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実はチャンス! 「彼の元カノに嫉妬」するメカニズム&対処法

恋愛部長

豊富な失恋経験・恋愛アドバイス経験をもつ“恋がへたくそな女子代表”恋愛部長さんが、働く女子の恋の悩みにアドバイス。さまざまなトライ&エラーのすえに編み出された、誰でも真似しやすい「恋のメソッド」を指南します!

嫉妬が起こるのは、「なりたい姿」を目の前に提示されているとき

あるとき急に、こんなふうに思ったんです。嫉妬は、自分がほしいものを教えてくれているんじゃないかって。たとえば、私は近年ずっと、仕事と子育てを両立してるママさんが、ものすごく羨ましかった。そういう友だちや先輩を見ると、羨ましくて妬ましくてしょうがなかった。でも、ふと思ったんですね。「なんで私は彼らにとくに嫉妬しちゃうんだろう」って。ほかにも、かわいくて小動物的で、みんなにチヤホヤされている若い子とかにも「いいな~」って嫉妬はするんだけど、そこまでチリチリするほどの嫉妬じゃない。ましてや、お金持ちと結婚して、白金に住んでいる専業主婦マダムには嫉妬すらしない。その差は何か。それは、嫉妬している対象が「自分がなれそうで、なりたかったもので、だけど、なれていないもの」だからなんじゃないかって。あぁ、なんだ、私は自分のほしいものを目の前に提示されてるだけなんだなって。

そう思ったら不思議と、どうしたらいいかが見えてきました。それは、「嫉妬心が起こるもの(=ほしいもの)」を自分で認めてしまうこと。ただただ黒い嫉妬心で悶々と悩むくらいなら、見るのもつらいくらい眩しい相手でも、しっかり直視して「こんなふうになるのが私のあこがれってことだ」ってハッキリ認めちゃえばいいんだって。そして、できることなら、その当人にも言えるといい。「うらやましくて仕方ないし、私もそうなりたいの」って。そして、どうすればその状態になれるのかのヒントを見つける。そうやって、本来ネガティブな思考である嫉妬を、ポジティブなエネルギーに変換してしまう。つまり、黒い感情を見ないように押し殺すんじゃなくて、白日のもとに晒してしまえばいいんです。

もちろん、認めたからってそう簡単に、その理想の姿になれるわけではないですよ。あこがれの存在を直視するのはつらいですし、自分に自信がなくなりそうになるかもしれません。でもね、私は、つねに自分の目指すべきところがあるって素敵なことだとも思うんです。今駄目でも、その方向さえわかっていれば、一日一日そこに近づくためにがんばれるってことでしょ? 方向もわからずにいる人よりずっと前向きだし、毎日なりたい自分に近づいていけると思うんです。

ただし、むやみやたらと、なんでもかんでも羨ましがっているのでは、ただの「ほしがり屋さん」です。他人が持っているものはぜんぶ羨ましく、ほしくなってしまうという状態ですね。でも、あなたにはない部分を持っている「あの人」だって、あなたの持っている素敵な部分は持っていないと思います。つまり、誰だって、持っているものと持っていないもののバランスは取れているんです。だから、必要以上に卑屈になって、「自分が持っていないものを、彼女は何でも持っている」と思わないことです。それは、自分が持っていないから目につくだけ。自分が持っているものは、当たり前すぎて見えていないんです。私のうらやむ彼女からしてみれば、私が当たり前のように持っている部分が、羨ましいと思うかもしれないってことです。

なので、まずは嫉妬の感情がモヤモヤしだしたら、その出どころを探してみましょう。自分がほしいもの、まだ実現できてないけどぜひともほしいものを持っているのであれば、それを手に入れたり、近づけたりするためにはどうしたらいいのか、嫉妬の対象をしっかり見て、前向きに考えましょう。ただ単に、自分とはまったくちがうから羨ましい、ただただ他人の柴が青く見えているだけなのだったら、それは、無意味だからやめましょう。自分は別の自分には決してなれません。むしろ、どんなに小さなことでもいいので、自分にあって相手にないよいところを探して、それを大事にしましょう。

彼の元カノ相手であれば、なおさらです。なにしろ、彼は、その元カノとは、結局うまくいっていないのです。それがいちばん大事なことじゃないですか? あなたがどんなに素敵な人だと思おうと、彼もそういうふうに大事に記憶しているのだとしても、2人がうまくいかなかったことは事実です。

そして、いま彼が大事にしているのは新しい彼女であるあなたです。すべてが整っていて、理想的な2人だったら、恋はうまくいくでしょうか? いいえ、そうではありません。恋がうまくいくには、2人の、2人にしかない取り合わせ、化学反応が背中を押してくれることが必要なんです。それは凸と凹の組み合わせのようなもので、似たような2人だからうまくいくわけでもなく、お互いの足りない部分を補いあえて、力を合わせるとよりよい2人になれる、不思議な組み合わせがあるんです。

だから、あなたがどんなに元カノが自分より優れていると思おうが、彼との関係においてはそんなこと関係ありません。彼との組み合わせでいえば、あなたのほうがうまくいっているということなんですから。そこは、自信を持ってください。誰よりも、彼があなたを選んだということ、彼があなたといるほうがのびのびと生きられると判断したこと、信じてあげてほしいと思うんです。

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