する際、どんなところをチェックすればいいのでしょうか。実は、保育園選びはマンション選びと似ています。最初は、何から見たらいいかわからないものですが、いろいろと見ていくうちに、はじめて自分は「玄関を重視していた」とか、「キッチンの使い勝手は外せない」と気づきますよね。保活も同じで、はじめて出産した女性にとっては、保育園の何を重視したらいいのかわからない。

そこで、先ほどもお伝えした通り、まずは認可保育園をひととおり見学したあと、認可外保育園を回るといいでしょう。なぜなら認可保育園は国が定める基準に基づいて設立・運営されているので、ブレ幅が少ないんです。「だいたいこんな感じ」の範囲内。大部分が似ている中で個性を比較するのは、まったくちがうものを比べるよりもわかりやすい。また、認可の一定の水準を見たあとであれば、自分なりに良い悪いの判断基準が出来てくるので、もし仮に劣悪な保育園があったとしても「ここはNG」と分かるようになるのもメリットのひとつです。

 

そのうえで、認可保育園の設備や雰囲気をチェックする。必ず聞いたほうがいいのは保育方針。どんな想いで保育をしていて、それがどれだけ現場の末端まで行き渡っているか。そこに各園の特徴が現れます。

 

そして次に、認可外保育園を見学します。すると、「認可保育園にはあったのにここにはないもの」が目につくはずです。大事なのは「それがどれだけ許せる範囲なのか」ということ。逆に、「認可にはなかったけれど、ここはいい」みたいなものがあるかどうか。たとえば、園庭はないけど、保育士さんが保育に対する情熱を持っている、小規模だからこその手厚い保育を重視している……など。そうしてないものとあるものを相殺すれば、自分の子どもにとって、いい保育園かどうかが見極められるはずです。

 

→[次ページ] 認可保育園の入園確度を上げる方法とは?

 

■監修 山下真実さん

All About子育て・保育園ガイド。『ここるく』総合プロデューサー。投資銀行や金融コンサルティング会社でキャリアを積みながら、2011年に第一子を出産。妊娠・子育てとキャリア形成の両立について、多くのママやプレママにアドバイスを提供。現在は、人気レストランなどに託児をつけ子連れママにリフレッシュ時間をプロデュースする事業『ここるく』を運営。
http://www.kokoruku.com/

 

※この記事は2013年11月26日に公開されたものです

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