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コンビニ通いでダイエット可能?ポイントはオカズより、ご飯

◆ダイエットにいい健康的な「日常食」と、「非日常食」という考え方

三城先生「コンビニを上手に利用してダイエットをするとなると、ポイントは、食事を“日常食”と“非日常食”にわけて考えてみることです。下のイラストを見てください」

「日常食と非日常食? えっと……、それって非常食のコト?」

三城先生「このイラストのように、1食をお弁当箱に見立てて考えてみてね。あ、ここで言いたいのは、お弁当にしましょうということじゃないです。メニューの考え方はこう、ということですよ」

◆ポイントは「脂質」の割合! 脂質の割合が少ないほうが太らない!

・イラスト「日常食」   = ご飯6割、おかず4割(ご飯多めで、おかずが少ない)
・イラスト「非日常食」 = ご飯4割、おかず6割(ご飯少なく、おかずが多い)

●メニューのPOINT「イラストの日常食にならって食材を選びましょう」

1食の中で「ご飯」の割合をより多くするということです。お弁当にたとえるなら、「日常食」のイラストにあるように、ご飯が多くなるようにしましょう。そして、体を温めるもの、たとえば「みそ汁」や「具の入ったスープ」をプラスするとGOOD。

・ご飯の割合が多くなると、思わず「栄養が足りてない、しかもカロリーが多過ぎるし……」と考えがち。しかし! 実は、1食の総カロリーは高くなるのですが、「脂質」の割合が相対的に少なくなるため、本当は太りにくい食べ方なのです。ちなみに、茶碗一杯で脂質はたった2%程度なんですよ

・「非日常」のお弁当イラストにならって、ご飯の量が少なくて、おかずの品数が多くなっているようだとNG。おかずは、1品1品に別々の調味料が使われていて、「脂質」の割合が高くなりがちなんです。だから、実のところカロリーが少なくても、太りやすいんです。塩分も当然多くなります

●理想的な1食の例  「おにぎり 2~3個」+「みそ汁」(+おかず1~2品してもOK)

・1日のメニュートータルでは、できるだけご飯が、おかずの割合よりも多くなるように工夫しましょう。ただし、1日1食くらいなら「非日常食」のようなメニューでもOK

・3食ともに「非日常食」みたいな構成になってしまうと、「脂質」の割合が高くなり、太りやすくなります

◆カロリーはしっかりとる! “カロリーが低い=ダイエット”ではない

三城先生「カロリーというのは、熱量のこと。これは、体を温めて、脂肪を燃やす力とも言い換えられます。低カロリーだと体を燃やす力(燃焼力)は下がり、やせにくく、太りやすい体ができてしまいます。だからカロリーをしっかりとることは、基本中のキホンですよ」

「ついつい、カロリー表示を気にして、カロリーの低いものばかり選んでました(汗)。知らなかったな~」

◆決め手は“脂質の割合”を減らすこと

三城先生「今の日本人は、平均的な摂取カロリーが戦後間もないころと同じくらいだと言われています。それくらい摂取カロリーが少ないのに、肥満の割合が多いというのは、『脂質』の摂取量が多すぎるからなんですよ。

食事は、カロリーの大きさでなく、その中身が重要です。ご飯はカロリーがしっかりあって『脂質』も少ない、『ダイエット食品』なのです! おかずには脂質の少ないものを選ぶようにしましょうね」

「う~ん。でも先生、これだと栄養が偏ってはいませんか?」

三城先生「いえ、ご飯と、(具材の入った)みそ汁中心の食事で大人が必要な栄養量はとれるのです。そして、栄養バランスもばっちり。ご飯とみそ汁はゴールデンコンビなんですよ。

とはいえ、食事ですから“おいしく楽しく”ないと。だから、毎日全部をシンプルな“日常食”にしなければならないとか、ストイックなことを言う訳でなく、“日常食”を中心に、たまには“非日常食”を織り交ぜて、好きなものをがまんせずに食べればいいんです。こうすれば、トータルでは栄養のバランスがとれて、しかも、ストレスがかかりません」

「へー、あまりストイックにならなくていいんですね~」

三城先生「ストイックにダイエットをすると、食事がストレスになってしまいます。ダイエットの大敵は、ストレスと言われるくらい。そこで“日常食”と“非日常食”という見方を取り入れてみて。それだけで食生活が変わり、毎食おいしく賢いダイエットができますよ」。

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