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実はチャンス! 「彼の元カノに嫉妬」するメカニズム&対処法

恋愛部長

男性は「悲しい過去の恋」を後生大事に抱えている

まず第一に知っておきたいこと。それは、男性の「元カノ幻想」についてです。そもそも男性と女性では、過去の恋愛に対するとらえ方がちがうことはよく言われます。すなわち「男性は過去の恋をフォルダ保存する」、一方で「女性は過去の恋を上書き保存する」ということ。男性は、いくつもの過去の恋を消さずに、ご丁寧に別個にファイリングし、記憶にとどめて大事にしちゃうんです。そして、ことあるごとに取り出してはしみじみ眺めてみる。お酒を飲んだときには、しんみりと過去の恋に思いを巡らせて、「あの子いい子だったな。それなのに傷つけてごめんよ……。愛してくれてサンキュー」なんて、涙ぐんだりしちゃう。下手するとその場で電話しちゃったり。古今東西、男の人の恋愛ソングは、過去の恋への悔恨ばっかり! って思いませんか? それに対して女性は、恋といえば、現在の恋。たとえ別れた人でも、今現在も好きだったら、過去ではなくて現在進行形の「好きな人」。しみじみなんかしてる場合じゃありません。そして、もしも過去の恋を上書きできるような新しい恋に出会えたら、きれいさっぱり過去は水に流す。そのへん現実的なのが、女性。だから理解できないんですね、男性の過去の恋への思い入れが。

私も何度か経験ありますが、男性は、元カノからもらったものとか、元カノの私物とか、あんまり捨てなかったりするので、喧嘩になることがあります。こっちとしては、元カノとの付き合いの証拠とか見たくないし、そういうのを大事にしてるってことは、今でも好きなんじゃないの!? って相当気分が悪いんだけど、男の人は案外悪気なく、過去の恋をコレクション気分で持っているだけ。というか、思い出として大事に持っていたいだけ、なんですね。

そして、彼らの元カノへの気持ちは、もはや妄想、幻想に近いものがあります。いつの間にか、過去はすべて美化され、「悪かったのは俺」となり(そのへんが男性ならではの「謎ヒロイズム」)、あんなに愛してくれた彼女はもういないんだ(フッ)っていう自嘲になり、特有の過去を美化するモードに入っちゃうんです。男性は、多かれ少なかれそういう生き物だったのだ、ということに気づくまで、私も相当イライラしました。でも、そのおかしな発想がわかってからは、あまりにどの人もそういう「悲しい過去の恋」を後生大事に抱えているので(笑)、むしろ笑っちゃうようになりました。かわいいじゃん、って。

なので、まず大前提として、こう覚えておくといいと思います。「男の人の、過去の恋、理想の元カノは、そもそも存在しない妄想の産物であり、戦おうとしても戦うことができない相手である」と。それくらいに思っていてちょうどいいと思いますよ。

そのうえで、それでも気になる元カノの「人となり」に対する嫉妬。これはまた別問題ですよね。スペックが高い女性が元カノだったという事実は事実。それを気にするなと言っても難しいでしょう。

私も、「自分には何もない……」というネガティブな思いに何十年ととらわれて生きている人間なので、その嫉妬する感情はとてもよくわかります。元カノに限らず、まわりにいる友だちや知り合いでも同じ。自分がほしいと思っているものをいともやすやすと手に入れている人を見ると、激しく嫉妬してしまう。羨ましくて羨ましくて、胸が痛くなるくらい。そんな自分がまたみじめで嫌で、お布団かぶってふて寝したくなったものです。

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