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働く女子が結婚&出産後も続けられる"吹替翻訳者"ってどんなシゴト!?台本作りから収録・打ち上げまで、プロの1日を密着レポート!

海外ドラマや映画のセリフを日本語に翻訳する"吹替翻訳者"って!? あこがれのハリウッド俳優のセリフも思うがまま……映画好きにはたまらないお仕事は、自宅でできるので結婚&出産後も仕事を続けたい働く女子にとっても理想的な職業だとか。今回は、事務職から吹替翻訳者への転身を果たした田尾さんに1日密着し、その魅力を教えてもらいましょう。

吹替翻訳は、"映画やドラマの台本を作る仕事"!?

吹替翻訳とは、海外ドラマや映画の吹替版作品のセリフを制作するお仕事です。「翻訳」といっても、単なる文章の和訳ではなく、セリフを翻訳することで映画やドラマを完成させるお仕事。いわば 映画やドラマの台本を作る仕事とも言えます。普段何気なく見ている「吹替版」はどのように作られていくのでしょうか? 

吹替翻訳の特徴

最近は劇場公開も字幕版と吹替版の両方でというように、吹替版がポピュラーになってきました。特に「アナと雪の女王」などでは歌も吹き替え、大ヒットしたことも記憶に新しいと思います。テレビドラマなどでも、専門チャンネルでは字幕版と吹替版の両方を放送するなど、吹替版の需要は高まっています。

吹替翻訳のポイント

1
耳で聞いて分かりやすい表現や言葉を使用。(字幕は、目で見て理解しやすい表現や言葉を使用。)
2
話すスピードで台詞が入れられるので、多くの情報が出せる。(字幕は文字数の制限が厳しいので、あまり情報が出せない。)
3
しゃべり方などで個性を出すことができる。(字幕は文字での表現になるので、キャラクターなどの個性はあまり出せない。)
コメディーとして楽しみたいなら、吹替版。オリジナルの俳優の声が聞きたい場合は字幕で、などと作品によってどちらで見るかを選ぶ時代になるのではないでしょうか。

田尾友美さんプロフィール

1999年3月 映像テクノアカデミア 映像翻訳科・映画翻訳専科卒業。
1994年に大学の英文学科を卒業後、一般企業の総務部や、ハワイでのアナウンサー職、英語の非常勤講師などを経験。28歳のころ、高校生のころから夢みていた「翻訳者」の道を目指して、映像テクノアカデミアに入学。現在は、映像翻訳者・映像テクノアカデミア講師としても活躍中。放送作品では『リゾーリ&アイルズ ヒロインたちの捜査線』『アンダー・ザ・ドーム』『オールモスト・ヒューマン』など、ビデオ・DVD作品では『ジェーン・エア』『砂漠でサーモン・フィッシング』『ウォーム・ボディーズ』など、数多くの吹替作品を手掛けている。

映像テクノアカデミアを選んだ理由は?

10:00 自宅で翻訳

翻訳の仕事ってどんな風にやるの?

自宅のお気に入りの机に座った田尾さんは、「まずは翻訳の準備から始めます」。机の上にはパソコンと電子辞書。依頼された作品の映像素材をパソコンにセットして、「スクリプト(映画・ドラマの英文台本)」をチェックしながら、ヘッドホンで集中してセリフを聞いていきます。スクリプトに抜けている部分がないか、英語以外の言語が使われたシーンがないか、最初の確認が大切だそう。
「たとえば、スペイン語が出てきたとき、字幕対応にするか、そこも吹替えにするのか考える必要がありますからね」。すべてチェックし終わったら、いよいよ台本作成スタート。セリフの一つひとつを翻訳しながら、Wordのテンプレートにテキストを入れ込んでいきます。

10:00 自宅で翻訳

10:00 自宅で翻訳

翻訳のときに気をつけていることは?

田尾さんが翻訳のときに心がけているのは、流行り言葉は使わないこと。「作品が5年後、10年後に見られてもきちんとセリフの意味が伝わって、見ている人が自然に楽しめる。そんな翻訳が理想ですね」。また、作品のトーンを保つため、エンジンがかかれば一気に一作品を翻訳してしまうのだそう。「クリエイティブな仕事なので、やっぱり気持ちがのる日とそうでない日があるんですよね。たとえば、夜集中して書いた続きを次の日の朝に書いてしまうと、作品の中でトーンにバラつきがでてしまう。周りの翻訳者の方でも、三日休み、三日徹夜で仕事を進めるという方もいるほどなんですよ」。作品の世界にのめりこんでこそ、良いセリフが生まれるのですね。

電子辞書を見つつ、真剣な表情で翻訳を進める田尾さん。その厳しいまなざしに圧倒されます。やはり吹替翻訳って難しいのでしょうか? 「吹替翻訳の難しさは、どうやって英語を感じさせないセリフにするか、に尽きます。見ている人にとっては、登場人物や設定の情報は耳からしか入ってこないわけですから。耳で聞いてスッと理解しやすいセリフかどうかを第一に考えています。シリーズものになると、声優さんの話し方の癖も分かってくるので、間の置き方や、話すスピードまで考えてセリフを考えていますよ」。そういう田尾さんは、とても楽しそう。場面や登場人物にぴったりのセリフが入ると、作品は生きてくるもの。この難しさも、この仕事のやりがいなのだと実感しました。

15:00 スタジオへ移動

16:00 吹替収録に立会い

収録に立ち会い、さらにスキルアップ!

吹替収録は、自分の勉強のためにも極力立ち会うようにしているという田尾さん。「実際の収録でセリフの言い回しや会話の流れが自然かどうかを見ることで、次のお仕事に活かすことができますから」。必ず台本を見直してから、収録のスタジオ入り。
自分が翻訳したセリフが声優さんの声で表現される、ドキドキする瞬間です。スタジオでは、収録中に演出家や声優さんから質問されたときに、すぐ対応できるようスタンバイしています。収録が進むなか、時には、アドリブで台本にないセリフを話す声優さんも! 頭の中で練り上げたセリフが声優さんたちのものになると、また違った世界観が生まれます。そこが、「現場」ならではの面白さでもあります。

16:00 吹替収録に立会い

16:00 吹替収録に立会い

収録中にセリフを変える"臨機応変さ"も必要

「理想は、収録時に直しが一つもないこと」と田尾さん。とはいえ収録では、リハーサルで声優さんが言いづらそうな言葉を改めたり、演出家の方からセリフの代替案を求められることもしばしばだとか。そんなときは、その場で代わりのセリフを考えなければなりません。「以前、"ダーリン"というセリフで甘い雰囲気を出そうとしたことがあったんですが、日本語になると、どうしてもギャグっぽくなってしまって(笑)。結局名前を呼びかけるセリフに変更しましたね」。その国ならではの表現では、どうしても日本人には伝わらなかったり、不自然だったり……。そんなセリフをどうやって、声優さんの声になったときに、しっくりくる表現に変えるか。収録では、瞬発力も試されるようです。

1本の映画で、収録が10時間以上かかることも!

収録の流れは、まずリハーサルを行って、その後に演出家の直しが入り、それから本番へと進みます。時間を計ってみたら、なんと、15分のシーンを1時間くらいかけて収録していました! 一般的な2時間の映画だと、一つの作品の収録を終えるのに、10時間以上かかることもあるそうです。収録を終えた田尾さんは、「一つの作品の収録が終わるたびに、キャスト・スタッフと一緒に作品を創りあげたという大きな達成感を味わっています」と笑顔で語ってくれました。

16:00 吹替収録に立会い

20:30 打ち上げ

収録後はチームみんなで打ち上げに行くことも!

「お疲れ様!」。収録の後は、全員でそのまま打ち上げへ。映画談議で盛り上がることもしばしばで、「映画が大好きなので、芝居のプロの皆さんとの打ち上げは本当に楽しいです」と田尾さん。田尾さんがこの仕事に興味を持ったのは、中学生のころ、ロバート・レッドフォード主演の『ナチュラル』で映画に目覚めてから。「彼と同じ言葉が喋れるようになりたい」と思ったのが、英語の世界に進むきっかけだったそうです。「英語の勉強はほとんどロバート・レッドフォードの映画が教材のようなもの。この仕事は、自分の生みだしたセリフを通して作品や登場人物の魅力を伝えられるし、作品の世界を作りだすことができるので、映画が好きな人には本当に楽しいと思いますよ」と田尾さん。唯一の悩みは、字幕で見るか、吹替版を見るかを決めかねて、全然映画を劇場で見られなくなったことだそう! 1日密着、どうもありがとうございました。

20:30 打ち上げ

INFORMATION

映像テクノアカデミア

海外映像作品の日本語版制作、テレビCM、映画製作、テレビドラマ制作など、映像ビジネスにおいて業界をリードする東北新社グループ。その企業グループのもとで、クリエイターの「現場密着型の実践教育」を行っているのが「映像テクノアカデミア」。映像翻訳科では、第一線で活躍する映像翻訳者や演出家が指導を行うなど、実践に近い形で授業を受けられるのが特徴。プロの映像翻訳者としてデビューする環境が整っています。

人気の海外ドラマ・映画の『字幕翻訳』体験イベント

大ヒット映画『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』や人気海外ドラマ『24』の翻訳者・林完治講師の"字幕翻訳トレーニング授業"を体験できるイベントが開催されます! 一つの作品を教材にし、映像と英文台本を見ながら、参加者一人ひとりに翻訳していただきます。最後には、自分で作った字幕を載せて作品を視聴することもできます。また、事務職から映像翻訳者へキャリアチェンジした櫻田美樹さんは、『ゴシップガール』シーズン1~6、『ビッグバン★セオリー』シーズン1~5の翻訳者。櫻田さんとの懇親会も開催されるので、「映像翻訳者ってどんな仕事?」という基本的な話も聞けるチャンス! 興味を持った方は、ぜひイベントに参加してみてくださいね。

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映像テクノアカデミア

外国映画の日本語版制作 最大手の東北新社が運営する映像翻訳学校。
現役で活躍中の翻訳者や東北新社の社員による実践に則した授業が特徴。

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密着!子育てとの両立

吹替翻訳者 田尾さん1日密着レポート

提供:映像テクノアカデミア