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なんと、食物繊維は白米の19倍!? 大麦で「食欲アップ」「便秘解消」

◆塩レモンで! 大麦の夏サラダ

こんにちは! 国際中医薬膳師の清水えりです。

今年は梅雨明けが早く、体が暑さになれないうちに猛暑日が続き、早くも夏バテが出ている方も多いのでは? さらに熱中症にも注意が必要です。

立夏から立秋までの夏の間は、薬膳では暑邪対策と五臓の「心」のケアがポイントとなります。

暑邪は文字通り暑さのことで、熱が体に入ることで高熱が出る、大量の発汗や口が渇く、
イライラ、不眠、頭痛、便秘などの症状が現れます。ひどくなると、手足の痙攣やこむら返りなどを起こします。まさに熱中症の症状ですね。

これに対して、薬膳では体の熱を冷まし、水分を補う食材を使います。

今回ご紹介するサラダのメイン材料・大麦は、体を冷やす作用が強く、漢方でも熱冷ましの薬として使われています。さらに、大麦は胃腸の働きを助けるので消化促進や便秘解消に効果があり、夏バテで食欲がないときにもぴったりです。

また、大麦は食物繊維が白米の19倍も含まれるので、栄養素的にも便秘解消やデトックス効果が期待できます。さらにエネルギー代謝を助けるビタミンB群も豊富なので、疲労回復やダイエットにもオススメです。

このサラダでは、体を冷やしすぎないように、内臓を温める効果のあるパプリカや海老を合わせてバランスをとっています。パプリカは夏にケアしたい「心」の働きも助けるので、ぜひ入れてくださいね。

★簡単! モロッコの伝統調味料「塩レモン」でワンポイント!

味つけのポイントの塩レモンは、レモンを塩漬けにして発酵させた、モロッコの伝統調味料。無農薬のレモンが手に入ったら、ぜひ試していただきたい調味料です。

作り方はレモンをさっと湯通しして、4つくらいに切り、レモンの重量の20%の塩と一緒に消毒した瓶に詰めるだけ。あとは毎日振って10日~2週間置くだけ。3~4日で水分が上がってきますが、レモンが被るほどは上がらないので、追加でレモン果汁と果汁の10%の塩をレモンが被るように追加します。漬け上がったら液体とレモンをわけて、レモンはフードプロセッサーでペーストにすると、梅肉のように料理に使えます。

詳しいレシピはタベラッテのサイトにも載せているので、よかったら見てみてください。これを作るのが面倒な方は、塩とレモン汁、梅肉少々を混ぜて、塩レモンペーストの代わりに使ってみてくださいね。

 

*中医薬膳師 清水えり(fanifani)*


普段から野菜中心で季節に合わせたヘルシーなごはんを心がけています。薬膳の勉強中で、一人ひとりに合わせた、おいしくてきれいになるメニューを提案するお仕事をするのが夢。中医薬膳師、家庭薬膳アドバイザーでもあり、普通に買える食材で、おうち薬膳レシピも提案していきます。

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取材協力 「タベラッテ」

料理・グルメを楽しく簡単に投稿する、レシピのソーシャルブログサービスです。タベラッテは、食を通したライフスタイルを共有し合うことで、毎日をもっと楽しくすることを目的としています。

※この記事は2013年07月19日に公開されたものです

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