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恋は病気と同じ「脳内の化学物質ドーパミン、セロトニンなどのバランスが崩れまくる!」

お医者さまでも草津の湯でも惚(ほ)れた病はなおりゃせぬ。日本屈指の温泉街・草津の「湯もみ唄」に聞くように、恋は病気なのか?

ドーパミンはやる気と集中力を高め、ノルエピネフリンは感覚を研ぎ澄まし、セロトニンはいちずな想いを作り出す。恋した脳には化学物質が満ちあふれ、もはやビョーキとも呼べる状態になるのだ。

■頭の中のやる気スイッチ

恋は病気か?の問いは、少々乱暴な答えはYesだ。脳内の化学物質・ドーパミン、セロトニン、ノルエピネフリンのバランスが崩れ、精神も肉体も、とても正常とは言い難い状態に陥るからだ。

ドーパミンは、人間の運動機能やホルモンの分泌をコントロールするほか、「快」を感じさせる物質だ。「快」はやる気につながる動的な心地よさで、強い意志、高い集中力を与え楽観的ポジティブ思考に導く。目標達成や困難の克服など、より良い状態を目指す時に「頑張れば良いことがあるんだよ!」と分泌されるので、報酬系と呼ばれている物質だ。

ドーパミンが分泌されると、まずは爽快感を感じる。脳内の自分応援団に鼓舞され、何でもできそうな気分になるからだ。運動機能も刺激され、たかまる感情と相まって動悸の早まりや荒い息づかい、顔が赤くなるのもドーパミンの仕業だ。

「ドキドキするのは、あなたのせいよ」「違う、君のドーパミンのせいだ」

危機を感じたりくじけたりしそうになると、分泌量が増えるのもドーパミンの特徴で、とにかく目的を達成させようと自分をさらに励ます。爽快感が増し行動力/集中力もさらに高まるのだから良いことに思えるが、過剰に分泌されると食欲減退やからだの震え、幻覚や幻聴などが起きる。がんばるな自分、僕は限界だ。

意識とは関係なく行動してしまうトゥレット症候群もこの一つで、せき払いや鼻鳴らしをクセのように繰り返すようなら、ドーパミン過剰の可能性大だ。さらには性的願望の引き金テストステロンの分泌を促すので、いよいよ理性ではコントロールし難くなる。なんだかいけそうな気がする+性的欲求が勢い余って犯罪につながるケースが多いのも、脳内物質の悪しき副産物なのだ。

■愛のメモリー、増量中

睡眠や体温調節をつかさどるセロトニンの減少も劇的な変化を生む。ドーパミンが動的な心地よさに対し、セロトニンは落ち着きや眠気のような静的な「快」を与え、過剰なドーパミンにブレーキをかけて落ち着きを取り戻すのが本来の役割なのだが、恋する脳ではセロトニンが減少し、歯止めが効かなくなってしまうのだ。減少するとものごとに過敏になるのが特徴で、程度が進むと「気になる」「不安」が止まらない強迫性障害を引き起こす。

「あなたのことが頭から離れないの」「それはきみのセロトニンが僕に恋しているだけさ」

この変テコな状態に、ノルエピネフリンの増加が拍車をかける。ノルエピネフリンはノルアドレナリンとも呼ばれ、心拍数や血圧、血糖値をつかさどり、ドーパミンの「快」に対し、身を守るための闘争能力を高める「不快」ベースの物質だ。そのため交感神経を刺激し極度の緊張状態を作り出す。優れたアスリートは相手の動きがスローで見えると聞くが、これも同様に相手の動きを見逃さないよう観察力と記憶が増すのだ。

愛しの君で頭がいっぱいになるのは、セロトニンとノルエピネフリンの副産物。美しい人生も、限りない喜びも、きっと忘れることはないだろう。

■まとめ

紹介した脳内物質は三位一体で、じゃんけんのような「三すくみ」の構造が精神と行動のバランスを保っている。均衡が崩れればもはや健康とは呼べないから、恋=病気は正解だろう。

ただし、現代はこれらをコントロールする薬があり、お医者さまなら治せるので湯もみ唄は残念ながら不正解。むしろ、愛しの君と一緒につかればたちまち治るだろうから、「温泉で治るよ」とうたったほうが良いかもしれない。

(関口 寿/ガリレオワークス)

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