マイナビウーマン2016年4月webアンケート│女性にアンケート（有効回答者数数701人）
生理が不快なのは、生理痛だけじゃないですよね。イライラしたり、気分が落ち込んだり、カラダがむくんだり……生理の少し前から、ココロやカラダの不調に悩まされることはありませんか？
ウーマン読者にアンケートをとったところ、生理に関する悩みや不安について、『痛み』よりも『生理前のイライラ・からだの不調』が過半数でダントツの１位に。生理前の体調の変化を自覚していても、コントロールできないと感じている女性が多いようです。
さらに、生理前や生理中にあるいろんな不調をリサーチしてみると、こんなコメントが……。「あるある！」と、うなずく方もいるのでは？
● とにかく常に空腹感があって異常に食欲旺盛になります。太るし、肌が荒れるし、イライラするし……自分でもイヤになります。（26歳・商社秘書）
● 生理前になるといつもちょっとしたことでイライラしたり、落ち込んだりしてしまいます。この時期に旦那とケンカすることがとても多い気がしています。（24歳・事務系専門職）
● イライラして、ついつい彼氏に当たってしまいます。でも、そのたびに、「今、生理中だからごめんね」と言うようにしています。（28歳・販売職）
● 生理前は、すべてに対して否定的になってしまいます。また、食べても食べても満腹にならず、冷蔵庫の中身を食べつくすほどの勢いがあることも。（25歳・SE）
ひまわりレディースクリニック 院長。思春期ネット会長、日本産科婦人科学会専門医、日本女性医学学会認定医、日本東洋医学会認定医。一般婦人科診療のなかでも、月経異常や子宮内膜症の治療、月経調節、卵巣がん予防に力を入れている。
月経の3～10日前から、精神やカラダにさまざまな独特の症状『月経前症候群（PMS）』が出ることがあります。月経前3～10日といえば、ちょうど黄体ホルモンと卵胞ホルモンというふたつの女性ホルモンの分泌量が劇的に変動する時期。
ですから、月経前に心身が乱れるのは、女性ホルモンが正常に分泌されているという証拠とも言えます。例えイライラしてしまったとしても、「月経前の不快は仕方ないことだから、落ち着くまで少し待っていよう」と、気楽な気持ちで過ごすのが正解です。そのためにも、月経前から「もうそろそろだな」「PMSも始まるな」と"心構え"をして、ココロに余裕をつくっておくのがベスト。日頃から基礎体温や月経周期を記録して、ホルモンバランスのリズムをつかんでおきましょう。
また、月経前にお菓子を食べたくなる人が多いようですが、これを少しだけガマンしましょう。甘いものは精神を不安定にさせる傾向があるからです。そして、イライラしているときこそ、意識的にストレスを発散させることを心がけましょう。適度な運動はPMS軽減に効果があるので、ぜひ実践してみてください。
とはいえ、症状には個人差があるので、自力では解消できないケースもあるでしょう。痛みが強くて家から出られなかったり、気持ちが落ちて泣いてしまったりするなど、あまりにもつらい場合は婦人科へ。低用量ピルなどを使ってPMSを改善することもできるので、相談してみてください。
※医療用語では「生理」を「月経」と言います。
ここでは「生理」と「月経」の二つの言葉を同じ意味で使用しています。
つらい生理痛や、生理前の気持ちの落ち込みは、女性なら誰もが体験していること。こんな症状が出たとき、みんなはどうしてる？
●しばらく生理が止まってしまったことがありますが、個人差の範囲内だと思って放置してしまっています。
（32歳・事務系専門職）
● 「生理は誰でもあるものだから、生理ごときで休んでは駄目！」と先輩から言われてしまいました。だから、どんなに痛くても休めません。（32歳／SE）
● そもそも、生理のトラブルで病院に行くという発想がなかったので。婦人科の治療は「怖い」「恥ずかしい」というイメージもありますし……。（27歳・営業職）
● 毎回、生理痛には悩まされていますが、婦人科に行っても「なんだ、そんなことで来たのか」と思われそうで気が引けます。（26歳・金融系専門職）
マイナビウーマン2015年2月webアンケート│22歳～34歳の働く女性（有効回答者数279人）
アンケートの結果、約8割の人が生理に関するトラブルがあっても病院に行っていないことが判明しました。その理由のほとんどが、「生理痛はガマンするのが当然」「イライラは病気ではないので受診しても無駄」「婦人科は妊娠してから行く場所」などの思い込みです。でも、そんなことはまったく考えなくていいんですよ。「生理痛で婦人科に通院したことがある」と答えた人たちの声を聞いてみて！
生理痛がつらくて、ときどき生理休暇を使っていましたが、あるとき、職場の男性社員から「生理休暇はずる休み」と言われて。女性だって、休みたくて休んでいるわけではないのに！ 誤解されているのが悔しくて、「生理痛を治療しよう」と決意しました。診察の結果、卵巣チョコレート嚢胞だと判明。初期段階だったのでピルで治療し、今では生理痛がとても軽くなり、生理休暇も不要になりました。初めて受診したときは勇気がいりましたが、治療してよかったです！ 皆さんも、生理痛がつらかったら躊躇せずに婦人科に行ってくださいね。
3ヵ月間、生理が止まってしまったので、さすがに心配になって婦人科へ。原因は、妊娠でもなく、病気でもなく、ストレスによる無月経でした。ストレスが溜まっている自覚はなかったのでびっくりしましたが、女性のカラダはとってもデリケートなのだそうで……。お薬での治療と並行して、基礎体温をつけることを勧められました。最初は、「ちょっと面倒」と思いましたが、自分のカラダを知ることはすごく大切なんですね。今では薬を飲まなくても自然に生理が来るようになり、生理のたびに安心感をかみしめています。
マイナビウーマン2015年2月webアンケート│22歳～34歳の働く女性
実際にクリニックに通院されている患者さんも、通院される前は「敷居が高くて行きづらい」「診察が怖い」「内診は絶対にイヤ！」など、治療に関して消極的だった方が多いようです。でも、医師の立場から言うと、「月経のトラブルを放置しているほうが問題あり！」。婦人科をもっと気軽に利用してもらいたいのです。
まずは、気軽に行ける"かかりつけ医"を見つけることをおすすめします。もちろん、病院や医師によって個性があるので、「合う」「合わない」など相性もあるでしょう。1回行ってみて「相性が悪いな」と思ったら、別の病院に切り替えるのももちろんOK。まずは受診することが大切です。
また、医師に「内診はしたくありません」「ピルは飲みたくありません」など、治療に関する要望を言ってもOKです。口頭で言いづらかったら、問診票に書きましょう。良い病院であれば無理な治療は絶対にしませんし、患者さんの希望を最優先してくれるはずです。
婦人科のいいところは、女性一人ひとりの将来を見据えたアドバイスが受けられること。例えば、今すぐではないけれども将来、妊娠・出産を希望されている未婚の方に子宮内膜症が見つかった場合、「まだ軽症なので手術はせずホルモン剤で治療して、将来の妊娠・出産に備えておきましょう。」など、状況に合わせて具体的にお伝えしています。
3回にわたって生理痛や生理痛などに関連する疾患、また、生理に関連して出てくる症状などについてレクチャーしましたが、いかがだったでしょうか。生理期間をいかに快適に過ごすことができるかは、女性にとってとっても重要なことです。毎日、ハッピーでいるために、何でも気軽に相談できる婦人科の"かかりつけ医"を見つけることをおすすめします。
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提供：持田製薬株式会社