腸は『第2の脳』といわれるほど、体や心に大きく影響を与える器官です。つまり、体に悪そうな食べ物ばかりが腸に入ってくると、もう耐えられない！　とばかりに反応して、「その食べ物はもう受け付けられない～。もっと優しい食べ物をちょうだい～！」と悲鳴を上げます。
また、腸はたくさんの神経や血管が集まっている場所でもあるので、精神的につらい状況が続くと、「もう、ダメ……。うぅ～、おなかが痛くなってきた～」と不調を訴えるのです。ですから逆にいえば、いつも健康的な腸でいることを心がけていれば、身も心も輝く“老けないオンナ”でいられるというワケ。

腸年齢が実年齢に近いor若い人は、その影響を受けてお肌もツヤツヤなことが多いはず。身も心も綺麗でいるための方法を自然と知っていて、いつも活気に満ちていることでしょう。
一方、腸年齢が実年齢よりも老けている人は危険信号！　体調を崩しやすくなるだけでなく、カラダの中の乱れは外見にも表れてしまうので、ステキなご縁も遠のいてしまう……かもしれません！？ 　関先生、助けてください！

関由佳先生

大阪の小西統合医療内科で栄養外来を担当。専門は予防医学と栄養療法。内科医として活躍する一方、味噌ソムリエや野菜ソムリエ、メディカルフード研究家の顔ももつ。著書に『ゆるゆる糖質オフダイエット』(主婦の友社)『みるみる痩せる！　味噌汁ダイエット』（宝島社）

ストレスと睡眠不足は、腸の大敵！

善玉菌が多いと腸は調子良くいられますが、悪玉菌が多くなると、免疫細胞が過剰に働いて、腸の粘膜に炎症が起きてしまいます。そこから有害なものが入ってきやすくなるのです。また、腸は、ストレスや睡眠不足の影響を受けやすいデリケートな器官。普段からストレスを解消するよう心がけたり、睡眠をたっぷりととるようにしましょう。
腸年齢を若く保つための秘訣は、『腸が喜ぶ生活を継続させる』こと。手軽に取り入れられるヨーグルトなどを、食卓に毎日登場させて、日頃から整腸を心がければ、老けないオンナに近づけますよ！

加齢によって代謝が下がっている状態で、たとえば糖質の高い食べ物を摂りすぎると、それは消費しきれず脂肪に変えられて蓄積されます。過度に蓄積された脂肪はやがて内臓のまわりにも……。
内臓脂肪を溜めにくい体づくりには、バランスの良い食事と適度な運動で代謝を意識することが大切。ですが、内臓脂肪によって腸の働きが邪魔をされてしまうと、栄養はうまく体に吸収されず悪循環に陥ります。つまり、『第２の脳』である腸内環境を整えることで、腸は栄養を吸収しやすくなり代謝アップ、さらには内臓脂肪もケアできるというわけです！