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毎日お通じがあってもダメ!? 女子を悩ますつらい「便秘」の改善方法

身体の不調は老化への第一歩! 専門家監修のもと、不調のメカニズムを解明し、健康的なキレイ女子になるため解決方法をお届けします♪

女子の身体の悩みの代表格といえば、やっぱり「便秘」。お通じがしばらくこないと、お腹がぽっこりしたり、膨張感があったり、お肌が荒れたりするなど、いいことゼロ! そこで今回は、頑固な便秘の改善方法について、専門家の先生に教えていただきました!

今回のお悩み

長年、便秘に悩んでいます!

昔から便秘がひどいので、下腹部がパンパンになってしまう。便秘を解消しやすい生活習慣があれば教えてください。

(26歳/情報・IT/クリエイティブ職)

便秘が起こる理由は?

そもそも便秘とは、「毎日」~「数日に1度」など、定期的に爽快感をともなう排便がない状態のことを指します。たとえ毎日排便があっても、コロコロした固い便が少量出るだけだったり、残便感や腹部膨満感がひどいケースは便秘です。逆に数日に1度でも、気持ちよくバナナ状の便が出るようであれば便秘とは言いません。

便秘はさまざまな原因によって起こります。腸のぜんどう運動が弱くなり、便が運ばれなくなる弛緩性便秘や、便意があってもトイレに行けない状態で、我慢するのを繰り返して起こる直腸性便秘、ストレスなどでしっかりしたぜんどう運動が起きず痙攣したような状態になり、便秘と下痢を繰り返すような痙攣性便秘などがあります。そのほかにも、大腸がんや子宮筋腫、卵巣嚢腫など別の疾患があるために、腸が閉塞・圧迫されて便秘になる器質性便秘もあります。

女性に便秘が多いのには、月経周期も大きくかかわっています。特に、排卵から月経までの黄体期にはホルモンバランスにより腸のぜんどう運動が弱くなります。さらに、水分や脂肪を身体に溜め込みやすくなるため、便が固くなり排出されにくくなります。

また、無理なダイエットや食事制限をしたために、しっかりしたぜんどう運動がなくなったり、トイレに行くことに対して恥ずかしさなどがあって、便意があるのにタイミングを逃してしまい、直腸に便が溜まった状態になる人もいます。このほかにも、便秘が肌荒れや肥満につながることを恐れて下剤を使用しているために、ぜんどう運動が乱れ、逆に便秘をひどくしてしまうケースも女性に多いです。

便秘を改善する生活習慣

○起き抜けに水を飲む

朝目覚めたらすぐにコップ1杯の水を飲みましょう。それまで眠っていた体内に、水を入れるという刺激を与えることで、腸を刺激してぜんどう運動を促したり、便をやわらかくしてお通じをスムーズにする効果が期待できます。

◯朝食をとる

水を飲んだあとは、朝食をきちんととりましょう。ぜんどう運動がはじまり便意が発生します。玄米や雑穀、胚芽パンやシリアル、海藻やキウイなどのフルーツ、ドライフルーツのプルーンや杏など、食物繊維の豊富なものを食べてください。また、善玉菌を増やして、良好な腸内環境を保つために、ヨーグルトやキムチ、ピクルス、麹などの発酵食品も積極的にとってください。

◯余裕をもって朝時間を過ごす

朝は時間に余裕を持って過ごしましょう。せっかく便意があるのにトイレに行く時間がない……なんてことを繰り返していると危険です。便意を我慢するのを繰り返すうちに起こる、直腸性便秘になってしまう可能性があります。

◯定期的に運動する

生活のなかに運動を定期的に取り入れましょう。下半身をよく使うウォーキングや深呼吸をするヨガがオススメです。これにより腸のぜんどう運動が活発になります。

◯半身浴をする

入浴は半身浴を取り入れましょう。リラックスできて腸の緊張をほぐし、さらに腸の動きがよくなるような、39~40度前後のぬるめのお湯に浸かることを意識してください。

どれも明日からでも簡単にできる心がけなので、便秘でお悩みの方は実行してみてくださいね!

(取材協力:小林暁子、文:池田園子)

※『マイナビウーマン』にて2013年8月にWebアンケート。有効回答数324件(マイナビウーマン会員:22歳~34歳の働く女性)

※画像はイメージです

※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.06.28)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

小林 暁子

医療法人社団 順幸会 小林メディカルクリニック東京 理事長・院長。医学博士。順天堂大学の総合診療科での経験をもとに、便秘外来・内科・皮膚科・女性専門外来など全身の不調に対応するクリニックを開業。人気の便秘外来では1万人以上の便秘患者の治療に携わり、高い実績をあげている。著書に『美しいを引き寄せる「副交感神経」の意識』(KKベストセラーズ)、『2週間で腸が若返る!美腸ダイエット』(世界文化社)などがある。

※この記事は2013年09月24日に公開されたものです

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