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夏バテ対策は「ヨーグルト+青汁」がいい!? 夏を乗りきる免疫力アップ法

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暑い夏には、冷房による冷えや夏バテ、夏風邪などにより、あまり体調がすぐれないことってありますよね。東京医科歯科大学名誉教授の藤田紘一郎氏によると「夏の体調不良の原因は、冷えからくる免疫力の低下」なのだとか。では、免疫力を高めるには、いったいどうしたらいいのでしょうか。

藤田氏は「冷房によってお腹、つまり腸が冷えると腸内細菌の活動が弱まります。これによって体力が落ち、夏バテから夏風邪に陥ってしまうのです」と言います。


そもそも、なぜ冷えが腸内細菌の大敵なのでしょうか?

「人間を動かしているエンジンは2種類あります。そのうち腸や脳、心臓を良好に保ち、持久力を高めるのがミトコンドリアエンジン。ミトコンドリアは、体内温度が37度以上にならないと働きません。逆に35度の低い温度でも活発に動く解糖エンジンは、活性酸素を働かせ、腸内細菌をやっつけてしまいます」

藤田氏によると、腸が正常に働かないと生物は生きていけないのだとか。

「もともと生物は腸だけで生きてきました。たとえばミミズは目も耳も口も呼吸器さえない腸だけの生物。なのに、ちゃんと生きている。ミミズの場合、腸は脳の役割も果たしていて、腸細胞の横には神経細胞と免疫細胞が備わっています。人間の場合、腸が働かなくなれば死んでしまいますから」

ただでさえ冷えやすい女性の体。腸を健康に保つためにも、お腹を冷やさないことは必須として、それ以外に気をつけるべきことはあるのでしょうか。

「夏特有の食欲不振にも効果的なのが、腸の善玉菌を増やすこと。特にヨーグルトに含まれる乳酸菌は、腸内細菌、特に腫瘍細胞やウイルス感染細胞を排除する免疫細胞を刺激し、活発にします。善玉菌が増えると体内にウイルスが侵入しても風邪やインフルエンザにかかりにくくなります。腸内細菌が活性化していれば、O157の出す毒素でさえ働くのを食い止めてくれるのです」

1週間、1日1個を目安に食べ続ければ、効果のほどは実感できるそう。ヨーグルトと一緒に摂るといい食物として、藤田氏がすすめるのが粉の青汁。ビタミンが豊富に含まれていて、ヨーグルトと混ぜて食べることにより乳酸菌パワーを高めてくれるのだとか。また、腸によくないものとしては、加工品やファストフードなどに多く含まれる添加物。特に防腐剤は腸内細菌に悪影響を与えることがあります。


毎年、夏になると食欲も落ち、原因不明の体調不良に悩まされるといった女性は少なくないはず。肝心なのは、腸を健康に保つことだったのですね。そのためにも有効な1日1個のヨーグルト。簡単なので、今年の夏を乗り切るためにもぜひ習慣づけてみてくださいね。

(取材協力:藤田紘一郎、文:立原麻里)

※画像はイメージです

※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.06.07)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

※この記事は2013年07月05日に公開されたものです

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