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【新連載】親友からの突然の結婚報告を、素直には喜べなくて……

Story2 ★パーティでのステキな出会い

「パーティ用のドレスを着られるより、
ちょっとしたおしゃれぐらいの方が多いようです」
どんな服装がいいのか念のために電話した時、
事務局の人はたしかにそう言っていたし、
会場に入った時も「あ、その通り」とも思った。

だけど開始時間を待つ間、
婚活パーティの出席者の中で、
わたしはたしかに浮いていた。
それはたぶんデジカメなどには写らない、
雰囲気とか空気とか気配とか、そんなものが。
男性女性を問わず、
わたしは他の出席者と何かが違うのだ。

「慣れてないせいかな……」
そう。他の女性はみんな楽しそうで、
わたしみたいに周囲をうかがったりしてない。

「まあ、最初は誰でも様子見だよね」
そう思ってはみるが周囲はみんな自信ありげだ。
それに「あ、この人いいな」と思う男性には、
すでに女性が2、3人取り巻いて話をしている。
うーん『先んずれば人を制す』の厳しい世界?
そんな会場の様子をわたしは、
他人事のようにぼんやり見ていた。

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