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手軽に使える!取り寄せたい日本のご当地調味料「お手間とらせ酢」『ふくのオイル漬「コンフ」』

『お手間とらせ酢』

『お手間とらせ酢』

日本全国に創意工夫を凝らしたご当地調味料が存在します。今回は、数多く存在するご当地調味料の中から、日本野菜ソムリエ協会が主催する『調味料選手権』に出品され、高い評価を得たものを紹介します。各調味料の紹介と解説は、調味料マイスターのMICHIKOさんです。

ご当地企業が送り出す至高の逸品たち

●お手間とらせ酢(和歌山県:株式会社九重雜賀)

MICHIKOさん 最初に紹介するのは、和歌山県の老舗・九重雜賀さんの『お手間とらせ酢』です。

――なかなかいいネーミングですね(笑)。

MICHIKOさん そうなんですよ(笑)。『dancyu』などで活躍されて
いる文筆家の藤田千恵子さんが名付けたそうです。でも本当に商品名のとおりのお酢でして、たっぷりの昆布やかつお節で取っただしが入っているので、余計な手間を掛けずにそのまま料理に使えるんです。

――だしの効いたお酢を作るのは少し手間が掛かりますもんね。

MICHIKOさん そういった手間が掛からず、なおかつおいしい。忙しいときにとても頼りになるお酢なんです。キュウリとかタコとか買ってきてこれを掛けるだけでOK。それこそもう料亭の味です。

――手軽に料亭の味を楽しむことができるのですか……。

MICHIKOさん 似たような商品はいくつもありますが、この「お手間とらせ酢」は老舗ならではの奥深い味わいを感じることができます。本当にお手軽なので、一本置いておけば助かりますよ。

●精進肉みそ(山口県:光浦醸造工業株式会社)

MICHIKOさん 次は山口県の『精進肉みそ』です。これは肉みそと名前は付いていますが、本物のお肉ではなく大豆なんです。

――なるほど。精進料理では大豆をお肉の代用として食べますよね。

MICHIKOさん そうなんです。でも本物のお肉のような食感で、大豆と説明しなければお肉と信じてしまうほどなんです。大豆なのでヘルシーなのもいいですね。「お肉が食べたいけどダイエット中だから……」という人でも十分満足できます。

――なるほど。ヘルシーなのに満足できるのはうれしいですね。どんな食べ方、または使い方がありますか?

MICHIKOさん ご飯に載せて食べる以外ですと、野菜いための具材に使ったりしてもいいですね。チャーハンの味付けとしても優秀です。

●きびなごフィレ(高知県:有限会社 土佐佐賀産直出荷組合)

MICHIKOさん きびなごをオイル漬けにした『きびなごフィレ』もお薦めの一品です。

――きびなごというと、干物のイメージがありますが、オイル漬けは初めて目にしました。アンチョビーみたいですね。

MICHIKOさん おっしゃるとおりです。アンチョビーの代わりとしてぜひ使ってもらいたいです。このきびなごフィレは、一枚一枚手で裂いたきびなごを、数カ月間天然の塩で漬けて熟成させているものです。本当に丁寧に作られていますし、味もとてもおいしいです。

――この「きびなご」を使っているところがご当地っぽくていいですね。

MICHIKOさん そうなんですよ。イタリアのアンチョビーもおいしいですけど、こうした日本ならではの魚を使ったものを使うのも面白いですよね。そのままおつまみとして食べるのもいいですし、クラッカーの上に載せてもいいですね。サラダの具材としても変わった感じのサラダになります。和のものとも合うので、アンチョビーよりも使い勝手はいいかもしれませんね。

●ふくのオイル漬「コンフ」プレーン(福岡県:株式会社イーエム(博多い津み))

MICHIKOさん 次は『ふくのオイル漬「コンフ」プレーン』です。フランス料理で古くから用いられている調理法「コンフィ」に注目して作られたもので、ふぐ本来のうまみを塩で引き出し、脂質のほとんどないふぐ特有の質感をオイルで包み込んだものです。老舗料亭さんが作っているものでとてもおいしいんです。私自身も大好きでよく食べているものなんです。

――高級な「ふぐ」が手軽に食べられるのはいいですね!

MICHIKOさん 高級なふぐを家庭で手軽に使えるように、という考えで作り出されたものですからね。パーティーなどをする際に「ふぐよ!」と言って出したらより効果的でしょう(笑)。先ほどのきびなごと同じく、そのままでもいいですし、クラッカーに載せたりサラダに混ぜたりしてもおいしいですよ。

――手軽に老舗料亭のふぐの味が楽しめるのはいいですね。

●わさびごまだれ(静岡県:カメヤ食品株式会社)

MICHIKOさん 静岡県のカメヤ食品さんの『わさびごまだれ』もお薦めしたいですね。

――ごまだれにわさびですか……あまり目にしない組み合わせですね。

MICHIKOさん ありそうでなかった組み合わせですよね。カメヤ食品さんはわさびで有名な静岡県の天城にわさび園を持ってらっしゃる老舗です。ここのわさびはまろやかな辛さというか、ただ辛いだけのわさびとは全然違う味わいなんですね。そのおいしいわさびを使ったごまだれなんです。

――ごまだれだけど、ツーンとくる……ちょっと想像がつかないですね。

MICHIKOさん もうごまよりもわさびの方が多いくらいですし、わさびの葉と根が入っているので、わさびのツーンとした辛さやごまの濃厚な風味だけでなく食感も楽しむことができます。サラダだけでなく、しゃぶしゃぶのたれに使ったり、パスタに掛けたりといろいろな使い方ができます。

――しゃぶしゃぶのタレというのはものすごくそそられますね! おいしそうです。

MICHIKOさん さわやかに食べることのできるこのドレッシングはこれからの季節にお薦めですね。

日本各地には、これらだけでなくまだまだ多くの魅力的な調味料があります。また、さまざまな団体が新しいご当地調味料作りに取り組んでいるそうですので、これからどんな調味料が出てくるのか楽しみですね!


■MICHIKOさん プロフィール
野菜ソムリエ・調味料マイスター・スパイス&ハーブ・食養生士・調理師等の資格を持つ。料理研究家として、レシピや調味料開発を手掛け、雑誌・テレビ・ラジオなどに出演するなど、多方面で活躍。イベントをプロデュース、カルチャーセンターや企業セミナー、講演も行っている。
代官山にて、日本野菜ソムリエ協会認定 料理教室『食あとりえ ひめ亭』を主宰している。
著書に「いちばんわかりやすい 塩麹 しょうゆ麹 甘麹」(主婦の友社)
http://www.cookmiracle.com

調味料選手権は毎年「11月3日(イイ味)=調味料の日」に開催します。今年の「調味料の日」も、さらにパワーアップしたイベントを予定しておりますのでどうぞお楽しみに!
調味料マイスター養成講座 http://choumiryo.jp/


日本野菜ソムリエ協会HP
http://www.vege-fru.com/

ご当地調味料おとり寄せサイト「にっぽん津々浦々」
http://item.rakuten.co.jp/tsutsu-uraura/c/0000000456/

お手間とらせ酢『株式会社九重雜賀』
http://www.kokonoesaika.co.jp

精進肉みそ『光浦醸造工業株式会社』
http://www.asahimiso.com/

きびなごフィレ『有限会社 土佐佐賀産直出荷組合』
http://www.katsuo-tataki.com

ふくのオイル漬「コンフ」プレーン『株式会社イーエム(博多い津み』
http://www.hakata-izumi.com/

わさびごまだれ『カメヤ食品株式会社』
http://www.kameya-food.co.jp/

(貫井康徳@dcp)

※この記事は2013年06月05日に公開されたものです

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